本棚の防虫・防カビ対策 |今すぐ始めて大切な本を守ろう!
しばらく読んでいなかった本に、虫がついていた・カビが生えていた……! なんて経験、ありませんか?
本には虫やカビがつきやすいため、何もせずにそのまま本棚に収納しているだけでは傷んでしまうことがあるんです。特に、湿気の多いシーズンは要注意!
ここでは、大切な本をきれいな状態で保管しておくための、本棚の防虫・防カビ対策をご紹介します。
本棚に虫がついてしまう・カビが生えてしまう原因
本棚に虫がついたり、カビが生えてしまう大きな原因は湿気です。
湿度が70%以上になると、高確率でカビが発生します。
カビの菌は空気中のいたるところに飛んでいます。水分と栄養分があれば発育できますので、湿度が高くなるとすぐに繁殖してしまいます。
オープンな本棚なら、通気性がよいので大丈夫と思っていませんか? オープン型でも、本を収納した場合には奥の方は空気の流れが悪く、湿度が高くなります。
また、同じ部屋の中でも、結露しやすい壁際に本棚がある場合は、中の湿度も上がってしまっていますので、油断できません。洗濯物の部屋干しで湿度が一気に上がることもあるので、注意が必要です。
そして、カビが生えると、さらにカビを餌にするチャタテムシが発生してしまいます。チャタテムシは、暗く湿度が高いところに発生する虫です。本には、チャタテムシ以外にも、シミやシバンムシといった虫もつきやすいため、本棚には防虫対策と防カビ対策の両方が必要です。
本棚の防虫・防カビ対策 の仕方
本棚の防虫・防カビ対策 の基本は湿気をためないこと。
除湿機やエアコンを利用して湿度を下げましょう。定期的に換気をすることも大切です。必要に応じて、サーキュレーターで空気の流れを作ると、換気効率が上がります。
そして、本棚に本を収納するときは、通気性を確保するために、隙間をあけることも大切です。また、本棚と壁の間にも、隙間をあけておくようにします。本棚自体のカビが生えるのを防ぎ、清掃性も確保するためです。ホコリもカビの餌になってしまいます。こまめに掃除をしてホコリを溜めないようにしましょう。
本そのものについても、定期的に虫干しをして湿気を発散させることが大切です。
本の状態のチェックも同時にできます。このとき、虫やカビを見つけたら、防虫・防カビがきちんとできているか見直しが必要ですよ。
虫やカビの発生を見つけたら
本棚に虫やカビが発生していたら、そのまま放置していてはさらに悪化しますので、駆除や除去を行います。
虫がいる場合、まずは粘着シートで見える虫を除去しましょう。掃除機は排気から虫が出る場合があるので使えません。除去したあとは、市販の害虫用の燻煙剤などを使って本棚全体の虫を駆除します。卵を産み付けている場合もあるので、1週間おいてもう1度燻煙剤を使用すると効果的です。
カビについては、まず本や本棚に発生したものを拭き取ったあと、エタノールで消毒します。エタノールによって本が色落ちすることがありますので、注意しながら行いましょう。
消毒用エタノールには、消毒効果を高めるため水分が含まれていますが、本の中のページに使った場合は、水分のせいでページが波打ってしまうこともあります。そのような場合には、蒸発しやすい無水エタノールを用いましょう。
本棚の 防虫・防カビ対策 おすすめグッズ
本棚の防虫や防カビ対策には、こまめに換気、清掃を行うことです。とはいえ、毎日清掃というのは大変です。
そこで、おすすめの防虫・防カビグッズをご紹介します。
・棚板用除湿シート
まず、湿気対策として、棚板用の除湿シートの利用がおすすめです。本は湿気を吸いやすいので、通気性を確保していてもカビが生えやすくなってしまいます。
棚板にシリカゲルを利用した除湿シートを敷いておくと、湿度を60%程度に調整してくれるので、カビを防ぐことができます。
・除湿マット
本棚と壁の間にも除湿剤を設置しておくと、湿気がたまりにくくなります。防カビ機能がついているものもあります。
・湿度計
結露が発生する部屋の場合には、部屋内と本棚の湿度差が大きい場合が多いです。本棚に湿度計を設置しておくと対処の参考になります。
・防虫剤
本に虫がつかないようにするには、本棚に市販の衣類用の防虫剤を入れておくと効果があります。ただし、種類によっては成分の関係で本にシミができることがあるので様子を確認しながら利用しましょう。
また、虫よけにはハーブも利用できます。精油100%のラベンダーオイルを染み込ませた紙を本棚に入れておくだけで、虫除けに効果的です。
・クリアファイル
本の上に重ねてクリアファイルなどを置いておくと、本の中まで細かいホコリが付着することを防いでくれます。清掃の際には、ファイルの上のホコリを取るだけでよくなるので簡単です。
大切な本とずっと暮らすために 本棚の防虫・防カビ対策 を忘れずに
本は紙でできているため、年数を経ると劣化が避けられません。しかし、虫やカビから守ることによって、よい状態を保つことは可能です。
手元においておきたい大切な本は、お手入れとともに防虫・防カビ対策をしっかりと行いましょう。
もし本に虫がついてしまったら!? 実はハーブでも、虫から本を守る対策ができちゃうんです。