ハンカチ必須の感動作! 絶対見るべき泣ける日本映画
公開日:2019/9/16
映画を見て、泣いた経験はありますか? 筆者は映画館に行くと、本編の前に上映される予告映像を見ただけで泣いてしまうことがあります。
ときどき、無性に泣きたくなるときってありますよね。泣くことには“心のデトックス効果”が期待できるんですよ。
ここでは、心のデトックスに効く! 日本の感動映画をご紹介します。
純愛、ファンタジー、ヒューマンドラマ、アニメ作品など、どれも涙なくしては見ることのできない作品ばかりです。
『パコと魔法の絵本』
『パコと魔法の絵本』
監督:中島哲也
ちょっと変わった患者たちが入院している、風変わりな病院が舞台。
病院イチの嫌われ者で偏屈ジジイの大貫は、ほかの患者にイジワルばかりしています。
本作は、そんな大貫と、記憶が一日しかもたない少女パコを中心に繰り広げられるお話。
彼女がいつも読んでいる絵本「ガマ王子対ザリガニ魔人」を、演劇にしてクリスマス会でプレゼントしてあげようと、大貫はほかの患者たちに提案しますが……?
長編映画としては日本初となる、3DのフルCGと実写を融合させた作品。カラフルなファンタジーワールドが広がります。
ひとりの少女の心に「忘れられない思い出」を残そうと奮闘する大人たちの姿が、あなたの心をうつこと間違いなしです。
出演……アヤカ・ウィルソン、役所広司ほか
『八日目の蟬』
『八日目の蟬』
監督:成島出
不倫相手の子供を身ごもり、出産をあきらめるしかなかった希和子。同じころに生まれたその男の子供を衝動的に誘拐し、育てようとするが――。
本作のテーマは「母性」。誘拐犯となった希和子の3年間の逃亡劇と、希和子に育てられた恵理菜(薫)のその後の物語が描かれます。
誘拐犯に感情移入してはいけないと思いつつ、どうか希和子に逃げ切ってほしい……と願っていました。また、成長した恵理菜が辿る運命も衝撃的です。
母の愛について、とても考えさせられます。
出演……井上真央、永作博美ほか
『ただ、君を愛してる』
『ただ、君を愛してる』
監督:新城毅彦
あたしはただ 好きな人が好きな人を 好きになりたかっただけ (映画『ただ、君を愛してる』より)
誠人に一目ぼれした静流は、彼の趣味であるカメラを始める。しかし誠人には、別に片思いしている女性がいて――。
他人と接することが苦手な誠人と、そんな彼に思いを寄せる静流の切ないラブストーリー。もう、ピュア! それに尽きます。
すれ違う2人の恋と、意外な結末に涙してしまうはず。静流の真っ直ぐな思い、今にも壊れてしまいそうな綺麗な恋が眩しいです。
出演……玉木宏、宮﨑あおい ほか
『いま、会いにゆきます』
『いま、会いにゆきます』
監督:土井裕泰
生前遺した「雨の日に戻ってくる」という言葉通り、息子と夫の前に現れた妻の澪。しかし彼女には、3人で過ごしていたときの記憶がなくなっていた――。
再び家族3人で始める不思議な共同生活。死んだはずの母親の登場に戸惑う息子と夫でしたが、この生活が生涯忘れることのできない宝物として残っていきます。
現実離れした内容ではありますが、この切ないラブストーリーは一見の価値あり。あなたの涙腺をこれでもかと刺激します。
今、生きていることの尊さを感じられますよ。
出演……竹内結子、中村獅童、武井証ほか
『西の魔女が死んだ』
『西の魔女が死んだ』
監督:長崎俊一
学校に行くことが苦痛になった中学生まいが、日本の田舎で暮らすイギリス人のおばあちゃんとの共同生活を通じて成長していく物語。
なんとこのおばあちゃん、魔女なんです。まいはおばあちゃんのもとで、魔女になるための修行をすることになります。その修行とは、「なんでも自分で決めること」でした。
まいの孤独や悲しみ、それを受け入れてくれるおばあちゃんの心のうちが、丁寧に描かれます。自分らしい人生を歩んでいくことの必要性と、問題と正面から向き合うことの大切さを教えてくれる作品ですよ。
おばあちゃんがまいに残した最後のメッセージを解読したとき、私は涙していました。
出演……サチ・パーカー、高橋真悠、りょう ほか
『そして父になる』
『そして父になる』
監督:是枝裕和
本作は、第37回 日本アカデミー賞 優秀作品賞や、第66回カンヌ国際映画祭 審査員賞などを受賞した作品。主演の福山雅治さんが初めて父親役に挑戦したことでも話題になりました。
