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気力+体力勝負な超大作!長編小説を読むならコレ!


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読者の皆さんが、これまで読んだ本の中で最も長い作品は何でしょうか?

漫画は巻数が多い作品も多く、いわゆる「長寿漫画」と呼ばれる作品も数多く存在します。
一方「長寿小説」というのはあまり耳にしたことがないと思われます。それもそのはず。何十年も続いている小説というのはほんの僅かだからです。10巻以上の小説を探すのも、なかなか難しいのではないでしょうか。

 

今回紹介するのは「40巻以上刊行されている超大作」。
一度読みだすと先が長く、気力と体力が求められるため一歩踏み出すのに勇気が要りますが、読みはじめると止まらない作品を選んでみました。

登場人物と一緒に歳を重ねるなんて素敵ですよね。
一年に一冊ずつ読むと、自分の成長を感じられて楽しいですし、親子孫の三代で読むのも良いものですよ。

 

40巻以上の長編作品『御宿かわせみ』と『ローマ人の物語』

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御宿かわせみ
平岩弓枝(著)、文春文庫

江戸の大川端にある小さな旅篭「かわせみ」。そこに投宿する様々な人たちをめぐっておこる事件の数々。その渦の中に巻きこまれながら、宿の若い女主人るいと恋人神林東吾の二人は、互いに愛を確かめ合い、次第に強く結ばれていく…江戸の下町情緒あふれる筆致で描かれた人情捕物帳。(新装版 御宿かわせみ (1)裏表紙より)

ベストセラー作家でありドラマ脚本家として知られる平岩弓枝さんの作品。累積部数1700万部以上のヒット作で、沢口靖子さんや高島礼子さん主演でドラマ化されているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

このシリーズの特徴は、1巻につき7~9話の短編が収録されていること。1話完結でありながらストーリーはすべてつながっています。一辺倒でなくバラエティ豊かなストーリーたちは、読者を飽きさせません。

1話ずつが短いので、大長編に無理なくチャレンジしたい人にはおすすめの1冊。江戸時代を生きてみたくなります。

 


 

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ローマ人の物語
塩野七生(著)、新潮文庫

 

前753年、一人の若者ロムルスと彼に従う3千人のラテン人によりローマは建国された。7代続く王政の下で国家としての形態をローマは整えてゆくが、前509年、共和政へ移行。その後、成文法制定のために先進国ギリシアへ視察団を派遣する。ローマ人は絶頂期のギリシアに何を見たのか―― 。比類なき大帝国を築きあげた古代ローマ。その一千年にわたる興亡の物語がいま幕を開ける。(『ローマ人の物語1 ―ローマは一日にして成らず〔上〕―』)

 

数多くのヒット作品を世に生み出してきた塩野七生さんの代表作。
毎年1巻ずつ発行されているこのシリーズ。塩野さんは、1年の半分を史料の精読、半分を執筆に充てているのだとか。

その深遠な世界観は、世界史や古代ローマに興味のある方には間違いなく気に入っていただけると思います。
また、世界史を勉強したい方にもおすすめです。ハマればのめり込んでしまうような怒涛の面白さですよ。

 

50巻以上の長編作品『居眠り磐音 江戸双紙』

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居眠り磐音 江戸双紙
佐伯泰英(著)、双葉社

直心影流の達人、坂崎磐音。藩内騒動がもとで自藩を離れ、江戸深川六間堀で浪々の日々を送る。ある日、磐音はふとした縁で両替商の用心棒を引き受けるが、幕府の屋台骨を揺るがす大陰謀に巻き込まれてしまう。些事にこだわらず春風のように穏やかな磐音が颯爽と悪を斬る、著者渾身の痛快時代小説!(陽炎ノ辻 ─ 居眠り磐音江戸双紙 (1)裏表紙より)

時代小説の第一人者である、佐伯泰英さんの作品。
本書は佐伯さんの代表作として知られ、発行部数は2000万部を突破、ドラマ化もされているヒット作です。

勧善懲悪のストーリー展開は、スカッとした気持ちになりたいときには最適です。
また、時代小説ながら、わかりやすい表現と軽快なタッチで描かれているので、スイスイと読み進めることができますよ。

時代小説をあまり読まない方や、苦手な方の入門書として、このシリーズはとてもおすすめです。

 

150巻にものぼる長編作品『グイン・サーガ』

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グイン・サーガ
栗本薫(著)、ハヤカワ文庫JA

中原の由緒正しき王国パロは、新興モンゴールの侵略の前に一夜にして滅び去った。王家の血をひくリンダとレムスの双子の姉弟は、ある力によって妖魔の跳梁する辺境の森に逃れた。だが追手の厳しい追及は、たちまち3人を窮地に追い込む。そのとき忽然とあらわれた豹頭人身の怪人・グインが二人を救い出すのだった! 壮大な構想のもとに繰り広げられる絢爛たるドラマの開幕!(『グイン・サーガ1 豹頭の仮面』)

ギネスブックには認定されなかったものの世界最長の小説として有名なこの作品。1979年に刊行されて以来、累計発行部数は3300万部を超え、日本が誇る大ベストセラーに。

2009年、栗本さんが病で亡くなってしまってからは未完の作品となっていましたが、2013年、後輩作家により続編刊行が開始となりました。

ダイナミックな表現はエキサイティングかつ情感たっぷりで、読者をワクワクさせてくれます。アニメ化もされているので並行しながら読み進めていくと楽しいですよ。

 

圧巻の500巻超え!『宇宙英雄ローダン』

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宇宙英雄ローダン
K・H・シェール(著)、ハヤカワ文庫SF

新銀河暦(NGZ)424年。テラで設立された汎銀河組織の宇宙ハンザは、交易という公式任務のかたわら、”それ”に敵対する超越知性体セト=アポフィスとひそかに戦っていた。ある日、宇宙ハンザ所属の船《キルト》が、ヴェガ星系で未知物体を発見する。宇宙船の残骸のようだが、正体はわからない。近づこうとしても、謎のメンタル・バリアに阻まれるのだ。知らせをうけたローダンとミュータントたちは調査に乗りだすが!?(宇宙英雄ローダン・シリーズ504「宇宙ハンザ」文庫裏表紙より)

全世界で愛されているSF小説。ドイツでは2800巻以上発行されており、2009年段階で発行部数が15億部を超えたというから、凄すぎますね…。

地球を守るために、不老不死となり10万年以上戦い続けるローダン少佐。40~50代の読者の方でしたら、懐かしい!と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

シリーズ初期(~100巻)の作品は絶版になっており、今ではプレミアものに。なかなか手に入れることは難しい状況ですが、この面白さ、ぜひ味わっていただきたいので、もし見かけたら読んでみてください。

 

超大作のすすめ

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長期にわたってシリーズ作品を読むと、思い入れも強くなり、小説がますます好きになります。興味のあるものがありましたらぜひチャレンジしてみてくださいね。

 

今回ご紹介した書籍
御宿かわせみ』平岩弓枝(著)、文春文庫
ローマ人の物語』塩野七生(著)、新潮文庫
居眠り磐音 江戸双紙』佐伯泰英(著)、双葉社
グイン・サーガ』栗本薫(著)、ハヤカワ文庫JA
宇宙英雄ローダンシリーズ』K・H・シェール(著)、ハヤカワ文庫SF

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ライター

飯田 萌
フリーランスのライター。一児のママ。出産前まではリクルートで結婚情報誌を担当。現在はWeb媒体にて書籍、音楽、育児など幅広く執筆中。影響を受けた作家は白石一文。趣味はスイーツを愉しむこととドラマ鑑賞。