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人気作家が描く平安時代!歴史小説・時代小説おすすめ作品6選


20170901-rekishi-jidai-novels-heiantop平安時代を舞台にした小説には、面白いものがたくさんあります!

平安時代といえば『源氏物語』『枕草子』が出てきますよね。

あのような華やかで雅な世界から、過去へタイムスリップする昭和や平成の現代人の話など、とっつきやすい小説はいろいろあるのでぜひ手に取ってみてください。

人気小説家が描く平安の時代に、うっとりするでしょう。

 

漫画化、映画化、舞台化にドラマ化まで!大人気の陰陽師小説
夢枕獏『陰陽師』

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『陰陽師』
夢枕獏(著)、文藝春秋

平安時代を舞台にした小説のイチオシは、夢枕獏さんの『陰陽師』です。

初めは雑誌に連載されたものが本になりましたが、今やご紹介しきれないほどシリーズが続く人気作となりました。また、漫画、舞台、ドラマ、映画化もされてとても話題に!
映画での野村萬斎さんが演じる安倍晴明はハマリ役でした!

小説では安倍晴明と源博雅の会話がテンポよく進み、読んでいるとまるで漫画のように頭の中に絵が浮かんできます。

宮中の様子、物の怪、音楽や景色の描写などが美しく怪しく、独特の世界を作り上げています。読みやすい文体なので、時代小説初心者さんにもおすすめです。

 

『天地明察』で人気の沖方丁さんが書く清少納言と中宮定子の愛
冲方丁『
はなとゆめ』

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『はなとゆめ』
沖方丁(著)、KADOKAWA

映画化された『天地明察』で有名な冲方丁さんの『はなとゆめ』は、清少納言と中宮定子の愛に満ちた物語です。

同じような設定の小説に田辺聖子さんの『むかし・あけぼの』があります。どうしても比較されがちですが、どちらにもそれぞれよいところがあり、『はなとゆめ』には田辺さんの作品とは違った魅力があります。

中宮定子様を思う清少納言のひたむきさ。だんだん政争に巻き込まれていき、物語に影を落としていく様子。
読者は、美しさと物悲しさ、両方に翻弄されていくでしょう。読みおわったあとに、自分の人生を重ねてさまざまな思いがよぎるかもしれません。

 

和歌を題材にした現代の恋愛小説
加藤千恵『
あかねさす』

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『あかねさす』
加藤千恵(著)、 河出書房新社

加藤千恵さんは歌人であり、小説家でもあります。西加奈子さんや島本理生さんと同年代で仲が良いということもあり、若い感性をお持ちです。

『あかねさす』は『新古今和歌集』の中から和歌を20首選び、それをもとに恋愛短編小説をまとめた本です。

『新古今和歌集』で和歌を読んでみたところで、知識がなければなんのことだかわからないものですが、和歌をモチーフにして現代の恋愛物語に仕立てたお話ですから、とても読みやすくて共感もできます。

恋愛の感情というのは、今も昔も変わらない普遍的なものがあるのだなと改めて感じられる、深みのある一冊です。

一つの和歌からお話が広がっていく想像力は素晴らしく、読みやすい短編集ですので、和歌は難しそうで苦手だと思わず、気軽に読んでみていただきたいです。

 

少女たちが夢中になった……!
氷室冴子『なんて素敵にジャパネスク』

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『なんて素敵にジャパネスク』

氷室冴子(著)、集英社

上の年代の方々はこのタイトルを聞いて「なんて懐かしい!」と思われるでしょう。一世を風靡した少女小説の大家である氷室冴子さん。当時多くの少女たちが夢中になりました。

『なんて素敵にジャパネスク』は平安時代の宮中が舞台のお話で、主人公は瑠璃という名前です。これは源氏物語に出てくる玉鬘の幼名が由来となっています。

漫画、テレビドラマ、ラジオドラマ化されました。

瑠璃は内大臣の娘で16歳。平安時代なら結婚しても当たり前の年頃です。両親に結婚するようにせまられますが嫌がり、いろいろな騒動が起きます。

時代考証がしっかりしているので、当時のことを知るには入門書としても気軽に楽しめます。ハラハラドキドキのラブコメです。

 

藤原道長のカリスマ性を描く
永井路子『この世をば』

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『この世をば』
永井路子(著)、新潮社

『この世をば』は、藤原道長がどのように地位を上りつめていったのかが描かれ、そのカリスマ性がよくわかる作品です。

藤原道長は中宮彰子の父です。藤原道長が生きた時代は、娘を天皇に嫁がせることで権力を手にいれることができました。道長は娘を4人、嫁がせています。

『この世をば』の中にも出てきますが、道長は「この世は自分のためにあるようなものだ」という意味の歌を詠んでいます。(そこからのタイトルですね)

傲慢なのに魅力的な道長を描いたこの小説は、平安時代が好きな人にとてもおすすめです。

『源氏物語』の光源氏のモデルは道長だという説もありますので、意識しながら読むとより楽しいかもしれませんね。

 

紫式部が謎を解く!
森谷明子『千年の黙 異本源氏物語』

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『千年の黙 異本源氏物語』
森谷明子(著)、 東京創元社

『千年の黙 異本源氏物語』は第13回鮎川哲也賞の受賞作品です。

紫式部が探偵として謎解きをしていくというお話で、頭のいい彼女の冴えわたる推理に心がときめきます。

藤原道長、中宮彰子、中宮定子などの平安時代おなじみの人物が登場し、紫式部が、消えた猫の謎や、あったとされる「輝く日の宮」の謎をといていきます。

源氏物語や枕草子が好きな人にとっては「あ!あの人が出ている!」という面白さがありますし、ミステリー好きの人には謎解きが面白い作品です。

平安時代の話を軽いタッチで読めて王朝絵巻を楽しめるので、おすすめです。

 

絢爛豪華な平安時代を気軽に楽しく

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平安時代が好きな人に楽しんでいただけそうな6冊をご紹介しました。

ある程度の知識があればより楽しめますし、あまり知らない初心者の人も気軽に読める現代語の小説ですから、たくさんの人に楽しんでいただけると思います。

時代小説の入門としてもよいので、気軽に読んでみてくださいね。

 

今回ご紹介した書籍
陰陽師夢枕獏(著)、文藝春秋
はなとゆめ冲方丁(著)、KADOKAWA
あかねさす加藤千恵(著)、 河出書房新社
なんて素敵にジャパネスク氷室冴子(著)、集英社
山内直実(著)コミック版はこちら
千年の黙 異本源氏物語森谷明子(著)、 東京創元社

平安時代といえば、超有名なのは源氏物語!自分にあった名作古典を読むのもおすすめですよ!

ライター

サカモト
サカモト
中学生の頃に歴史にハマった歴史好き30代。毎日のように本屋に行っては面白そうな本をあさってます。歴史関係のほか、漫画も好きです。