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時代・歴史小説でストレス発散!? おすすめのシリーズ作品5選


時代・歴史小説のおもしろさは、現実世界を離れて歴史の世界にひたり、日常生活のストレスを忘れられることです。

 

特に連作シリーズとなると、魅力的な登場人物が多く、特定の登場人物に肩入れをしたり、共感したり、ついついその作品が持つ世界観に引き込まれてしまいます。

ここでは、独特の世界観を持つ時代・歴史小説の名シリーズを、新旧とりまぜてご紹介したいと思います。
浮き世の憂さが忘れられること請け合いです。

 

粋な侍たちがカッコイイ!

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『鬼平犯科帳』
池波正太郎(著)、文藝春秋

18世紀末に火附盗賊改(ひつけとうぞくあらため)の長官として実在した長谷川平蔵を主人公にした、池波正太郎氏の有名な捕物帳シリーズ。テレビドラマ化だけでなく、映画化、舞台化、漫画化、テレビアニメ化もされています。

 

火附盗賊改とは、町奉行とは別に、放火犯や盗賊などの凶悪犯の取り締まりを任務とした専門部署です。ひとクセもふたクセもある配下の与力や同心をうまく使いながら、犯罪者を次々と捕縛していく平蔵を、犯罪者たちは「鬼平」(鬼の平蔵)と呼びます。

さらに、平蔵は捕まえた犯罪者で見どころのある人物を自分の密偵(スパイ)としてスカウト。密偵たちの持つ犯罪者人脈をもとに盗賊団を召し取ることも多く、平蔵自身も裏の世界に通じたクセのある人物として描かれています。

 

恋愛小説としても楽しめる

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『御宿かわせみ』
平岩弓枝(著)、文藝春秋

『御宿かわせみ』は、1973年から30年以上の長きにわたって書かれた平岩弓枝氏のフィクション人情捕物帖シリーズ。
隅田川河畔にある「かわせみ」という旅籠(はたご)を舞台に繰り広げられるストーリーは人気を博し、テレビドラマ化や舞台化もされています。

 

江戸時代末期、町奉行の同心だった父を亡くした一人娘のるいは、家督を親戚に譲り、旅籠かわせみを開業。そのかわせみに居候を決め込んでいるのが、るいの幼なじみで恋人の神林東吾です。東吾は南町奉行所の与力・神林通之進の弟で、るいとは身分違いの恋……。

東吾は最愛のるいや、友人でかわせみに頻繁にやってくる定廻り同心の畝源三郎や医者の麻生宗太郎とともに、かわせみに持ち込まれる事件を解決していきます。

また、彼らの子供世代が活躍する明治時代版「新・御宿かわせみ」もおすすめです。

 

渡世人・紋次郎の旅

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『木枯し紋次郎』
笹沢左保(著)、光文社

『木枯し紋次郎』は笹沢左保氏が描くフィクションの股旅(またたび)もの時代小説シリーズです。
1972年にテレビドラマ化され、決めゼリフの「あっしには関わりのねえことでござんす」は流行語となりました。また、映画化・漫画化もされています。

 

「股旅」とは各地を流れ歩くばくち打ちなどの渡世人のこと。
主人公の紋次郎も、金がなくなればばくちで稼ぎ、野宿を重ね、目的のない旅から旅への渡世人人生を送ります。

しかし、関わりたくなくても紋次郎には次々とトラブルが降りかかります。

「有名な渡世人である紋次郎を殺せば自分の株が上がる」と考える渡世人たちや、仲間を殺した紋次郎を仇と狙う人々、あるいは渡世人の親分同士の縄張り争いから命を狙われることもしばしば。
そんな抗争を経て、紋次郎は生き残り、当てのない旅を続けていくのです。

 

御庭番の仕事をユニークに描く

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『御庭番シリーズ』
小松重男(著)、廣済堂出版

小松重男氏は「御庭番」についての時代小説を数多く執筆している作家です。

「御庭番秘聞」「秘伝影の御庭番」「桜田御用屋敷」「維新の御庭番」などの御庭番シリーズから、「幕末遠国奉行の日記―御庭番川村修就の生涯」「御庭番の経済学」「旗本の経済学―御庭番川村修富の手留帳」といった御庭番の研究入門書まで幅広く執筆しています。

 

御庭番とは第8代将軍・徳川吉宗が設けた役職で、将軍からの命令を直接受け、商人などに変装して諜報活動を行った隠密、つまりスパイです。
大名の領地でスパイ活動をするだけあって、小松氏が描く御庭番には優秀な人物が出てきます。

一方で、任務にしくじった御庭番や任務や時代の流れに戸惑う御庭番も登場。小松氏のユニークな語り口としっかりした時代考証がおもしろく、ついつい読み進めてしまいます。

 

半七老人の語りにハマってしまう

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『半七捕物帳』
岡本綺堂(著)、光文社

『半七捕物帳』は1917年~1937年にかけて発表された捕物帳もの時代小説の元祖と呼ばれているシリーズ作品で、後の時代小説作家に大きな影響を与えました。

本作品は、江戸末期に岡っ引きとして活躍した半七老人を、明治時代後期になって青年新聞記者がときおり訪ねては、当時の事件の話を聞き出すという形を取っています。

 

『半七捕物帳』の魅力は、1872年(明治5年)生まれの岡本綺堂氏が自分の記憶や伝聞などをもとに、半七老人の語りを通して江戸時代末期の世情や風俗を見事に描いていることです。
しかも、半七老人の語り口はすっきりとしており、当時の事件の手柄を自慢するわけでなく、ときには失敗談もまじえ、当時を懐かしげに客観的に語っています。

読後感がさわやかで、江戸時代そのものにひたりたい人におすすめのシリーズです。

 

現実を忘れてストレス発散!

みなさんがご存知のシリーズはありましたか?

上記5作品、全部を合わせると文庫版で90冊以上と読み応えがあります。とはいえ、連作シリーズのメリットはひとつひとつのストーリーは短編だということです。

夜寝る前に短編を読んで、ちょっとの間だけ現実を忘れてしまいましょう。

 

今回ご紹介した書籍

鬼平犯科帳池波正太郎(著)、文藝春秋
御宿かわせみ平岩弓枝(著)、文藝春秋
木枯し紋次郎笹沢左保(著)、光文社
御庭番シリーズ小松重男(著)、廣済堂出版
半七捕物帳岡本綺堂(著)、光文社

歴史小説&時代小説おすすめ作品5選【舞台は花の江戸時代!】

 

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