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歴史小説&時代小説おすすめ作品5選【舞台は花の江戸時代!】


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時代劇に代表されるように、江戸時代は以前からドラマなどでよく取り上げられてきました。しかし、ドラマでは楽しめても、活字が中心である時代小説はちょっと難しい、と感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで、比較的最近ドラマ化されたもので、ふだんあまり小説を読む機会がないという方にも楽しめるものを5作品ご紹介します。

どれもシリーズ化されているので、続きを読んでみたい、という方にもおすすめです。

 

時代小説のファンタジーノベル大賞作

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『しゃばけ』
畠中恵(著)、新潮社

2001年、畠中恵さんはこの「しゃばけ」で第13回日本ファンタジーノベル大賞を受賞、2016年には第一回吉川英治文庫賞を受賞しました。単行本が13作刊行されているほか、2007年、2008年には手越祐也さん主演でテレビドラマ化、2013年には舞台化、2017年にはミュージカル化されています。

主人公は江戸の大店長崎屋の跡取り息子、一太郎です。この一太郎、利発で心優しい反面、とにかく病弱で寝込んでばかりいます。一太郎の祖母おぎんは皮衣という大妖なので、一太郎も妖(あやかし)が見えるという特殊能力を持ちます。この一太郎が持ち前の利発さと周囲の妖たちの協力で事件を解決する物語です。

江戸時代のヒーローというと、剣豪など「強い」ことが多いのですが、一太郎はそれとは正反対。そんな自分を残念に感じたりしながらも「頑張る」姿は、読む人に勇気を与えてくれます。

 

赤川次郎さん初の時代小説!

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『鼠、江戸を疾る』
赤川次郎(著)、角川書店

ミステリー作家として有名な赤川次郎さんが初めて執筆した時代小説が『鼠、江戸を疾る』です。

2003年に発表され、現在単行本が9冊発売されています。2014年、2016年の2回、滝沢秀明さん主演でテレビドラマ化もされました。

主人公は江戸時代に実在している鼠小僧次郎吉です。それに赤川さんが新解釈を加え、甘酒屋と呼ばれる遊び人の顔を持つ、困っている人を見過ごせない、いなせな人物として描き出しました。
小太刀の達人である妹小袖と共に、困っている人を助けて活躍する姿が、大変魅力的です。

赤川さん特有の読みやすく軽いタッチと、目の前にそのシーンが浮かんでくるような描写がこの小説の持ち味です。ふだんあまり本を読まないという方や、時代小説初心者の方にも読みやすく、理解しやすいのでおすすめの1冊です。

 

おいしい澪のレシピ付き

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『みをつくし料理帖』
髙田郁(著)、 角川春樹事務所

こちらは2009年から刊行され始め、2014年に原作は完結しています。全10巻で、2012年にはシリーズ累計発行部数190万部を突破し、『この時代小説がすごい!文庫書き下ろし版』で第1位となりました。

この年、北川景子さん主演で、2017年には黒木華さん主演でテレビドラマ化されています。

主人公は1802年の水害で両親を亡くした澪という少女です。澪は大坂の料理屋で奉公人となりますが、その味覚を認められ、料理人として修業をし、のちに江戸へ出て料理人として人を幸せにしていきます。

この小説は発売当初から特に女性に人気が高く、澪が作る料理のレシピが掲載されているというのが大きな特徴です。江戸に出てきた澪が大坂との料理の違いに驚き工夫を加える姿は、現在の関東と関西の食文化の違いにも通じる面があり、興味を惹かれます。

 

累計2000万部突破のベストセラー!

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『陽炎の辻 居眠り磐音江戸双紙』
佐伯泰英(著)、双葉社

累計2000万部を突破したベストセラー時代小説といえばこれでしょう。「居眠り磐音江戸双紙」シリーズが全51巻で完結した後、主人公坂崎磐音の息子、空也を主人公とする「空也十番勝負」シリーズが刊行されています。

2008年から2017年にかけて、山本耕史さん主演でテレビドラマ化されました。

主人公は坂崎磐音という剣術の達人です。もともとは豊後関前藩士でしたが、藩内の陰謀に巻き込まれ、友人を失い、江戸で浪人生活を送るようになります。陰謀そのものは磐音の働きにより打ち砕かれますが、浪人生活をしながら剣術を磨く過程で、幕閣の争いに巻き込まれていきます。

「剣豪」ではあるのですが、浪人生活の中で周囲の人々に溶け込んで成長していく姿が魅力的です。さまざまな試練が人を強くしていく、そんな人間の成長ぶりを追体験できる小説です。

 

聞き捨て、語り捨ての百物語

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『おそろし 三島屋変調百物語』
宮部みゆき(著)、角川書店

宮部みゆきさんも多くのミステリー小説を世に出していますが、この時代小説は他のものとちょっと違う、謎めいたテイストが人気のものです。

2014年、波瑠さん主演でテレビドラマ化されています。

主人公は川崎宿の旅籠の娘、おちかです。つらい過去を持ち、他人に心を開くことができないおちかに、彼女を行儀見習いとして預かった叔父は、江戸中から不思議な話を集める聞き役をさせます。この不思議話が「百物語」なのです。

「聞いて聞き捨て、語って語り捨て」というルールのもとに話される不思議話は、宮部さん独特の謎めいた雰囲気が漂います。それと同時に、その物語の聞き役となることで、おちかの心もまた語り手の心と同様に浄化されていきます。

ミステリーが好きな方、不思議な話が好きな方に特におすすめの小説です。

 

歴史に詳しくなくても読みやすい

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一言に時代小説といっても、最近はさまざまなテイストのものが登場しており、ミステリー好きな方、料理好きの方なども気軽に楽しむことができます。それぞれドラマ化もされていますので、ドラマと見比べて楽しむことも可能ですし、よりわかりやすくなるかもしれません。

お気に入りの1冊をぜひ見つけてください。

 

今回ご紹介した書籍
しゃばけ』畠中恵(著)、新潮社
鼠、江戸を疾る』赤川次郎(著)、角川書店
みをつくし料理帖』髙田郁(著)、角川春樹事務所
陽炎の辻 居眠り磐音江戸双紙』佐伯泰英(著)、双葉社
おそろし 三島屋変調百物語』宮部みゆき(著)、角川書店

 

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ライター

サカモト
サカモト
中学生の頃に歴史にハマった歴史好き30代。毎日のように本屋に行っては面白そうな本をあさってます。歴史関係のほか、漫画も好きです。