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多読とは?インプット量が増加するおすすめ読書法


「多読」とは?インプット量が増加するおすすめ読書法

こんにちは、趣味で書店によく行くサカモトです。

書店に行くと、やっぱり毎度毎度気になる本が出てくる……なんて方、多いのではないでしょうか?
しかし、1冊読み終えるのにもそこそこ時間が必要ですよね……。

じっくり読もうとすればするほど、ますます必要な時間は増えていきます。
そんななか、1冊の本をじっくり読み込むよりも、気になった本を時間をかけすぎずに「多読する」ことでインプット量を増やすという読み方があるんです。

というわけでここでは、そんな「多読」について考えてみました。

 

1冊からどのくらい吸収できているか?

みなさんは、本を1冊読み終えたとき、どのくらい内容を覚えているでしょうか?
個人差はあるかと思いますが、私の場合は「印象に残っている部分」が、全体の1割~2割ほどのことが多いです。

「興味のある部分を重点的に読む」という読み方をしていることも多いので、それも影響しているとは思うのですが、結果として、8割~9割はしっかりした記憶にまでは至っていないということです。

 

しかし、小説など物語を楽しむ本は別ですが、実用書系の本を読んだら、できればその内容をしっかり知識として定着させたり、自分の行動や思考の改善に活かしたりしたいものですよね。

となれば、なるべく多くのことを吸収できるに越したことはありません。ですが、相当集中して読んでいない限り、印象に残る部分は限られてしまうのです……。

 

そこでおすすめなのが、今回のテーマ「多読」。読んで字のごとく、たくさんの本を読むという意味です。

単純に言ってしまえば、1冊ずつの印象に残る部分を、多読によって増やしていき吸収量を増やすというわけです。

あくまで一つの「本の読み方」なのでいろいろ意見はあるかと思いますが、個人的には多読するなら同じテーマの本の多読をおすすめしたいと思います。

 

なぜ同じテーマの本を多読するのか?

同じテーマの本の多読といっても、「同じテーマの本なのだから、同じような内容なのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、著者が変われば、書き方やテーマに対する解釈も異なる部分があり、そこから自分にとっての「新たな気付き」が生まれることもあります。

同じことが述べられている箇所ももちろんありますが、一つのテーマについて、多様な解釈に出会うことができる可能性もあるのです。

 

また、「これは前に読んだ本と同じことを言っている」と、自分で気付けた部分については、記憶の強化にもなります。
同じことが述べられている本が多数出版されているとなれば、「多くの人が支持している意見」というふうにも考えられるので、より信憑性も高まるといえます。

いつでも好きな時に、自分が興味のあるテーマについての本を多読していけば、様々な人の意見をインプットして、自分の考えをアップデートしていくことができるというわけです。

しかも、読書ならば、実際に会話することは難しい著名人や、すでに亡くなった偉人の考えにも触れることができます。これはまさしく「記録媒体」の代表格でもある「本」のメリットです。

ですから、同じテーマの本でも、自分にとって興味深い部分を読んでいき、読む数を増やしてみるという読み方もおすすめというわけなのです。

 

同じテーマの本の「読む順番」

最後に、あくまで一例ですが「ステップアップ多読」をご紹介いたします。

本は「入門書」と言えるような、読みやすい本から、難しい言葉が並ぶ専門書まで多種多様にあります。もし、興味をもったばかりのテーマだったら、まずは「入門書」を読んで基礎知識を吸収しておくと、少し踏み込んだ内容の本も理解しやすくなると思います。

 

「○○入門」などをタイトルにしている本や、図解などビジュアルでわかりやすくなっている本もおすすめ。

もちろん、専門書のような装丁の本の中にも、わかりやすい文章で書いてある本は多数ありますので、知人のおすすめやネット書店のレビューなども参考にしたいところです。

 

【入門書の例】

『まんがでわかる7つの習慣』表紙

「マンガでわかるシリーズ」
まんがでわかる7つの習慣
小山鹿梨子(漫画)、フランクリン・コヴィー・ジャパン(監修)
宝島社

あらゆるジャンルで出版されているわけではないですが、最近よく見かけるのが「まんがでわかる」「マンガで読む」などのシリーズもの。

『7つの習慣』など、名著と言われるビジネス書の内容を、ストーリー仕立てのマンガで知ることができる内容になっていますので、入門編に最適です。
「漫画だから簡略化されすぎているのでは?」と侮るなかれ。主要なエッセンスが漏れなく含まれている1冊であることも多いんです。

たとえば『まんがでわかる7つの習慣』の場合だと、原著は見た目も分厚く、中身も濃い本です。
「時間がとれなくてなかなか読めない……」と思っている方は、まずは要点把握ということで、「まんがでわかるシリーズ」から読んでみてはいかがでしょうか。

 

多読にチャレンジ!

基礎知識がある分野については、テーマをやや掘り下げている本を探して読んでみると、新たな発見がきっとあります。

さらに好奇心が高まるようであれば、専門書や研究書にもあたってみてください。

これらはまさしく専門的な知識が欲しい人向けだったり、研究成果の論文であるケースも多いため、大抵難しいことが書いてあります。
しかし、ステップアップ多読で知識の幅が広がっていれば文字通り専門的な事柄も理解でき、吸収できると思います。

 

いかがでしたでしょうか。本の読み方は人それぞれだと思いますが、読める量が少なくて吸収量が足りていないとお感じの方は、一度「多読」に挑戦してみてください!

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