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本屋大賞歴代受賞作のおすすめ10選


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「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本」(本屋大賞公式サイトより)である本屋大賞が創設されたのは、2004年。以来10年以上も話題作を生み出してきた本屋大賞の歴代大賞受賞作から、筆者おすすめの10作品をご紹介します!

 

東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』

『謎解きはディナーのあとで』の表紙

謎解きはディナーのあとで
東川篤哉(著)、小学館

世界に君臨する「宝生グループ」の総帥を父に持つ宝生麗子の職業は、所轄の刑事です。上司である風祭の迷警部ぶりにもかかわらず次々と難事件を解決できるのは、麗子が宝生家の執事・影山に謎解きのヒントをもらっているからでした。

普段は従順な執事である影山は、麗子に事件の相談をされるたびに、麗子に向かって「アホ」、「目が節穴」などと暴言を吐きます。そんな影山の毒舌が毎話楽しみになる、短編集仕立てのユーモア・ミステリーです。

 

小川洋子『博士の愛した数式』

『博士の愛した数式』の表紙 『博士の愛した数式
小川洋子(著)、新潮社ほか

本屋大賞が創設された年の初大賞作で、80分しか記憶がもたない元数学の教授「博士」と、家政婦親子の交流の物語です。

新しく派遣された家政婦の「私」は、自分の存在を翌日まで覚えていられない博士に、毎日自己紹介をします。やがて、私に10歳の息子がいることを知った博士の計らいで、息子と私は博士の家で家族のように過ごすことになります。「ルート」という愛称を付けられた息子と私は、数学の話ばかりする博士を慕い、短くも幸せな時間が流れていくのです。

 

伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』

『ゴールデンスランバー』の表紙

ゴールデンスランバー
伊坂幸太郎(著)、新潮社

首相が爆殺され、青柳雅春は犯人に仕立て上げられ殺されそうになりますが、学生時代の友人・森田森吾に助けられ逃走します。人の良い青柳が、やっと「普通じゃない」事態を飲み込んだのは、警察官が青柳を狙って撃った弾が無関係の人間にあたった時でした。両親や友人、元恋人や勤務先の同僚、そのほか逃避行の間に出会った人々が、青柳の無実を信じ助けようとして動きます。

冷徹な権力者たちの包囲網VS一般庶民のネットワーク、最後に勝つのはどちらでしょうか。

 

三浦しをん『舟を編む』

『舟を編む』の表紙

舟を編む
三浦しをん(著)、光文社

玄武書房に勤務する馬締光也は、定年間近の荒木にスカウトされて営業部から辞書編集部に引きぬかれます。馬締は、人生を辞書編集に捧げている松本先生や荒木、西岡ら編集部員と「大渡海」という辞書作り(舟を編むこと)に取り組むのです。

不器用な馬締とチャラ男の西岡が、お互いの良さを認めて絆を強くしていく様子や、西岡も応援する馬締の恋がおかしくも楽しく読めます。一見軽薄な西岡が複雑な思いを抱えながらも馬締を助け、後に加わる岸辺の尽力もあり、15年近くの歳月を経て大渡海は完成しますが……。

 

恩田陸『夜のピクニック』

『夜のピクニック』の表紙

夜のピクニック
恩田陸(著)、新潮社

貴子が通う北高では、夜通し80キロ歩く「歩行祭」という伝統行事があり、貴子はこの行事で、あることを実行しようと決めています。貴子には、入学以来ずっと気になっている男子・西脇融がいて、3年になって初めておなじクラスになりました。貴子と融は実は異母兄弟で、融の父親が貴子の母親と浮気をしていて、そこでできた子どもが貴子なのでした。

貴子は、顔も知らない父親の葬儀で融から睨みつけられたことが忘れられず、2人はお互いに無関心を装って過ごしてきたのです。このまま、なんの接点もなく卒業するかに見えた2人でしたが、歩行祭で転機が訪れます。

 

百田尚樹『海賊とよばれた男』

『海賊とよばれた男』表紙

海賊とよばれた男
百田尚樹(著)、講談社

出光興産の創業者・出光佐三氏をモデルにした時代小説。2016年に岡田准一さん主演で映画化もされています。

小説なので多少事実を脚色している部分もありますが、太平洋戦争終了後、石油事業を軸にして日本が経済発展を遂げた過程が詳しく描かれています。

焦土と化した焼け野原の中から、会社の再生と国家の建て直しを誓った主人公・国岡と社員の姿に感動します。彼らの頑張りのおかげで今の日本があるのだなぁとしみじみと思える一冊です。

 

湊かなえ『告白』

『告白』の表紙

告白
湊かなえ(著)、 双葉社ほか

シングルマザーの教師・森口悠子が終業式の日に自分の娘を殺した犯人を告白するところから物語はスタートします。

章が変わるごとに物語の語り手が変わるので、同じ事件なのに全く別の事件のように見えるのがとても斬新。ラストはなんともいえない皮肉な結末です……。

どんどん引き込まれていくストーリーと読みやすい文体で、普段本を読まない人にもおすすめしたい一冊です。

 

宮下奈都『羊と鋼の森』

『羊と鋼の森』の表紙

羊と鋼の森
宮下奈都(著)、文藝春秋

調律師の主人公・外村の成長物語です。派手な事件や出来事はないけれど、思い悩みながらも少しずつ成長していく外村の姿にとても共感できます。

調律師という仕事は、あまり馴染みのない世界かもしれません。しかし、思うように仕事が進められなくて、悩んだり空回りしたりすることは、仕事をする人なら誰もが経験するのではないでしょうか。そんな普通の人を主人公にしている小説です。

「働くこと」「生きること」が優しい言葉で語られているので、少し疲れ気味の人におすすめの一冊です。

 

上橋菜穂子『鹿の王』

『鹿の王』の表紙

鹿の王
上橋菜穂子(著)、 KADOKAWA

『精霊の守り人』などの「守り人シリーズ」で有名な上橋菜穂子さんの作品。

架空の世界を舞台に、囚われの兵士・ヴァンと医術師・ホッサルを中心とした壮大なファンタジー小説です。

壮大な世界観、緻密な伏線の張り方、キレイな言葉遣いで読み応え抜群です。どんどん物語に引き込まれてしまうので、普段ファンタジー小説を読まない人でもきっと一気読みしてしまうはず!

 

 

佐藤多佳子『一瞬の風になれ』

『一瞬の風になれ』の表紙

一瞬の風になれ
佐藤多佳子(著)、講談社

高校に入学したばかりの神谷と一ノ瀬の2人の少年が陸上部に入部するところから物語はスタートします。
陸上部に入ったことで2人も変わっていき、周りも変わっていきます。

スポ根、友情、恋愛と青春小説に必要な要素がぎっしり詰まっているので、本を読んでいると何だか自分も青春時代に戻ったような気分になることでしょう。

「自分も走ってみたい!」と思える珠玉の一冊です。

 

全国の書店員がお薦めする「本屋大賞」

書店という、実際に本が売れていく現場に毎日立ち会っている書店員のイチオシの本が、面白くないわけがありません。忙しい方も、通勤電車の中などでぜひ読んでみてください。

 

歴代の本屋大賞

【歴代の本屋大賞受賞作はこちらでチェック!】

大賞だけでなく、ノミネート作品も良作がそろってます。

【2018年度の大賞受賞作・ノミネート作はこちらでチェック!】

2018年度のノミネート作をすべて紹介します。

伊坂幸太郎さんや原田マハさんなど有名作家だけでなく、今村昌弘さんのような大型新人が上位にノミネートされています。

 面白い本を探している人はチェックしてみてください。