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落ち込んでいるときの特効薬!読むと元気が出てくるおすすめ作品


読者のみなさまのなかには、落ち込んでしまった時、本に助けられて元気を取り戻した!という方も多いのではないでしょうか。

今回のテーマは「読むと元気が出てくる作品」。

軽いタッチで描かれたユーモアな作品、ほのぼのとする作品、優しくあたたかみのある作品など、多種多様の作品を揃えました。ぜひ、疲れた心を存分に癒してくださいね。

 

失意のどん底から、自分を見つめ直す

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『太陽のパスタ、豆のスープ』
宮下奈都(著)、集英社

結婚式直前に突然婚約を解消されてしまった明日羽。失意のどん底にいる彼女に、叔母のロッカさんが提案したのは“ドリフターズ(やりたいこと)・リスト”の作成だった。自分はこれまで悔いなく過ごしてきたか。相手の意見やその場の空気に流されていなかっただろうか。自分の心を見つめ直すことで明日羽は少しずつ成長してゆく。自らの気持ちに正直に生きたいと願う全ての人々におくる感動の物語。(表紙裏)

【前向きな気持ちになれる】人間ドラマ。

その人が選ぶもので、その人はつくられる。
至極シンプルなことのように思えますが、100%自分の気持ちに正直に生きていたか?と問われると、言葉に詰まってしまう人もいるでしょう。
もし、自分の本意ではないことがあったとしても、選んだのは自分に他ならないのです。

自らの気持ちに生きたい―そんなひとに贈りたいのがこの一冊。何かにつまずいてしまったとき、何かを決断したいときには特にオススメしたい作品です。

きっと、私もがんばろう!と力を与えてくれるはずですよ。

 

父親として、人として成長していく

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『ワーキング・ホリデー』
坂木司(著)、文藝春秋

「初めまして、お父さん」。元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の爆弾宣言で一変!突然現れた息子と暮らすことになった大和は宅配便ドライバーに転身するが、荷物の世界も親子の世界も謎とトラブルの連続で…!?ぎこちない父子のひと夏の交流を、爽やかに描きだす。文庫版あとがき&掌編を収録。(表紙裏)

【ほっこり】人間ドラマ。

宅配便のダンボール箱が表紙となった本書は、親子と仕事とゆかいな仲間による、心あたたまる人間関係が描かれています。

ヤンキー→ホスト→宅配便ドライバーの華麗なる転身という設定だけでも面白いですが、宅配便ドライバーならではのお客さんとのやり取り、子どもとのやり取り(主人公は自分に子どもがいるとは知りませんでした)など心温まるシーンが多く描かれています。

なお、2012年にはAKIRAさん主演で映画化もされています。

もし気に入っていただけたら、続編の『ウィンター・ホリデー』、番外編の『ホリデー・イン』も続いてどうぞ。

 

ふと立ち止まる、きっかけに

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『ひかりをすくう』
橋本紡(著)、光文社

智子はパニック障害の治療に専念するため仕事を辞めることにした。一緒に暮らす哲ちゃんと共に都心から離れて始めた新生活。細かな不安を抱えながらも、何気なく過ごしていく日常が、智子をやさしく癒してくれる。そんなつましい生活を続けるうちに、薬を手放せなかった日々がだんだんと遠いものへとなっていく―。ひたむきで一生懸命な「疲れた心」に響く一作。(表紙裏)

【気持ちが救われる】人間ドラマ。

病気を抱えた主人公にとって、ありふれた日常が最良の薬となる――そんな作品です。

読めば、橋本さんが書く優しい文章に、ささくれた心がたちまち癒されていくのを肌で感じていただけるはず。

頑張りすぎて、疲れてしまったら、立ち止まって休めばいい。充電し、また歩き出せば良い。そんな単純なことに(毎日に追われるとつい忘れてしまいがちですが)、改めて気付かされる作品です。

 

壁が現れたとき、背中を押してくれる一冊

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『僕らのごはんは明日で待ってる』
瀬尾まいこ(著)、幻冬舎

兄の死以来、人が死ぬ小説ばかりを読んで過ごす亮太。けれど高校最後の体育祭をきっかけに付き合い始めた天真爛漫な小春と過ごすうち、亮太の時間が動きはじめる。やがて家族となった二人。毎日一緒に美味しいごはんを食べ、幸せな未来を思い描いた矢先、小春の身に異変が。「神様は乗り越えられる試練しか与えない」亮太は小春を励ますが……。(表紙裏)

【ほのぼの】ラブストーリー。

ちょっとだけ変わっている二人のおかしくも優しい日々。ゆっくりと変化していく関係性に丁寧に向き合っていく姿には、癒され感動すること間違いなし。

切ない事実にウルッとし、二人の恋にキュンとし、可笑しな描写につい吹き出し……読み終わった頃には元気になっている自分に気づきます。

なお、2016年には中島裕翔さん主演で映画化もされています。

 

人間愛の詰まった7つの短編集

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『幸せになる百通りの方法』
荻原浩(著)、文藝春秋

自己啓発書を読み漁って空回る若きサラリーマン、お見合いパーティに参加しても動物の行動を観察するように冷静になってしまう三十代女性、リストラされたことを家族に言い出せない二代目ベンチマン…この時代を滑稽に、しかし懸命に生きる人々を短篇の名手が描いた、ユーモラス&ビターな七つの物語。(表紙裏)

【心あたたまる】短編集。

荻原さんといえば、ハートウォーミングな作品を描くことで知られていますが、なかでも本書はコミカル、シニカル、ホロリを一冊で味わえる作品に仕上がっています。

ヒトクセもフタクセもある個性的な面々が一生懸命に生きる姿は、つい応援したくなります。そうして読み進めて行くうちに、自分も頑張ろう!と背中を押された気になってくるのが不思議です。

全体を通して人間愛にあふれた作品に仕上がっており、読後感も良いですよ。

 

読むと元気が出てくる作品たち

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長い人生、落ち込んだりつまづくこともあると思います。読書によって元気づけられたい時にはぜひ手にとってみてください。

 

今回ご紹介した書籍

太陽のパスタ、豆のスープ宮下奈都(著)、集英社
ワーキング・ホリデー坂木司(著)、文藝春秋
ひかりをすくう橋本紡(著)、光文社
僕らのごはんは明日で待ってる瀬尾まいこ(著)、幻冬舎
幸せになる百通りの方法荻原浩(著)、文藝春秋

 

辛いことがあったときは、あえて泣くというのも悪くありませんよ。
泣くことはストレス発散にもなります。

 

ライター

飯田 萌
フリーランスのライター。一児のママ。出産前まではリクルートで結婚情報誌を担当。現在はWeb媒体にて書籍、音楽、育児など幅広く執筆中。影響を受けた作家は白石一文。趣味はスイーツを愉しむこととドラマ鑑賞。