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現実逃避したい!と思ったらこの小説がおすすめ5選!


現実世界は様々なことが起こり、疲れが溜まることもありますよね。ストレスと無縁の方はほとんどいないでしょう。

もうこんな現実嫌だ!と思った時は、小説の世界にドップリ浸って現実逃避をしてしまいましょう。
夢中になって読んでいるうちに、時間の経過も忘れてしまうかも。

今回は現実逃避するのにオススメの小説を、ファンタジーを中心に5作選びました。

 

村上春樹氏初めての書下ろし長編小説
村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』

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『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
村上春樹(著)、新潮社

村上春樹氏の小説は、非現実的だったり空想的な要素が多く含まれていたりする作品が多いんですよね。

その中でもファンタジー要素が強いのが『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』です。

表題にある2つの世界の物語が交互に語られていき、特に「世界の終わり」の方はファンタジー色が濃く、幻想的な雰囲気が魅力を放ちます。2つの物語が後半で見せる展開もお見事です。

世界の設定はなかなか複雑なのですが、そこはさすが村上春樹氏!平易な文体なので驚くほどスイスイ読むことができます。

村上春樹氏の初めての書き下ろし長編小説であり、自身の自伝的な作品とも位置付けている作品です。

村上春樹ワールドにまだ触れたことがない方にもオススメですよ。

 

フィンランド・ヘルシンキで食堂を開く
群ようこ『かもめ食堂』

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『かもめ食堂』
群ようこ(著)、 幻冬舎

小林聡美さん主演の映画がかなり有名なので名前を聞いたことがある方も多いでしょう。

フィンランド・ヘルシンキにある日本人女性が店主を務める「かもめ食堂」を舞台にした小説です。

中年の女性が一大決心して、海外移住してお店を開くという設定はなかなか大胆なのですが、小説全体にはゆったりした雰囲気で満ちています。淡々とのんびりと流れていく日常の中で、店主のサチエが少しずつヘルシンキの人たちに受け入れられていく様子が描かれます。

読んでいると、時にはこんな風に無理をせず自分らしく生きていけたらなぁ、なんてちょっと憧れてしまいます。おとぎ話のようでありながら、人との対話はしんみり感じさせてくれます。

群ようこ氏のほどよく力が抜けた文体はとても読みやすいです。

 

亡くなったはずの妻に伝えたいと思う
市川拓司『いま、会いにゆきます』

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『いま、会いにゆきます』
市村拓司(著)、小学館

泣ける小説をお探しの方にオススメ!
夫婦の愛・親子の愛を描いた、切ないながらも温かみのある小説です。

巧とその息子の裕司は父子家庭で、毎日を頑張って生きている2人です。梅雨に入った頃のある日、亡くなったはずの妻の澪が現れて、3人の生活がまた始まります。

愛とは何か、明確な答えはなくても、この本の中には確かに愛がつまっていると思います。ストーリー全体にわたり、愛する人へ寄せる温かく優しい気持ちが表れているんです。

亡くなった妻であり母親と再会することにより、伝えたかった言葉・感謝の気持ちを伝えられることは、ファンタジーでこそ実現できる奇跡でしょう。

愛しているという気持ちが、小細工なしでストレートに描かれていて気持ち良いです!

 

失恋をきっかけに転がり込んだアラビアンナイトの世界
荻原規子「これは王国のかぎ」

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『これは王国のかぎ』
荻原規子(著)、 中央公論新社

日本のファンタジー作家、荻原規子氏が描く15歳の少女の冒険小説です。

普通の少女ヒロミが失恋をきっかけにアラビアンナイトの世界へ入り込み、大冒険を繰り広げます。普通の女の子とはいえ、そこは冒険小説で、度胸のあるしっかりした考えを持つ少女です。

アラビアンナイトの世界に入り込んだと言ってもお姫様になるのではなく、なんとランプの魔人である「ジン」になってしまうんです!魔法の力を手に入れても最初はうまく使いこなせないヒロミが、徐々に様々な能力を身に着け成長していきます。

登場人物も魅力的に描かれていて、ハールーンやラシードに恋してしまう女性もいるかもしれませんね!私はどっちかと言うと誠実で正直なラシードがいいかな……。

子供向け?と思う方もいるかもしれませんが、大人も十分に楽しめる1冊です。

 

本格的なSFミステリー
ジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』

『星を継ぐもの』
ジェイムズ・P・ホーガン(著)、池央耿(訳)、東京創元社

最後にご紹介するのは、SF界きっての名作と呼ばれる作品です。

月面で調査員が発見した1体の死体は、なんと5万年を経過していることが判明します。人類とのつながりが注目される中、木星の衛星では地球で製造されたものではない宇宙船が発見され……。

ジャンルとしてはSFですが、本格的なミステリー作品でもあります。壮大な宇宙に秘められた謎に対し、現代科学によって少しずつ解き明かしていく人類の姿が描かれます。

しかし謎がひとつ解かれてもまた別の謎が生まれ、息つく間もありません。

人間関係や感情などの描写よりも、謎の解明に圧倒的なボリュームが割り当てられているのも特徴的。

科学がちょっと面白く感じられますよ!

 

あなたにピッタリのタイプはどれ?

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本の世界に没頭できる小説を5冊ご紹介しました。

SF・ファンタジー・ミステリー・ラブロマンスなど、現実逃避にオススメの小説は色々とあります。その日の気分によって変えるのも良いかもしれません。

でも、逃避に夢中になりすぎて現実がおろそかにならないよう、注意してくださいね!

 

今回ご紹介した書籍
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』村上春樹(著)、新潮社
かもめ食堂』群ようこ(著)、 幻冬舎
いま、会いにゆきます』市川拓司(著)、小学館
これは王国のかぎ』荻原規子(著)、 中央公論新社
星を継ぐもの』ジェイムズ・P・ホーガン(著)、池央耿(訳)、東京創元社

幻想小説で現実逃避を楽しみたい方にはこちら!