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齋藤孝『大人の語彙力ノート』で”できる”人に!


 

『大人の語彙力ノート 誰からも「できる! 」と思われる』
齋藤孝(著)、SBクリエイティブ

忘れました → 失念しました

つまらないものですが → ご笑納ください

ぶっちゃけて言うと → ありていに言えば

たった1語で180度印象が変わる!言い換えですぐ使える!(帯)

 

現代社会において、年々、日本語力が低下しているといわれています。

その原因とされているのは「活字離れ」。活字に触れなければ、新たな言葉を知る機会も少ないのは仕方がないことです。友人や同僚同士のおしゃべりでは、なかなか語彙は増えないでしょう。

でも、どんなものを見ても、「かわいい」「やばい」「すごい」などという言葉でしか表現できないとすれば、それは少し寂しいですよね。

 

今回取り上げるのは、齋藤孝さんの「大人の語彙力ノート 誰からも「できる! 」と思われる」という作品。

語彙を増やすこと(語彙力を高めること)の大切さは言わずもがな、かと思いますが、ぜひとも本書にて自身のスキルアップに役立ててくださいね。

 

教えてください→ご教示ください

そもそも、語彙力とはいったい何なのでしょうか。

語彙力とは、一つの言い方だけではなく、こうも言える、ああも言える、このシーンではこの言葉が適切だ、とTPOに合わせて言葉をセレクトすることができる力です。

語彙力がなければ、決まりきった言葉しか使えず、同じ言葉を繰り返すだけで終わってしまいます。

 

私が思うに、語彙力を高めるために有効な手段としては、使えるフレーズが山のように掲載されている本書を読み、実践することではないでしょうか。

フレーズは、非常に実用的なものです。一つ覚えておくだけで、いろんな場面で活用することができます。

そこで、今回はすぐに使えるフレーズをひとつ紹介したいと思います。ぜひ真似してみてくださいね。

 

教えてください→ご教示ください

目上の人、大事な人に「教えてください」ということを、より丁寧に伝えるのがこの言葉です。

似たような言葉に「ご教授ください」という言葉があります。

厳密にいえば、「教授」には、教える人である「教授」という意味のほかに、「学問や技芸などを継続的、組織的に教え授けること」という意味があります。

したがって、大学の先生などから継続的に講義を受けているときは「ご教授ください」で、ビジネスや目上の人から知識や方法を教えてもらうときは「ご教示ください」が適当です。(p28)

 

なお、フレーズごとに『もっと言い換え』コーナーもあります。

今回取りあげた「ご教示ください」であれば、「お知恵を拝借できますか」「後学のためにおうかがいしたいのですが……」など、そういう言い方もあるんだ!と大変参考になりますよ。

 

「頑張ります」を言い換える

「頑張ります」という言葉は、自分のやる気を示すために使う言葉ですよね。ですが、いつも「頑張ります」ばかりだと、相手は「本当に?」という気になってしまいます。

そんな時に使いたいのがこれらのフレーズ。本書では6パターンのフレーズが掲載されていますが、このコラムでは2つのフレーズを紹介しましょう。

 

・不退転の決意で臨みます

志を固く守り、後には引かないことを意味するのが「不退転の決意で臨みます」という言葉。「不退転」はもともと仏教用語で、修行が途中で挫折してしまわないことを言いました。(p112)

 

・堅忍不抜の精神で精進します 不撓不屈で臨みます

強い決意が感じられるのが「不抜(ふばつ)」や「不撓(ふとう)」といった言葉。

我慢強くこらえて志を変えないことを意味する「堅忍不抜」や、困難にくじけないことを意味する「不撓不屈」を用いて、「堅忍不抜(不撓不屈)の精神で精進します」などと言います。(p112)

 

普段使っている「頑張ります」以上に、強い意志が感じられる言葉ではないでしょうか?意味は同じでも「言い換える」だけで、相手への印象は大きく変わりますよね。

本書では、このように「使える」フレーズが山ほど収録されているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

印象を変える言葉遣いを

みなさまの周りでも、“できる”人は、言葉遣いもワンランク上ではないでしょうか。

ぜひ本書のフレーズを自分のモノにして、どんどん活用してみてくださいね。

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今回ご紹介した書籍

大人の語彙力ノート 誰からも「できる! 」と思われる
齋藤孝(著)、SBクリエイティブ

 

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