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ここに注意!本をきれいに保管する方法


大切な本はいつまでもきれいに保管したいものですね。

久しぶりに本を開いたらカビが生えていたり、日焼けしていたりすると悲しくなります。思い出や思い入れがあって、いつまでも残しておきたい本なら尚更です。

劣化は、光やほこり、湿度などがおもな原因となります。経年劣化とあきらめないで、本を長持ちさせる環境を整えましょう。

ここでは、本をきれいに保管する方法をご紹介します。

 

湿気に注意!

本のおもな材質である紙は湿気を吸収しやすく、これが、本の変形やカビの発生の誘因となります。

図書館のガイドラインでは、本の保存に室温16~22度、湿度40%~60%が適しているとのこと。結露が発生しやすい部屋での保存は注意が必要ですね。

 

湿気が多い部屋で保存しなければならないときは、

・部屋の空気を定期的に入れ替え、風を通す

・乾燥剤を本と一緒に置く

・除湿機を使用する

などの対策をとりましょう。

 

乾燥剤は、本の下や間に置けるので、シートタイプが便利です。

また、段ボール箱で保存することは避けましょう。
段ボールが湿気を吸収し、本の劣化を招くので、箱に収納する場合はプラスチックケースを使用します。その際も、シートタイプの乾燥剤を敷いて湿気を防ぐのが良いでしょう。

一年に一度、カラッとした天気の日に虫の害やカビを防ぐための「虫干し」することもおすすです!

 

日焼けに注意!

日当たりの良い場所に本を保管していたら色褪せてしまった、という経験はありませんか?

変色するのは、日光に含まれる紫外線により化学変化を起こすため。日光ばかりでなく、蛍光灯にも紫外線が含まれているので要注意です。

とはいえ一般家庭で一日中蛍光灯を点灯しているわけではないので、まずは日光の紫外線に対して対策をとりましょう。

 

窓の近くに本棚がある、日当たりが良い、日光が真っ直ぐ本棚に当たる、などという場合は……

・遮光カーテンで外からの光をやわらげる

・窓に紫外線防止フィルムを貼る

・収納ケースに保管する

・本にカバーを付ける

などが効果的です。

 

ただし、本にカバーを付けると本のタイトルが見えなくなるので、確認が面倒になります。タイトルをカバーに記載したほうがいいかもしれませんね。

おしゃれな背表紙印刷ブックカバーで見せる収納をしよう!

 

ほこりや虫害に注意!

ほこりはカビや虫を繁殖させる原因となります。

部屋の掃除をする際は、本の上部や隙間のほこりもこまめに除去しましょう。本棚の上や裏側も忘れず掃除機をかけてくださいね。

図書館では、虫の駆除やカビの予防、殺菌のために燻蒸処理まで行っているとのこと。このことでもお分かりのように、ほこりは本の保管には”大敵”というわけです。

 

日頃の掃除のほかに、ほこりを避ける方法として、

・ガラス戸などの扉のある本棚を使用する

・扉のない本棚や、カラーボックスの場合はほこり除けにカーテンを付ける

・100円ショップで購入できる不織布ケースに入れる

などが有効です。

 

カーテンは伸縮する突っ張り棒を利用すると簡単に付けられます。

不織布ケースは通気性に富み、持ち手が付いてタイトルも見えるタイプが便利ですよ。

 

変形を予防!

一概に本といっても、厚手の表紙を付けたハードカバーと呼ばれる本製本(ほんせいほん)や、ペーパーバックと呼ばれる表紙に厚紙を用いない並製本(なみせいほん)など、さまざまな形体があります。
雑誌のように、表紙と本体を綴じて製本する中綴じ本もあり、それぞれのサイズに合わせて保管するのがポイント。高さが揃って見た目もきれい、ほこりも除去しやすくなります。

中綴じの本は立てて保管すると倒れやすく変形しやすいので、ブックエンドを活用しましょう。また、書類を収納するためのファイルボックスを利用すると種類毎に分別でき便利です。

 

保管する際、立てずに平積みするのは避けましょう。

短期間なら大丈夫ですが、長期間平積みにしていると表紙と表紙がくっついてしまったなど、本を損傷させることもあるので注意してくださいね。

 

保管の第一歩はこれ!

図書館の本は透明のフィルムを貼っていることはご存知と思います。もちろん本の劣化を防ぐことが目的です。
これをブックコートフィルムといい、100円ショップでも購入することができます。
透明なので本のタイトルも判別でき、傷や汚れを防止できる優れものです。汚れる前に貼ることで、本をきれいに長持ちさせることが可能になります。

 

ほかにも、万が一の地震に備え、本の落下による損傷を防止する対策もしておきたいものです。
転倒防止伸縮棒などで本棚が倒れるのを防ぐ方法もありますが、落下抑制テープを棚の縁に貼ることで、本が飛び出すのを抑止できます。

また、カラフルな自転車用バンドを本棚の各段に取り付ける方法もあります。伸縮性があり、本の取り出しもラクです。

各段、下から約10cm~15cm上のサイドにフックを取り付け、バンドを引っかけるだけで落下防止対策になります。

 

大切な本を守ろう

本を保管するには、本にとって大敵の湿気や日焼け、ほこり、害虫などを予防することに尽きます。

最適な環境を整えるために、カビの原因となる湿気を抑え、日光の紫外線による日焼けを予防し、こまめにほこりを除去することが重要です。
これらの対策で、大切な本をきれいに保管することが可能になりますよ。

 

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