おすすめのイヤミス小説|映画化・ドラマ化もされた人気作!
更新日:2019/9/12
ここ最近、ミステリー小説の中でも「イヤミス」といわれる作品をよく見かけます。皆さんは読んだことはありますか?
ここでは「イヤミス」こと、読んだ後に嫌な気分になるミステリーの中から、過去に映像化されているおすすめ作品を紹介します。
ドラマや映画を見たことがある方は、原作を読むとまた違った世界が見えるかもしれませんよ。
最後は問題解決してスッキリするのか? それともやはり、イヤミスならではの読んだ後にスッキリしない感じを味わうのか――?
まずは一度手にとって読んでみてくださいね!
“家族の在り方”を問う
『夜行観覧車』
『夜行観覧車』
湊かなえ(著)、双葉社
高級住宅街のひばりヶ丘に引っ越してきた遠藤家は、元々住んでいる人たちのしきたりや、近所づきあいになじめずにいた。
次第に向かいに住む高橋家と仲良くなっていくものの、この2つの家族の周囲で事件が起こるように――。
『夜行観覧車』は、2013年にドラマ化もされた、湊かなえさんのベストセラー小説です。
湊さんの小説で、初めてドラマとなったこの作品。鈴木京香さん、石田ゆり子さんらが出演しました。
小説のテーマは「家族」。それぞれの章が、さまざまな家庭の視点で描かれています。
事件の真相や、犯人が事件を起こした動機、そして終盤に向けてどのように展開されるのかが気になり一気に読めます! 題名に「観覧車」がついている理由も、最後まで読めばきっと理解できるでしょう。
どこまでが“親切”なのか
『はぶらし』
『はぶらし』
近藤史恵(著)、幻冬舎
脚本家の鈴音のもとに、10年会っていなかった同級生の水絵と再会。子連れの水絵は、離婚し、さらにリストラにあったという。
1週間だけ泊めてほしい。そう泣きつかれた鈴音は、彼女のことを受け入れるのだが――。
もし同級生が助けを求めてきたら、あなたは受け入れますか?
2016年、内田有紀さん、池脇千鶴さん出演でドラマ化された本作。
水絵と再会して、少しずつ生活をかき乱されていく鈴音。水絵の図々しさと、断ることのできない鈴音にどうしようもなくハラハラします。
友達とはいえ、どこまで親切にしてあげることが正解なのでしょうか。
告発文の発表会。彼女を殺したのは誰?
『暗黒女子』
『暗黒女子』
秋吉理香子(著)、双葉社
本作は、2017年に飯豊まりえさんと清水富美加さんのダブル主演で映画化。
映画のポスターには、「あなたの予測をすべてブチ壊す 驚愕のラスト24分! 学園一の美少女を殺したのは誰?」と書かれており話題になりました。
聖母女子高等学院で、生徒たちの憧れの存在だった女生徒が転落死し、その手にはすずらんの花が。同じ文学サークルのメンバー内で、それぞれ誰が犯人かを告発しあう作品を発表していきます。
女子同士の腹の探り合いがクセになる本書。最後には驚きの結末が待っていますよ。
ジュンコたちの人生が、転がり落ちる
『5人のジュンコ』
『5人のジュンコ』
真梨幸子(著)、徳間書店
『5人のジュンコ』は、2015年に松雪泰子さん主演でドラマ化。真梨幸子さんにとって自身の小説初のドラマ化作品となりました。
佐竹純子のほか、篠田淳子、守川諄子、田辺絢子、福留順子。5人のジュンコが繰り広げる物語。連続不審死事件が起こり、容疑者として佐竹純子が逮捕されることろから始まります。
親友だった女、被害者の家族、事件を追うジャーナリストのアシスタント、主婦、とそれぞれ立場が異なるジュンコたち。
彼女たちの周りには、それぞれ女性ならではの人間関係があります。仕事や結婚、子どもの有無によって、女性の境遇は変わるものなのです――。
嫉妬や悪意による現代社会の縮図が、この物語の見所です。
恋愛は、綺麗なだけじゃない
『彼女がその名を知らない鳥たち』
『彼女がその名を知らない鳥たち』
沼田まほかる(著)、幻冬舎
2017年に、蒼井優さんと阿部サダヲさん出演で映画化した『彼女がその名を知らない鳥たち』。
主人公の十和子は、8年前に別れた黒崎を忘れられずにいました。しかし、働きたくない十和子は、地位もお金もない15歳年上の陣治と暮らすように……。
一方で、ヒモ女となった十和子は、黒崎に似ている妻子ある水島と不倫関係になります。この三角関係の中で、事件が起こり、それぞれの探りあいが始まるのです。
下品で不潔な陣治は、なぜ文句もいわずに十和子と暮らしているのか。一方の十和子は、なぜ嫌悪感を持ちながらも陣治と暮らしているのか。
事件の真相や、十和子と陣治の今後はどうなっていくのかを楽しみながら読み進められます。
スッキリしないのに、なぜかハマってしまう!
「読んでみたい!」というイヤミス小説は見つかりましたか?
原作を読んだことがあり、ドラマや映画を見たことがない人は、映像化したものを見てみても、また違った感想が持てるかもしれません。
結末がスッキリしないといわれるイヤミスですが、小説と映像両方見ることで新たな発見があるかもしれないので、この機会に是非お試しください!
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