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『超一流の雑談力』安田正|人生を変える「雑談力」とは?


突然ですが、読者のみなさまは「雑談」が得意ですか?

Noと答えた方におすすめなのが、今回取り上げる『超一流の雑談力』という作品。

『雑談』という文字だけ見ると、意味のないムダ話だと誤解されがちなのですが、雑談は人間関係を円滑にするための会話術。雑談は、相手に与える自分の印象をガラリと変えてしまう『魔法』とも言えるでしょう。

本書の作者いわく、人の印象というのは、会話が始まってから1分、最長でも4分で決まってしまうのだそう。初対面だとしても「この人感じいいな」「仕事ができそうだな」「信頼できそうだな」と好印象を与える人というのは、雑談力が高く、相手の心の中にスルッと入り込む術を知っている人なのです。

少しのコツとトレーニングを行えば、ぐんと雑談力は上がります。身体的な能力や特別な才能は何も要りません。

本書を読んで、雑談力を伸ばしてみるのはいかがでしょう?

 

8章で構成された『超一流の雑談力』

『超一流の雑談力』
安田正(著)、 文響社

 

本書は、以下の8章で構成されています。

・「超一流の雑談」の始め方

・何を話題にすれば、雑談は盛り上がるのか?

・思わず心を許してしまう聞き方

・出会ってすぐに距離を縮める方法

・さらに距離を縮める二度目の雑談

・相手によって話し方や話題を変える

・雑談から本題への移り方

・今日から始める雑談トレーニング

 

『なるほどですね、そうですね、は「話を聞いていない人」の反応』など、ご紹介したい内容は山ほどあるのですが……

今回のコラムでは、個人的に勉強になったなと感じたエピソードを2つ紹介したいと思います。

 

「ノープラン雑談」から「オチのある雑談」へ。ヘタな人ほど話が長い理由

では、本書に載っている「ノープラン雑談」と「オチのある雑談」の例を見比べてみましょう。

 

<ノープランな雑談の例>

A「Bさんは休日何をされているんですか?」

B「私は基本的にインドアなので、家でのんびりしていることが多いですね」

A「家でのんびりと……いいですね……ええと……家ではどんなことをされるんですか……?」(p38)

 

<プランがある雑談の例>

A「Bさんは休日何をされているんですか?」

B「私は基本的にインドアなので、家でのんびりしていることが多いですね」

A「家でのんびりですか、きっとお仕事が忙しいから、家ではゆっくりされたいんでしょうね」

B「そうですねぇ、この時期は特に忙しいので、なかなか外でアクティブに動く気にはなれないんですよ」(p39)

 

前者は何も考えていない雑談、後者は「相手の置かれた状況を知りたい」という目的から導き出された雑談です。

みなさんはどちらのタイプでしたか?

話ベタな人の特徴としてまず挙げられるのは、話が不必要に長いことです。こうしたことが起きてしまうのは、「話の終着点をどこに持っていくか」というプランニングがないことが大きな原因なのだとか。

雑談で重要なのは「ゴールを決めておく」こと。何を伝えたくて、何を相手から引き出したいのか、何のための雑談なのか。それらの「オチ」を考えながら雑談をするだけで、雑談力はみるみる上がっていきます。

私もつい話が長くなりがちなときは、たしかに何もシミュレーションしていなかったな……と反省しました。雑談も戦略の一つなのですね。大変勉強になりました。

 

人をつかむのは「雑学」ではなく「使える知識」。相手の興味を引きつける方法

本書では雑学に適したテーマがたくさん載っています。雑談の参考例として一例を挙げてみましょう。

 

(健康に興味のある人に)「最近知った、とっておきの疲労回復方法があるんですが……」

(投資をしている人に)「そういえば、投資家の○○が××社に1億ドル投資したそうですね。△△の分野が注目されているようですよ」

(お酒好きの人に)「100円台でつまみが食べられる居酒屋をこの前見つけまして」

(睡眠の話になったとき)「NASAが開発したというすごくよく眠れる枕があるんですけど、ご存知ですか?」

(今度ディズニーに行くという人に)「ディズニーマニアの友人に穴場の写真スポットがあると聞きまして」

 

こんな風に、さまざまな分野において雑談ができたら素敵ですよね。

雑談は「相手が興味のある話」をするのが良いのだそう。相手が興味のある話というのは、面白い話や笑える話も良いけれど、それ以上に、「相手に実益のある話」が望ましいのだとか。

注意すべきは「うんちく好き」として自慢っぽくならないこと。相手の反応を見ながら、実用的な知識を伝えるのがコツです。

「こんなに幅広い情報をどうやって確保するの?」と疑問に感じた方。ぜひ本書の続きを読んで、情報収集能力も高めてみてくださいね。

 

雑談力には人生を変える力がある

雑談力を身につけることで、浅く薄っぺらなコミュニケーションから、密度が濃く深いコミュニケーションを取ることができるようになります。

これからの人生をますます楽しむためにも、ぜひ本書を参考に、雑談力を磨いてみてはいかがでしょうか。

 


今回ご紹介した書籍

超一流の雑談力
安田正(著)、文響社


 

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ライター

飯田 萌
フリーランスのライター。一児のママ。出産前まではリクルートで結婚情報誌を担当。現在はWeb媒体にて書籍、音楽、育児など幅広く執筆中。影響を受けた作家は白石一文。趣味はスイーツを愉しむこととドラマ鑑賞。