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その表紙に一目惚れ!「衝動買いした本」5選


 

本屋さんに行くと、つい「衝動買い」してしまう方は多いのではないでしょうか。(私もその一人です)

 

今回のコラムでは、私がこれまで、表紙に惹きつけられ衝動買いした本を紹介したいと思います。

表紙だけでなく、 内容も自信を持ってオススメできる作品を選びましたので、興味を持っていただけたらぜひ読んでみてください。

 

『笑いのカイブツ』

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笑いのカイブツ
ツチヤタカユキ(著)、文藝春秋

共感、壮絶、同情、嫌悪。なんて心の忙しい一冊だ。
――竹原ピストル
ケータイ大喜利、オールナイトニッポン…
”伝説のハガキ職人”による心臓をぶっ叩く青春私小説(帯より)

ビビッドカラーでひときわ目立つ装丁が施されたこの本。
パッと目に入り込んできたので、 手に取り立ち読みをはじめたところ、面白くて面白くて…。 こんなに引き込まれるのは久々でしたので、速攻購入しました。

人間の価値は、人間からはみ出した回数で決まる―。

自分には笑いしかないんだと、毎日1日2000個のボケを考える ことを自らに課していた作者の壮絶な生き様には胸が熱くなります 。

世間的にはあまり知られていない作品ではありますが、この作品は、ぜひ多くの人に読んで欲しいと思います。

 

『殺人犯はそこにいる』

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殺人犯はそこにいる
清水潔(著)、新潮社

申し訳ありません。 僕はこの本をどう勧めたらいいか分かりませんでした。 どうやったら「面白い」「魅力的だ」と思ってもらえるのか、思いつきませんでした。
だからこうして、タイトルを隠して売ることに決めました。
この本を読んで、心を動かされない人はいない、 と固く信じています。(特製カバーより)

盛岡の書店発祥の試み『文庫X』として話題となった本。

文庫Xとは、「どうしてもこの本を読んで欲しい!」 と考えた書店員が、 その思いを綴った手書きの特製カバーで文庫本を覆い、作者名やタイトルを隠して売るという画期的な取り組みです。

本はビニールで覆われており、内容を見ることは出来ません。見れないと見たくなる(まるで袋とじのような)人間心理をくすぐる戦略にまんまとやられ、購入しました。

文庫Xとして売り出されているので、ここでは内容をお伝えしません。
ただ、ひとつ言えるとすれば… 固定概念を持たずに読むという経験は、私に多くの気づきを与えてくれました。

まさしく、本の力なんですね。私は購入して良かったと心から思います。

 

『〆切本』

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〆切本
左右社

どうしても書けぬ。あやまりに文芸春秋社へ行く。
拝啓〆切に遅れそうです
なぜか勇気がわいてくる。
夏目漱石*谷崎潤一郎*江戸川乱歩*川端康成*稲垣足穂* 太宰治*埴谷雄高*吉田健一*野坂昭如*星新一*谷川俊太郎* 村上春樹*藤子不二雄A*岡崎京子*吉本ばなな*西加奈子ほか(全90人)(表紙・帯より)

現代風の装丁、表紙に書いてあるのに文藝春秋の書籍ではないところ(左右社という出版社が発行しています)、 帯に書かれたビッグネームの羅列に興味を持ち、衝動買いした一冊。

夏休みの宿題から仕事まで、年齢問わず、私たち人間は常に〆切に追われています。
〆切は私たちを苦しめますが、見方を変えれば、 〆切があるからこそ物事が完成する―。そう、背中を押してくれる存在でもあるのです。

また、日本を代表する文豪たちの”〆切を守れない言い訳”にはつい吹き出してしまいます。笑いあり、共感あり。 大満足の一冊です。

 

『野の花の本 ボタニカルアートと花のおとぎ話』

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野の花の本 ボタニカルアートと花のおとぎ話
海野弘(著)、パイ インターナショナル

序文 花の世界をめぐって

第1章 野の花のボタニカルアートフラワー・フィールドめぐり( 野の花の肖像画―クラシックなボタニカルアート; 野の花のブーケ―フラワー・アレンジメント ほか)

第2章 花のおとぎ話楽しき植物画(グランヴィル画『花の幻想』; ヴァラン画『蝶―空気の精の地上への変身』 ほか)

第3章 花の文様と装飾本の中の花園(『教会の花暦』― 花の装飾がめぐる暦;『メイ・クイーン』― 名詩を彩る装飾とタイポグラフィ ほか)

(目次)

この一冊こそまさに一目惚れの装丁。実際、私はインテリアとして棚に飾っています。

花、妖精、おとぎ話。中身もすべてが可愛く、ページをめくるだけで、 夢の世界に迷い込んでしまった感覚になれます。

日本初公開のイラスト、美しい言葉遣い、幻想的な挿絵、 乙女心をくすぐる文字フォント… 丁寧に作られた書籍というのがひしひしと伝わる一冊となっています。

魔法にかけられたい時、 現実逃避をしたい時にはこの作品を強くおすすめします。

 

『世界一美味しい煮卵の作り方 家メシ食堂 ひとりぶん100レシピ』

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世界一美味しい煮卵の作り方 家メシ食堂 ひとりぶん100レシピ
はらぺこグリズリー(著)、光文社

全100レシピの半数以上が、100円以下!
わかりやすさを追求して、100%作れる!
一人暮らし料理人気ランキング26ヶ月連続1位!※ にほんブログ村(帯より)

このとろっとした黄身の写真にやられました。

『100人が作って100人が美味しく再現できるレシピ本を作り たい!』という作者の思いが体現されている一冊です。
この煮卵が家で作ることができるなんて、幸せすぎますね。

これほどまでに、おいしく、短時間で、安く、かんたんに作れるレシピが掲載されている書籍は珍しいのではないでしょうか?

今では料理=楽しいと思えるようになりましたが、昔は料理が大の苦手だった私。その頃の自分にプレゼントしたい一冊です。

 

衝動買いも読書の醍醐味

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本との出会いは一期一会。 素敵な本があったらぜひ教えてくださいね。

 

今回ご紹介した書籍
笑いのカイブツ』ツチヤタカユキ(著)、文藝春秋
殺人犯はそこにいる』清水潔(著)、新潮社
〆切本』左右社
野の花の本 ボタニカルアートと花のおとぎ話』海野弘(著)、パイ インターナショナル
世界一美味しい煮卵の作り方 家メシ食堂 ひとりぶん100レシピ』はらぺこグリズリー(著)、光文社

 

 

ライター

飯田 萌
フリーランスのライター。一児のママ。出産前まではリクルートで結婚情報誌を担当。現在はWeb媒体にて書籍、音楽、育児など幅広く執筆中。影響を受けた作家は白石一文。趣味はスイーツを愉しむこととドラマ鑑賞。