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春のお出かけ、一人旅に持っていきたいおすすめ小説


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「書を捨てよ、町へ出よう」というのはかの寺山修司の名言ですが、読書好きのみなさんのなかには、「書を持って、町へ出る」方も多いのではないでしょうか。

あたたかくて気持ちの良いこの季節だからこそ、外で読書をしたり、流れ行く景色を見ながら電車内で読書、というのが小粋ですよね。
そんな、春のお出かけのお供にぴったりな本を5冊ご紹介します。

 

春を楽しめるようになる一冊
『春の数えかた』

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『春の数えかた』
日高敏隆、新潮文庫

春よ来い、はやく来い。
女の子も、モンシロチョウも、カエルも、それぞれの方法で、春を待っています。
自然界の不思議、生きものたちの行動、人と自然の関係などなど、動物行動学者による発見に充ちたエッセイ。(帯より)

動物行動学者としてよく知られる日高敏隆さんによるエッセイ。

春にピッタリ!な本といえば、こちらの作品!
日本エッセイスト・クラブ賞を受賞している作品として、知る人ぞ知る名著です。
緑豊かで春めいた公園のベンチでこの本を読み、自然を愛でる…なんて粋なのでしょうか。

私はこの本を読んでから、春を何十倍も楽しめるようになりました。世界の見え方ががらりと変わることをお約束しますよ。

 

キップをなくしたことってありませんか?
『キップをなくして』

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『キップをなくして』
池澤夏樹、角川文庫

キミは今日から、駅の子になる。
学校も家もないけれど、仲間がいるから大丈夫。
電車は乗りたい放題、時間だって止められるんだ!
子供たちの冒険、心踊る鉄道ファンタジー(帯より)

キップをなくして、駅から出られなくなってしまった子どもたちの冒険を描いたファンタジー小説。

読者のみなさんも、子どもの頃「キップをなくさないように気をつけてね」と言われた経験があるのではないでしょうか?
この本を読んで、久々に子どもの目線に立ってみると、新たな発見があるかもしれませんよ。

ちなみに、駅から出られなくなった子どもたちの話ではありますが、怖い要素は全くありませんのでご安心ください。非日常を目一杯楽しむことができる一冊です。

自分もキップをなくして駅から出られなくなってしまったら…?と、考えながら電車に乗るというのも楽しいものです。

 

ほんの少しのスキマ時間でも読める。
『「5
分で読める! ひと駅ストーリー」乗車編』

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『「5分で読める! ひと駅ストーリー」乗車編』
「このミステリーがすごい!」編集部、宝島社

ひと駅間の物語
超ショート・ストーリー
サクッと読めてしっかり面白いショートショート集!(帯より)

このミステリーがすごい!大賞、このライトノベルがすごい!大賞、日本ラブストーリー大賞を受賞した49名の作家たちのショートショート集。

1作品につき10ページ前後でまとまっているため、お出かけのスキマ時間にサクッと読めるのがポイント。ぜひ鞄にしのばせておきたい一冊です。

なお、人気シリーズであることから、「乗車編」「降車編」といった電車の類であるタイトルだけでなく、「旅の話」「夏の記憶」「冬の記憶」「食の話」「猫の物語」など、多くのシリーズ作品が発売されています。
気になったものから手にとってみてくださいね。

 

面倒だけど、旅に出てしまう理由とは…?
『降り積もる光の粒』

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『降り積もる光の粒』
角田光代、文藝春秋

旅好きの角田さんに質問です。
楽しいことよりも面倒なことのほうが多いのに、どうして旅に出るのですか?
――答えはぜんぶ、この本のなかにあります。(帯より)

『旅のお金、日常のお金』『けなし派、褒め派』『餃子世界一周旅行』『消えない足跡を縫いつなぐ旅』など約50編が収録されているエッセイ。

異国へは年に2度ほど、国内は3、4度旅している角田さんですが、本当に自分は旅が好きなのか疑問を抱いているのだといいます。
いざ旅に出てしまうと面倒の連続だし、楽しいと思っている時間より困っている時間のほうが圧倒的に多いし、疲れるし…。それでも角田さんが旅に取り憑かれている理由とは…?

自分の内面を見つめなおすことができるという点でも、ひとり旅や一人での遠出のお供にしたい本です。

なお、角田さんの『旅を楽しむ三十冊』も収録されているので、合わせて読んでみてくださいね。

 

電車の中で読むときは笑ってしまわぬようご注意を!
『日本全国津々うりゃうりゃ』

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『日本全国津々うりゃうりゃ』
宮田珠己、幻冬舎文庫

おお、日本中の観光地がわたしを呼んでいる。
気楽で暢気(のんき)でトンチンカンな、爆笑・旅エッセイ。(帯より)

読むと間違いなく声を出して笑ってしまうため「電車で読むの禁止!!」と言われている、エッセイリスト・宮田珠己さんの代表作。

脱力系の筆致と、「え、そこ?!」と突っ込みたくなるような斜め上の視点は、想像を遥かに超えて面白いですよ。

日本全国の観光エッセイとして参考にするのも良し、思いっきり笑って栄養補給剤としても良し。軽快な読み口はお出かけを何倍も楽しいものにしてくれます。

とにかく笑えるので、電車の中で読むときにはご注意くださいね。

 

書を持って、町へ出よう

いかがでしたでしょうか?ぜひ、この季節だからこそできる読書を満喫してくださいね。

今回ご紹介した小説
春の数えかた』日高敏隆、新潮文庫
キップをなくして』池澤夏樹、角川文庫
「5分で読める! ひと駅ストーリー」乗車編』「このミステリーがすごい!」編集部、宝島社
降り積もる光の粒』角田光代、文藝春秋
日本全国津々うりゃうりゃ』宮田珠己、幻冬舎文庫

⇒合わせて読みたい!「桜」がテーマの春を感じるおすすめ小説

 

今回は暖かい季節におすすめの5作品を紹介しましたが、
季節を問わず、おでかけのときのちょっとした時間に読める短編小説が数多くあります!
通勤・通学のスキマ時間などにもいかがでしょうか?

 

ライター

飯田 萌
フリーランスのライター。一児のママ。出産前まではリクルートで結婚情報誌を担当。現在はWeb媒体にて書籍、音楽、育児など幅広く執筆中。影響を受けた作家は白石一文。趣味はスイーツを愉しむこととドラマ鑑賞。