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テーマがマニアックすぎる!「斬新なテーマの本」


知れば知るほど深く知りたくなってくる……。

最近はかなりマニアックなテーマのファンもネットのコミュニティなどを中心に増えている気がします。今回はそんなマニアックなテーマの本の中から、特にオススメな作品をご紹介します!

 

「暗渠」って知ってますか…?
『暗渠マニアック!』

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暗渠マニアック!
吉村生・高山英男(著)、柏書房

暗渠を知ると、「街の見え方」が変わる
二人の「暗渠マニア」が散歩で読み解く、見えない街のものがたり
歴史掘り下げ型 吉村生(縦軸)× 俯瞰・分析型 高山英男(横軸)

暗渠(あんきょ)というのは、地下に埋設したり、ふたをかけられた水路(川)のことを指します。

水は流れているのに、人からは見えない水路。なかなか知る機会がなく、私はこの作品を読むまで暗渠の存在を知りませんでした。(私のような人は多いことでしょう)

しかし世の中には、暗渠探索や暗渠ツアーなどがあるのです!普段触れる機会がない世界を覗くのは楽しいものですね。

本書の中には、暗渠を探すヒントが掲載されているので、ぜひ本書を片手に散歩してみてはいかがでしょう?

 

使う機会はきっとないけれど…
『誰にでもできる職務質問―職質道を極める』

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誰にでもできる職務質問―職質道を極める
相良真一郎・神戸明(著)、立花書房

暴力団員を発見すると『宝箱』に見えてしまいます。

覚せい剤使用の症状の出ている顔をして歩いていれば、発見した瞬間、自分の身体が引きつけられてしまいます。『獲物を見つけたライオンの気持ちってこんな感じだろうな。』と思うのです。(p60)

警察庁指定広域技能指導官である、相良真一郎さんと神戸明さんによる一冊。
タイトル通り、職務質問を極めるための一冊です。

もちろん警察官でないかぎり、職務質問をする側にはなれませんし、使う機会もないのですが、職務質問に込められた思い、留意事項、話術など、一般人が読んでも面白い構成となっていますよ。

 

……なんて読んだらいいのか?
『○○○○○○○○殺人事件』

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○○○○○○○○殺人事件
早坂吝(著)、講談社

アウトドアが趣味の公務員・沖らは、フリーライター・成瀬のブログで知り合い、仮面の男・黒沼が所有する孤島で毎年オフ会を行っていた。沖は、今年こそ大学院生・渚と両想いになりたいと思っていたが、成瀬が若い恋人を勝手に連れてくるなど波乱の予感。孤島に着いた翌朝、参加者の二人が失踪、続いて殺人事件が!さらには意図不明の密室が連続し……。果たして犯人は? そしてこの作品のタイトルとは?

(※真相とタイトルが分かっても、決して人には話さないで下さい)(表紙裏)

第50回メフィスト賞受賞作。

本書は、前代未聞の「タイトル当て」ミステリー。○○○○○○○○に入る言葉は何か?を考えながら読むと、ワクワクドキドキして楽しいです。

また、タイトル当てという仕掛けのインパクトが大きい本書ですが、内容はしっかりとした本格ミステリ。

ハレンチで、コミカルで笑える部分も多いですが、奇抜な発想とどんでん返し、考えも及ばない展開は、一気に読んでしまう面白さですよ。

 

実はパンクでロック!
『29歳からはじめるロックンロール般若心経』

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29歳からはじめるロックンロール般若心経
二階堂武尊(著)、フォレスト出版

般若心経の「否定」の姿勢は、どこかロックなフィーリングが漂います。パンクと言ってもいいでしょうか。そうです。あのロック・ミュージシャンの精神です。

世の中の既成概念や常識などをぶっ飛ばしていく不屈の精神。

Not Satisfied!満足することなかれ!ぶち壊せ!

実はこのお経、極論すれば、常識なんてくそくらえ、非常識に生きろ、と言っているのです。(p15)

般若心経というと、堅苦しく、難しく、聞いていて睡魔が襲う…ものだと思っている方に読んでほしい作品。
日本人たるもの、般若心経の意味は知っておきたいですよね。

本当はパンクでロックな般若心経。現代語に変換され、わかりやすく書かれているので、楽しく学ぶことができます。
本書を読んでいると、自分の悩みがちっぽけに感じてくるので不思議です。

 

撮られるものを撮っている人たちを撮った本
『東京スカイツリーを撮影している人を撮影した本』

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東京スカイツリーを撮影している人を撮影した本
太田友嗣(著)、産業編集センター

日本一上を見ている人がいる場所

2013年、日本はアベノミクス効果により、円高・株価上昇の動きを受け、停滞する日本経済からの脱却機運が高まっています。

しかし、決してよいニュースだけではありません。雇用、年金、医療、デフレ…まだまだ日本を覆う問題は山積しているのも事実です。

そんな日本に、そこに来たみんなが笑顔で空を見上げる場所があります。

その場所は、きっとこの国をポジティブな方向に導いてくれるに違いない…(p2)

タイトル通り、斬新な視点の一冊。
東京スカイツリーを撮影する人たちへの温かなまなざしはほっこりします。

また、臨床心理士・矢幡洋先生へのインタビュー「撮影者の心理と群集心理」や、押上整骨院院長へのインタビュー「東京スカイツリーを撮る人々は、無理な体勢をすることで、どれだけ身体に負担がかかっているのか?」など、為になる内容も多いですよ。

 

斬新なテーマの本を読んでみよう

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あまり知られていない、ニッチな?!テーマの本を紹介しました。
興味のあるものはぜひ手にとってみてください。

 

今回ご紹介した書籍
暗渠マニアック!』吉村生・高山英男(著)、柏書房
誰にでもできる職務質問―職質道を極める』相良真一郎・神戸明(著)、立花書房
○○○○○○○○殺人事件』早坂吝(著)、講談社
29歳からはじめるロックンロール般若心経』二階堂武尊(著)、フォレスト出版
東京スカイツリーを撮影している人を撮影した本』太田友嗣(著)、産業編集センター

 

 

ライター

飯田 萌
フリーランスのライター。一児のママ。出産前まではリクルートで結婚情報誌を担当。現在はWeb媒体にて書籍、音楽、育児など幅広く執筆中。影響を受けた作家は白石一文。趣味はスイーツを愉しむこととドラマ鑑賞。