ブックオフオンラインコラム
ブックオフオンライントップへ
ブックオフオンラインコラム > 本に出会う > 小説(テーマ別) > 仲間って最高! 抜群なチームワークで事件を解決する爽快小説

仲間って最高! 抜群なチームワークで事件を解決する爽快小説


20160719-nakama-teamwork-novel-t

仲間と協力して何かを成すと、言い知れない心地よい達成感があるものです。ここではそんな達成感を味わうことのできる傑作小説を紹介していきます。チームワークが魅力の4作品を用意しました。

 

『the TEAM』 井上夢人

20160719-nakama-teamwork-novel-1

~あらすじ~

霊導師の能城あや子は霊視によって、相談者の悩みを全て見通し、的確なアドバイスをおくる。その神懸った力のおかげで、彼女はバラエティ番組で活躍する超人気の霊導師になったが、彼女のその力にはある秘密があった。

能城あや子が全てを見通せるのは、3人の仲間がいるからだった。彼らは、能城の元にやってくる相談者の素性を事細かに調査し、それを能城に伝えていた。能城は、そこで得た情報を使い、あたかも霊視をしたかのように見せかけ、相談者を信じこませていたのである。

そんなインチキ霊導師と仲間たちは、調査の最中、時折事件に遭遇する。彼らはそれを持ち前のチームワークで解決していく。


設定がとにかく秀逸!

本作は、大衆を欺くインチキ霊導師集団の話です。まるで胡散臭い集団ですが、インチキ霊導師とその仲間たち4人は魅力的で、つい応援したくなるようなキャラとして描かれています。

物語は、相談者を調査することによって現れる謎を追うミステリー仕立てとなっていて、推理作家・井上夢人さんの魅力がたっぷりと詰まっています。痛快なストーリーの先には爽快な結末が待っていて、読み味のいい上質なエンタメ作品です。

■『the TEAM』 井上夢人 (集英社文庫)

 

『百万ドルをとり返せ!』 ジェフリー・アーチャー

20160719-nakama-teamwork-novel-2

~あらすじ~

ハーヴェイ・メトカーフは、悪徳詐欺で財を成した大富豪。メトカーフは、またも新たな詐欺を企てる。それは大胆な投資詐欺だった。

その詐欺にまんまと引っかかった数学教授、医者、画商、貴族の4人。彼らは、各々アイディアを持ち寄り、メトカーフから金を取り戻すために動き出す。

数学教授も医者も画商も彼らならではのとびきりな策を用意していたが、貴族のジェームズだけはなかなか策が思い浮かばなかった。そこでジェームズは、ガールフレンドに力を借りる。しかしそのガールフレンドが実は――。


コン・ゲーム小説の代表!

本作はコン・ゲームというジャンルを語るうえで外せない傑作です。
二転三転とする展開と最後に待っているどんでん返しが魅力で、1970年代に発表された作品でありながら、古臭さがほとんどありません。メトカーフを騙そうと目論む4人の関係性も面白く、最後まで読むのが楽しい作品となっています。

■『百万ドルをとり返せ!』 ジェフリー・アーチャー  (新潮文庫)

 

『池袋ウエストゲートパーク』 石田衣良

20160719-nakama-teamwork-novel-3

~あらすじ~

主人公の真島誠は高校卒業後、実家の果物屋を手伝いながら池袋で暮らしていた。そんな誠は池袋のトラブルシューターでもあった。

誠の元には、数々の依頼が持ち込まれる。そこで誠はカラーギャングのリーダーや暴力団の友人など、池袋に住む人たちの力を借りながら事件を解決していく。


IWGPシリーズ第1弾

本作はドラマ化も果たした人気シリーズ第1弾です。話は、主人公の誠の視点から語られていきます。
誠は徒党を組まない一匹狼。けれども顔が広く、誠が声をかければ池袋の街の誰もが力を貸します。そういった、彼らの関係性が面白い作品となっています。

誠を中心として問題を解決していく様子は痛快で、どんどん先を読み進めたくなるようなそんな作品です。

■『池袋ウエストゲートパーク』 石田衣良  (文春文庫)
■「池袋ウエストゲートパークシリーズ」セットはこちら

 

『レヴォリューションNO.3』金城一紀

20160719-nakama-teamwork-novel-4

~あらすじ~

偏差値の低い男子高に通うオチコボレ高校生集団「ゾンビーズ」。
彼らは毎年文化祭の季節に始動する。彼らが行うのは、近隣のお嬢様学校の文化祭への潜入作戦。
お嬢様学校にもぐりこみ、そこに通う女子生徒になんとしてでもお近づきになろうと考えていたのだ。

彼らは1年生の頃と2年生の頃にも潜入作戦を行っている。
1年生のころは、出前を学校に殺到させることで、潜入には成功。しかし、やり口の汚さから女子生徒からの評判はすこぶる悪く、お近づきには失敗。2年生の頃も潜入には成功はするが、やり口や貧乏臭さが原因でお近づきになることができなかった。

3年生になったゾンビーズの面々は、1つの突入作戦を企てる。より強固になったお嬢様学校の守りを彼らは破ることができるのか。そしてお嬢様たちは振り向いてくれるのか――?


ゾンビーズのはじまり!

本作は落ちこぼれの高校生たちの日常を面白おかしく描いたゾンビーズシリーズ第1弾です。本作には3つの中編作品が収録されています。

時にトラブルシューターとなり時にトラブルメーカーにもなるゾンビーズの面々はみな魅力的です。基本的にコミカルに進んでいく本作ですが、途中途中に挟まれる著者からのメッセージには思わず考えさせられます。
読みやすいのが特徴で、笑えて、考えさせられる一級品のエンタメ作品となっています。

■『レヴォリューションNO.3』 金城一紀  (角川文庫)
■「ザ・ゾンビーズシリーズ」セットはこちら

 

まとめ

20160719-nakama-teamwork-novel-5

以上が、チームワークが魅力の4作でした。
4作とも、自分も仲間になりたいと思えるようなそんな登場人物が出てくる作品となっています。

興味がある方は、是非参考にしてみてください。

 

【おすすめ記事】

ライター

ツナシ
青春小説とミステリー小説が好きな20代。ライトノベルから純文学まで読みますが、浅く広くといった感じです。小説は読むのも好きですが書くのも好きです。
先日某小説新人賞を賜り、現在出版に向けて作業中。