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短時間で読み終わる! SF短編小説の古典作品おすすめ5選


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忙しい日々を送っている読者のみなさま、毎日お疲れさまです。
時間に追われる日々を送っていると、たまには気分転換をしたくなる時ってありますよね。

そんな時にぜひ読んでほしいのが、今回のテーマ「短時間で読み終わるオススメ小説」です。

なお、短時間で最大限の充足感を得るためにも、今回はSF短編小説の古典作品と呼ばれる傑作を集めてみました。

何十年と愛されてきた名著ばかりなので、オススメ度はお墨付きですよ。

 

超短時間でオチにびっくりさせられたい時にはこの作品。

■『おせっかいな神々』星新一

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ショートショートの神様、星新一さん。星新一さんといえば1,000を超える作品を発表しており、多くの著書が出版されていますが、本書は276頁に40編も収録されており、とてもお買い得な一冊です。一話が10ページ未満なので、数分で読みきれるのも嬉しいですね。

なお、SFもファンタジーもブラックユーモアも、星新一さんが描く世界をこんもりと盛り込んだ一冊なので、星新一作品を読んだことがない人にもお薦めです。

私は、幼いころ読んだ星新一さんの作品で、起承転結を学びました。

予測不可能な展開と、想像を超えるオチの見事さにはつい唸らされることでしょう。

 

世界的に有名な作品を読みたい読者にはこの作品。

■『ウは宇宙船のウ』レイ・ブラッドベリ

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SF小説の巨匠、レイ・ブラッドベリ氏。ショートショートの第一人者として広く知られている星新一さんが、作家を志すきっかけとなり、最も影響を受けた作家としても広く知られています。

本書は、著者自身が選んだ傑作短編集。

SFというと、無機質で科学的、非現実的なジャンルというイメージを持つ人が多いのではないでしょうか?

しかし、ブラッドベリ氏は「幻想と叙情の詩人」と評されるほど、人間味にあふれたメランコリックな文章を書くことで知られています。

SFと幻想と叙情。そのギャップは病みつきになることでしょう。

なお、この作品には有名な短編「雷のとどろくような声」「霧笛」も収録されており、初心者には最適な一冊としてお薦めです。

 

スリリングな気持ちになりたい時
ゾクッとさせられたい
方にはこの作品。

■『まっ白な嘘』フレドリック・ブラウン

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スリリングな気持ちになりたい時、ゾクッとさせられたい方にはこの作品をお薦めします。

短編を書かせては当代随一の名手と評される、フレドリック・ブラウン氏の代表的短編集。

「奇抜な着想、軽妙なプロット、ウィットとユーモアとスリリングなサスペンス、論より証拠、まず読んでいただきましょう、どこからでも結構。ただし最後の作品『うしろを見るな』だけは、最後にお読みください。というのは、あなたがお買いになったこの本は、あなたのために特別の製本がしてあるからです。その意味は?それがおわかりになったときは、すでにあなたの生命は…」

この宣伝文に惹かれて手に取った私。最後の作品を読みおわった瞬間、ぞわりと鳥肌が立ちました。

ミステリー作家として有名な道尾秀介さんも「何故、この世には“短編”が存在するのか。その答えがここにある」と評するほどの名著です。

 

コミカルで現実離れした世界を味わいたい時には、この作品。

■『無限がいっぱい』ロバート シェクリィ

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奇想天外なアイデアを誰にでも読み易い文体で描くことで、文学界にもファンが多いロバート・シェクリィ氏。

作家の清水義範さんは本書のあとがきで、シェクリィ作品を初めて読んだときに受けた衝撃について書いています。

「こんなに奇妙なことを考える人がいるのか、とショックを受けたが、そのショックはある種の快感でもあった。たとえば、ある短編には、食べ物かもしれない赤いゴムのようなものを指でつつくと、そいつがくすくす笑うと書いてある。そんなこと、どうすれば考え付くのだろう?」

そういうことなのです、シェクリィ作品の奇抜さは読んでみると一目瞭然ですよ。

 

ブラックユーモアを存分に味わいたい時にはこの作品。

■『笑うな

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ブラックユーモアを存分に味わいたい時にはこの作品を。

短編小説を書かせると、星新一さんと二大巨頭と言われる筒井康隆さんのバラエティ溢れる短編集。笑える話あり、不条理な話あり、馬鹿馬鹿しい話あり。ユニークな筒井ワールドを充分に楽しむことができます。

筒井康隆さんというと「時をかける少女」が有名ですが、実はSFだけでなく、世の中を皮肉った風刺小説や毒のある作品も多数(むしろそれの方が多い)発表しています。若かりし頃仲が良かったという赤塚不二夫さんやタモリさんに似た世界観をたしかに感じるかも……。

そもそも、「笑うな」というタイトルが、笑わせる自信があることを物語っていますよね。

芸人のピース・又吉さんが大好きな一冊だとテレビ番組で話していたことでも話題になった一冊です。

 

SF短編小説を読んで気分転換しよう

今回は「短時間で最大限の充足感を得ることができる」小説を5選紹介しました。

どの作品も短時間で読むことができるので、気分転換をしたい時にぜひ読んでみてくださいね。

 

今回ご紹介した小説をブックオフオンラインで購入!
■『おせっかいな神々』星新一(著)、新潮文庫
■『ウは宇宙船のウ』レイ・ブラッドベリ(著)大西 尹明(訳)、創元SF文庫
■『まっ白な嘘』フレドリック・ブラウン(著)中村 保男(訳)、創元推理文庫
■『無限がいっぱい』ロバート シェクリィ(著)、早川書房
■『笑うな』筒井康隆(著)、新潮文庫


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ライター

I.Megumi
フリーランスのライター。一児のママ。出産前まではリクルートで結婚情報誌を担当。現在はWeb媒体にて書籍、音楽、育児など幅広く執筆中。影響を受けた作家は白石一文。趣味はスイーツを愉しむこととドラマ鑑賞。