赤羽雄二『アクション・リーディング 1日30分でも自分を変える”行動読書”』で「攻めの読書」を身に着けよう
『アクション・リーディング 1日30分でも自分を変える”行動読書”』
赤羽雄二(著)、SBクリエイティブ
東大・スタンフォード卒、マッキンゼーで14年間活躍
「時間がなくて本が読めない」がなくなる!
読書 + 行動 = 未来が変わる
忙しくても飛び抜けて成長する人の本の使い方(帯)
「できる人」たちは、例外なく、忙しくても本を読んでいます。多い人だと、1日2桁を超える読書量を保っている人までいます。
読書量(インプット)をもっと増やしたいという悩みを抱えていた私が、この本を手に取るのは自然なことでした。
本書の面白いところは、「受け身」から「攻め」の読書スタイルに変える、ことを提案しているところ。
何事でもそうですが「受け身」でいては、なかなか自分のものになりませんよね。
では、「攻めの読書」というのはどのようなものなのでしょうか?
今回のコラムでは、本書の魅力をたっぷりとご紹介したいと思います。
本を読む優先順位を上げ、本を読む時間に「市民権」を与える
数え切れないメリットがある読書ですが、忙しいと、ゆっくり本を読んでいる場合ではなくなります。そもそも、心の余裕が持ちにくく、読みたい本、読まなければならない本があると思っても、なかなか手をつけられないことのほうが多いです。
採取的に落ち着いた方法が、「本を読む優先順位を上げる」という、一見ありきたりなやり方です。
つまり、本は生きていく上で必要だから、仕事をしていく上で必要だから、成長し続ける上で必要だから読む、というふうに考え方・位置付けを変えるのです。(p54-55)
作者がまず提案しているのは、『発想の転換』です。読書は人生の必需品という考えです。本を読む時間に市民権を与えるのです。真っ当な市民権を。
読みたい本はたくさんあるのに、時間がなくて本が読めていない……。積読が増えていく一方……。
そんな私にとって、この内容は当たり前なようで、斬新な考え方でした。
潜在的に「読書=趣味」「本は読んでも読まなくてもいい」と思っていたのです。そりゃ、後回しになって当然ですよね。
だって、「自分の余剰時間を使って、読書をする」という考えなのですから。
でも、「読書は人生においての必需品」「読書をしないと、これからの時代、生き残れない」という危機感を持てば、どうでしょう?
はじめは、「読書=趣味、余暇」という感覚が抜けきらないと思います。しかし、その感覚に抗い、読書の優先順位を上げれば……。
毎日のライフスタイルに読書が根付き、長い目で見た時、間違いなく人生が変わっていると個人的には思っています。
テーマは「アクション・リーディング」
本書はこれだけでは終わりません。
「本をただ読むだけでなく、その結果を、どう仕事やプライベートの充実につなげるか」という実用性も兼ね備えているのが、他の読書術本にはないポイントです。
たとえば、先ほど挙げた「読書の優先順位を上げる」ことで、実生活にどのようなメリットがあるのでしょう?
読書の優先順位を上げると、「好循環」が始まります。好循環というのは、
①意識して読書などで仕込みをしておく
②結果として、仕事上で、できなかったことができるようになる
③その結果、前には与えられなかったチャンスが生まれる
④自信ができて人に積極的に相談することが増え、視野が確実に広がっている
⑤その結果、前より仕事ができるようになり、読書もさらに役立つ(p58)
好循環がはじまると、どんどんプラスの状況が生まれていきます。
また、読書を行うことで、物事に対して体系的な理解ができます。ひとつひとつの深堀りが可能となり、将来への示唆にもなります。そして、自信も生まれます。
まさしく「攻めの読書」ですね。
これらは、読書を趣味と捉えることなく、自分の24時間の中で割り振るべき重要な活動だと考えた結果です。
もし「読書量(インプット)を増やしたい……(でも時間がない)」と、現在の自分に不満を持っている方がいらっしゃったら、一度実践してみるのもいいかもしれませんよ。
目から鱗のメソッド揃い
今回のコラムで取り上げた内容は一つのみでしたが、本書では何十ものメソッドが紹介されています。
「目からウロコ」のものが多く、私も実践しているものが多いです。大変おすすめですので、ぜひとも読んでみてくださいね。
今回ご紹介した書籍
『アクション・リーディング 1日30分でも自分を変える”行動読書”』
赤羽雄二(著)、SBクリエイティブ
自分を変えたい、でもやる気が……そんなときはこの特集を♪