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益田ミリおすすめ本・エッセイ|あなたの心にそっと寄り添う


更新日:2019/9/10

益田ミリおすすめ本・エッセイ

アラサー、アラフォー世代のオトナ女子を中心に、支持を集める作家の益田ミリさん。

益田さんの作品は「わかるわかる!」とつい共感できるものばかり。ホッと一息つきたいときに手にとってみませんか?

 

益田ミリおすすめ本1
『すーちゃん』

『すーちゃん』表紙

すーちゃん
幻冬舎

三〇代独身のすーちゃんは、職場のカフェでマネージャーに淡い恋心を抱く。そして目下、最大の関心事は自分探し。今の自分を変えたいと思っているのだが…。ナチュラルライフに憧れてお米を玄米に変えたり、恋愛攻略本をつい買ったり、老人ホームの広告を見て「高い」とため息をついたり。共感度一二〇%の、じわーんと元気が出る四コマ漫画。(文庫版 p97)

 

益田ミリさんの代表作である「すーちゃん」シリーズの第1作。『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』のタイトルで、映画化された作品です。

私は昔から「すーちゃん」シリーズが大好きで、疲れた時に読んでいます。心に響く名言がとにかく多いのです。

たとえば、「こういうときに友達に電話してはいけない おしゃべりをして気を晴らすのは早い 傷ついてるあたしを軽く扱ってはダメ」。
私はこの台詞を読んでから、しんどい時には誰かに電話するのではなく、自分自身と徹底的に向き合うよう気をつけるようになりました。

益田さんの作品を一度も読んだことのない方に、まず読んでいただきたい作品です。

「すーちゃん」シリーズ一覧はこちら

 

益田ミリおすすめ本2
『お茶の時間』

『お茶の時間』表紙

お茶の時間
講談社

ふらりと入ったカフェ。そんな息抜きのひと時に―。女子会の話題に耳を澄まし、カップルの初々しい雰囲気に憧れ、仕事をしている男性をチェックし、自分について思索にふける。大人気、益田ミリが描く、さまざまな人生の断片と輝き。ゆるふわ楽しい人生エッセイ・マンガ。文庫描下ろし作品も巻末特別収録。(文庫版 帯)

カフェあるあるを集めたコミックエッセイ。

「お茶の時間は、ふと、なにかを思うための、人間らしい時間」と益田ミリさんは語っています。私も同じタイプで、何か集中したいときや物思いにふける場所として、カフェを選ぶことが多いです。

カフェのテーブルの上に、パソコン、雑誌、スマホ、手帳、眼鏡を置いて作業をしている様は、まるで自分の部屋のよう。なので、本書は個人的に共感しまくりでした。

カフェでまったり、ゆっくりする時間は、人生の一休み。ぜひカフェで寛ぎながらお読みになってはいかがでしょうか?

 

益田ミリおすすめ本3
『マリコ、うまくいくよ』

『マリコ、うまくいくよ』表紙

マリコ、うまくいくよ
新潮社

社会人2年目、12年目、20年目。同じ職場の3人のマリコたち。

一生懸命働いて、自分の人生を大切に生きたい。だからこそ、マリコたちは考えます。やわらかな悲鳴をあげながら―。

頑張れば、むくわれるのかな。働くって、なんなんだろう?(帯)

 

読めばきっと勇気がわくお仕事漫画。3人のマリコたちの物語ですが、同じ出来事でも、社会人歴によってとらえ方が異なり、とにかく面白いです!

たとえば、社会人2年目のマリコの考えは、「もっと充実感があるのだと思ってた。もっと満たされるのだと思ってた」。「同期の子たちの仕事ぶりが気になる。みんなが自分より仕事ができるようになっていくのは嫌」。

一方、社会人20年目のマリコは「(2年目を)応援したい気持ちに偽りはないのだけれど、そう簡単に会社に、社会になじんでもらっちゃ癪に障るんだよね~」と考えています。

小さな感情の起伏に、どれも分かるな~と思いながら読み進めていくと、まるで自分がエールを送られているような、あたたかい気持ちで読了していることに気づきます。

毎日忙しくて、お疲れの方に読んでいただきたい作品です。

 

益田ミリおすすめ本4
『一度だけ』

『一度だけ』表紙

一度だけ
幻冬舎

一年に一度でいい。熱く、熱い、夜が欲しい。

わたしは永遠にこない
「いつか」の中で生き、ひからびて人生を終えるのかもしれない。(帯)

 

益田さんの数少ない長編小説。介護ヘルパーの姉・弥生と、派遣社員の妹・ひな子の、仕事と恋愛にまつわる物語。フィクションですが、実にリアリティーのある作品です。

 

弥生は夫の浮気でもめて離婚、ひな子は10年以上彼氏がおらず、結婚相手を探しています。

ひな子は、旅先で出会った和菓子屋夫婦の息子2人との結婚を目論み、一方的に会いに行くなどアクティブな性格。一方の弥生は、正社員を辞めた後、条件に合う就職先がなかなか見つからず疲弊していきます。

2人が抱えるちょっとした不満や、将来への不安。きっと誰もが抱えているモヤモヤが描かれています。

帯のフレーズを見て、情熱的な恋愛小説なのかと思いましたが、物語は淡々と進んでいきます。私は、益田さんがこの作品を書いたことがとても意外でした。

 

益田ミリおすすめ本5
『はやくはやくっていわないで』

『はやくはやくっていわないで』表紙

はやくはやくっていわないで
ミシマ社

第58回産経児童出版文化賞(産経新聞社賞)受賞

きこえていますか?
この子の声、あの人の声、わたしの声…

「おさないで」「どうしていそぐ」「いそいでどこいく」「ひっぱらないで」(帯)

 

益田さんが描く、対象年齢0歳~100歳の絵本。イラストは平澤一平さんが担当しています。

私はこのタイトルを見たとき、ついドキッとしてしまいました。なぜなら、自分の子供に「はやくはやく」と毎日言っていたからです。おそるおそるこの作品を開きました。

本書は、海の中を進むちいさな船が主人公。
「できることやできないこといろいろある。」「どうしてできないの?」って言わないで……。

船は進み続けます。すると、船が求めていた言葉が聞こえてきます。その言葉とは――?

たわいもない言葉です。でも、つい涙がこぼれました。子をもつ保護者全員に読んでいただきたいと願う作品です。

 

元気が出ないときに読んでみて

益田さんの作品は、疲れた心に寄り添ってくれるものが多く、読み終わった後には元気になっていることが多いです。心のデトックスにおすすめですよ。

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ライター:飯田 萌