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速読術のポイントと学ぶ方法


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日々たくさんの本が出版され、多くの情報があふれている現在。
読まなければならない本や情報が多すぎて、時間がたりない!と思っていませんか?

未読本の山を前に「速読が出来ればな〜」とため息をついている方も多いのではないでしょうか。

今回は「速読に興味がある」という方のために、様々な速読の方法をご紹介いたします。

 

速読術とは?

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突然ですが、皆さんは本を読むスピードはどれくらいでしょうか?

日本人は平均で1分間に400〜600字程度を読むことができるそうです。

文庫本の小説は、長さにもよりますが、1冊で10万字〜17万字程度のものが多いです。単純に、1分間に500字読むことができるとすると、短くて3時間、長いものでは6時間程度かかる計算になります。

もしこの読書スピードを、10分に短縮できるとすれば、今より何倍もの本を読むことができるようになりますね。

このように、数時間かかる読書時間を、分単位にまで短縮することを目指すのが速読です。

 

速読術の種類

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速読術とひとことで言っても、実はいろいろな流派があります。

日本では、1980年代に「キム式」と呼ばれる速読術がブームとなり、その後たくさんの流派が生まれていきました。一例を挙げると、

・川村式ジョイント速読術
・SRJ日本速脳速読協会
・栗田式SRS速読法

などです。

また、アメリカではポール・R.シーリィ氏の提唱する「フォトリーディング」という読書術が生まれ、『あなたもいままでの10倍速く本が読める』(フォレスト出版)などの書籍を通じ話題となりました。

速読術を身につけるためには、まずこれらの中から、自分にあった速読術を見つけ、そして地道に練習を重ねていく必要があります。

 

速読術のポイント

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それでは、速読とは具体的にはどのように行うのでしょうか。前述した通り、速読術には様々な流派があるので、一概には言えませんが、ざっくりと言うと以下のようなポイントがあります。

■重要な所を拾い読みする

文章の中から、見出し文や、特に重要なキーワードだけを拾い読みし、他の部分は読み飛ばしていくという方法です。

後述する「文章をかたまりとしてとらえる」方法とは違うアプローチですが、本の内容や読書の目的によってはこれで十分に効果を発揮できることがあります。

どの部分を「重要」と判断するか、その見極めには、トレーニングや事前の準備が必要になります。

 

■「見る」ように読む

私たちが本を読むとき、無意識のうちに文章を頭の中で「読み上げる」ようにして読んでいることが多いのですが、これを文章をかたまりとして捉え、目で「見る」ようにして読むようにすると、読むスピードが向上します。

ポイントは視野を広く持ち、紙の隅から隅までを見渡せるようにすること。目を動かすトレーニングも必要になります。

■本を読む環境を整える

目的を持たずにだらだらと読んでいてもなかなか頭に入らず、読むスピードは遅くなってしまいます。そのため、まずは本を読む目的を明確にすることが大切です。

そして、一気に集中して本を読むこと。読書環境を整え、集中力を上げる訓練が必要になります。

 

速読の手法は、どんなものを読みたいかによっても変わってきます。

たとえば、書籍・メール・書類・資料、といった文書形態の違いや、ビジネス書・小説・専門書、といった文書内容の違いによって、どのようなポイントに気をつけなければいけないかということが変わってきます。もちろん、日本語・英語といった、言語の違いも大きいですね。

読みたいものによっては、速読よりも精読といった、「じっくり読む」ことの方が効果を発揮できる場合もあります。

 

速読術の学び方

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速読を学ぶには、

・セミナーやスクールを受講する
・速読術の本を読む
・アプリなどを利用する

という方法があります。

先ほどご紹介したように、速読術にも様々な流派があり、どの方法が自分に合うのかをしっかりと見極めなくてはいけません。

そのため、まず最初は速読術の本を読んだり、アプリを試してみることをおすすめします。そして、「これだ」と思う方法に出会ったら、セミナーやスクールを受講してみる、という順序で学ぶのが良いのではないでしょうか。

 

充実した読書ライフのために

速読術や読書術について学ぶうえで、最も重要なのは、「どのようにして本に向き合うのか」というその姿勢です。

「本を読むことによって、何を得たいのか」ということをはっきりとさせるだけでも、格段に読書スピードは上がっていきます。自分に合った読書スタイルや速読術を身につけることで、読書ライフはより充実したものになっていくことでしょう。

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