「子供の取り違え」がテーマの映画。6年間を共に過ごしてきた子供が、実は血のつながらない赤の他人だと知ったときの家族の苦悩が描かれています。
2つの家族を軸に進行していく物語。
家族に大切なものは、それまで過ごしてきた時間か? それとも血縁なのか? それぞれの家族が苦悩の末に出す答えに、涙せずにはいられません。
出演……福山雅治、尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキーほか
『世界の中心で、愛をさけぶ』
『世界の中心で、愛をさけぶ』
監督:行定勲
引越しの作業中に、とあるカセットテープを見付けた律子が失踪。婚約者の朔太郎は、彼女を探しに自身の故郷でもある四国にやってきた。
律子を探すなかで、高校時代に付き合っていた亜紀との思い出がよみがえっていく――。
白血病に蝕まれる亜紀と、そんな彼女をひたむきに愛した朔太郎の純愛ストーリー。
片山恭一さんのベストセラー小説にオリジナルストーリーを追加した本作は、「セカチュー」の愛称で親しまれ、社会現象にもなりました。当時17歳だった長澤まさみさんの演技は眩しく、透明感に溢れています。
新しい一歩を踏み出したいあなたに見てほしい映画です。
出演……大沢たかお、柴咲コウ、森山未來、長澤まさみ ほか
『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』
『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』
監督:原恵一
埼玉県の春日部にできたテーマパーク「20世紀博」。大人たちはまるで洗脳されたようにそこに入り浸るようになる。
幼稚園バスも迎えに来なくなり、公園では大人たちがまるで子供にかえったように遊具を占領していた――。
異様な光景を目の当たりにした、しんのすけはじめ、かすかべ防衛隊のメンバー。自分たちの家族、そしてすべての大人たちを取り戻すために立ち上がります!
普段のテレビアニメでは見られない感動に溢れた作品。子供向けの作品ではありますが、大人にも絶対見てほしい映画です。
しんのすけの父ヒロシの“過去に戻りたい”と願う気持ちと、家族との思い出の狭間で葛藤するシーンには涙がほろり……。
声の出演……矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ ほか
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『蛍火の杜へ』
『蛍火の杜へ』
監督:大森貴弘
妖怪の住む山神の森に迷い込んでしまった蛍は、森の中で、人ではない少年ギンと出会う。ギンは人に触れられると消えてしまうらしい……。
それから蛍は、毎年夏になるとギンに会いに行くようになる。そして2人はお互いに惹かれあうが――。
会いたいけれど会えない、触れたいけれど触れられない、儚くて甘酸っぱい恋の物語。夏に見たい作品です。
繊細でひっそりとした雰囲気のあるイラストが美しく、懐かしさも漂います。
やっとお互いに触れられたとき、2人に待ち受けているものとは……?
声の出演……佐倉綾音、内山昂輝ほか
『火垂るの墓』
『火垂るの墓』
監督:高畑勲
本作のキャッチコピーは、「4歳と14歳で、生きようと思った」。戦争に翻弄されながらも、戦時下で力強く生きていく清太と、その妹の節子の姿が描かれます。
「僕は死んだ」
そんな衝撃のナレーションから始まる本作。空襲で炎に包まれる町や、戦争がもたらす悲劇、苦渋の決断を迫られる人間模様などがリアルに表現されています。
世界的にも高く評価されており、戦争について改めて考えさせられる作品です。
「なんでホタル、すぐ死んでしまうん」といった印象的なセリフが多く、映画の内容を思い出すだけでも涙が出そうになります。
声の出演……辰巳努、白石綾乃ほか
人目を気にせず思いっきり泣こう!
今回は、涙なくしては見ることのできない日本の映画をご紹介しました。どれもテーマこそ違いますが、思いきり泣ける作品ばかりです。
ぜひご覧になってみてください。
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ライター:aoi_suitou