文字を読むと眠くなるのはなぜ? 眠気に負けずに読書を進めるコツ
更新日:2019/4/10
本を読んでいるとだんだんと眠くなり、いつの間にか夢の中へ……そんな経験はありませんか?
本を読みながら眠ってしまうのは、ある意味読書好きにとっては至福の時間ともいえます。しかし、限られた時間で読書を進めたいときには困ってしまう問題です。
そこでここでは、文字を読むと眠くなる理由と、眠気に負けずに読書を進めるコツをご紹介します。
なぜ文字を読むと眠くなるのか?
実は、文字を読むと眠くなることにはれっきとしたメカニズムがあります。
「すぐ眠くなるから」といって、読書に対して苦手意識を持つ必要はありません。
眠くなる理由1.単純作業だから
文字を読んでいるときに眠くなるのは、単調な作業をしていて眠くなるのと同じ仕組みと考えられています。
文字を読むこと自体は、目で情報を追っていく単純作業。しかも、文字が書いてある範囲内に限られた目の上下運動なので、ある程度の時間続けていると「読む」という作業に身体が慣れてしまいます。
文字以外の新しい刺激が入ってこないために、眠気が起こりやすくなるのです。
眠くなる理由2.脳が疲れるから
文字を読むには目だけでなく、脳も使います。脳の疲れが一定ラインに達すると休息が必要となり、眠くなるのです。
特に、難しい本を読んでいるときは内容を理解するために脳が疲れてしまうため、眠気が訪れるのは自然なこと。
難しい本でなくてもすでに脳が疲れている場合、脳は情報を遮断し休息しようとします。
1日の終わりに本を読もうとしてもすぐに眠くなってうまくいかないのは、すでに脳が疲れてしまっているからなのです。
眠くなる理由3.内容に興味を持てないから
本を読んでいてもあまり興味を持てない内容の場合には、内容を理解しようという意識が働かなくなります。
そうなると、ただ文字を読んでいるだけの状態で単純作業になるために眠くなってしまいます。
実際に、読んでいて興奮したり続きが気になるような本であれば、あまり眠くなることはありません。
また、内容が難しすぎる場合にも、そもそも理解しようという意識が働かず脳が情報をシャットダウンしてしまうため、眠くなる一因となるでしょう。
眠くならない読書のコツ
本を読んでいて眠くならないようにするコツを3つご紹介します。大切なことは、メリハリをつけて読書をすることです。
コツ1.椅子に座って姿勢を正して読む
本を読むときはソファやベッドでくつろぎながら、という人も多いのではないでしょうか?
リラックスしている状態では、身体も脳も休息モードに移行してしまうため、どうしても眠気が襲ってきてしまいます。
眠くならないようにするには、椅子に座って背筋を伸ばして読むようにしましょう。
適度な緊張感が生まれるため、眠気が起こりにくくなります。
自宅では難しいという場合には、カフェや電車、図書館など人の目がある場所で読むことも効果的ですよ。
コツ2.音読する
眠気防止には、声を出して音読することも効果的。
「目で文字を追い脳で理解する」という一連の作業に声を出すというステップが加わるため、メリハリが生まれ、眠気が入り込む余地がなくなります。
また、音読は目と耳の両方から情報が入り内容が頭に入りやすいというメリットもありますので、覚えなければならない内容の本を読むには最適です。
実際に声を出すのが難しい環境の場合には、「頭の中で声を出して読んでみる」だけでも効果がありますよ。
コツ3.時間を決めて読む
長時間読書をしていると、だんだんと集中力が途切れてくるのが一般的。
特に難しい本を読んでいるときには、脳が理解しようとたくさんのエネルギーを使い疲れてしまうために、眠くなりさらに集中できなくなってしまいます。
そこで、眠気で読書が進まないという人は、30分や1時間など一定の時間を区切って読書を進めていくという方法がおすすめ。
「この時間までは集中する」と意識付けることで、眠気が入り込む余地をなくすことができます。
あまり内容に興味を持てない場合にも、あらかじめ時間を決めておけば読むのが苦痛になることもありません。
読書の眠気対策には環境が大切
字を読むと眠くなる理由と、眠くならないようにするコツをご紹介しました。読書をしていて眠くならないようにするには、本を読む環境を整えることが大切です。
しかし、睡眠不足の場合には無理をせず、まずは眠りましょう。
疲れが取れてから本を読む時間を取るほうが、頭がすっきりしてスムーズに読み進めることができますよ。
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