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内容が気になる! 思わず衝動買いした「タイトルが衝撃的な本」


読者のみなさんにとって、本を購入する際の「選ぶポイント」は何でしょうか。

よく耳にする作家だから、あらすじが面白そうだったから、表紙がきれいだったから……理由は人それぞれ違うと思いますし、その時々によって変わると思います。

 

私は「タイトル」で本を選ぶことが多いです。そのため、興味を惹かれるタイトルの作品をつい衝動買いしてしまうのですが、その中でも「衝撃的なタイトル」の作品が好きです。

タイトルが衝撃的であればあるほど、どんな作品なのか想像がつかず、読みたくなるのです。

 

今回は、ここ最近購入した本の中で「衝撃的なタイトル」にフォーカスした本を4作品選んでみました。

興味のあるものがありましたらぜひ読んでみてくださいね。

 

誘拐するのは死んだ人!?

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『お父さんを冷蔵庫に入れて!』
加藤鉄児(著)、宝島社

稀代の名優・十文字豪の「遺体」が誘拐された?!テレビ中継される葬儀を前に奪還が急がれるが、豪の娘で「刑事嫌い」の凛子は刑事課の協力を断固拒否。代わりに通称「クレーム係」こと総務課渉外係の吉良と、新人の真知子が犯人との交渉役に駆り出される。5761万7559円との奇妙な身代金を要求されるなか、刻一刻と腐敗が進む「人質」の奪還は間に合うのか!「お願い、お父さんを冷やして!」(表紙裏)

「このミステリーがすごい! 」大賞シリーズ。

遺体を誘拐し、「命のない人質」に身代金を要求するという、一風変わったミステリー小説です。

そのアイデアもさることながら、なんといっても読みどころは「コミカルな登場人物たちが出てくること」。誘拐犯と交渉を重ねる桐谷署総務課渉外係の面々のやり取りは、個人的にツボにハマりました。

このミス大賞シリーズということもあり、ミステリーとしても読ませる内容となっており、笑えるミステリーを読みたい方にオススメです。

 

夫婦を長年苦しめてきた問題とは……。

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『夫のちんぽが入らない』
こだま(著)、扶桑社

衝撃の実話。絶望の果ての、揺るぎない希望。

これは”結婚”という名の怪我をした、血まみれ夫婦の20年史である。-松尾スズキ

(帯)

性器の不一致という苦悩を、赤裸々に描いた作品。

交際期間も含めて約20年。医師にも相談できず、周囲の人間も話せず。夫婦をじわじわと苦しめてきた問題。

他の人とは関係を持てるのに、夫とだけはできない。そして精神を病んでいく作者の姿は、涙なしには読めません。

タイトルが衝撃的なあまり、新聞広告などには掲載されていないようですが、口コミで爆発的な支持を得て重版出来なのだとか。同じ悩みを抱えている人たちにどうか届きますように。

 

価値観の変わった世界を描いた作品

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『殺人出産』
村田沙耶香(著)、講談社

今から百年前、殺人は悪だった。10人産んだら、1人殺せる。命を奪う者が命を造る「殺人出産システム」で人口を保つ日本。会社員の育子には十代で「産み人」となった姉がいた。蝉の声が響く夏、姉の10人目の出産が迫る。未来に命を繋ぐのは彼女の殺意。昨日の常識は、ある日、突然変化する。表題作他三篇。(表紙裏)

第155回芥川賞受賞作家・村田沙耶香さんの作品。

殺人出産制度という、殺意が命を生み出す衝動となる世界。誰も考えたことのないような(でも絶対にないとは言い切れない)村田さんの発想力には脱帽しました。

心を抉られる衝撃作です。正義とは何か?常識とは何か?私たちの普遍的な価値観を、揺さぶる作品となっています。そして、ある時気づくことでしょう。この心のざわつきがクセになっていることを。

 

著者初の自伝本

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『ママ、死にたいなら死んでもいいよ』
岸田ひろ実(著)、致知出版社

27歳、長男を出産。知的障害のある子だった

37歳、最愛の夫が突然死。心の支えを失う

40歳、生存率20%の大手術。無事生還するも、下半身麻痺となり、車椅子生活に

50歳(現在)これまでの経験をもとに年間180回の講演。人々に生きる勇気を与えている

生きる力が湧く感動実話!報道ステーション、朝日新聞「ひと」欄・・・続々メディア出演(帯)

大動脈解離という病を患い、長い入院生活とリハビリを経て、車椅子生活になった作者。

転機は、長女との楽しいお出かけをした日だったのだとか。車椅子なので段差を超えられない、車椅子用のトイレがない、混雑している道を通るには道ゆく人に謝り続けないといけない……疲れ果てて「死にたい」とつぶやいた作者に、長女がこう言ったのです。

「ママ、死にたいなら死んでもいいよ」。

私はこのエピソードを読んだ時、号泣しました。心から励まされる作品なので、心身ともに疲れてしまった時に読むようにしています。

 

衝撃的なタイトルの本

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どんな内容なのか想像もつかないのが、衝撃的なタイトルの本を読む醍醐味。どの作品も良書ですのできっと気に入っていただけるかと思います。ぜひ読んでみてくださいね。

 


今回ご紹介した書籍

お父さんを冷蔵庫に入れて!』加藤鉄児(著)、宝島社
夫のちんぽが入らない』こだま(著)、扶桑社
殺人出産』村田沙耶香(著)、講談社
ママ、死にたいなら死んでもいいよ』岸田ひろ実(著)、致知出版社


思わず買ってしまった「表紙」に惚れた本があります!

 

 

ライター

飯田 萌
フリーランスのライター。一児のママ。出産前まではリクルートで結婚情報誌を担当。現在はWeb媒体にて書籍、音楽、育児など幅広く執筆中。影響を受けた作家は白石一文。趣味はスイーツを愉しむこととドラマ鑑賞。