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医療の実態・人間の本質がリアル…。知っておきたい医療小説


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「白い巨塔」をはじめ、「チーム・バチスタ」や「救命病棟24時」など、ドラマで高い視聴率を得ている人気ジャンルの医療もの。

惹きつけられるその魅力は、命を扱う医療の現場に権力や金、欲望や妬みに陰謀。また、それとは真逆の優しさや愛、思いやりなど、人間の本質や医療の実態がリアルに描かれているところかもしれませんね。

今回ご紹介した医療小説はどんどん引き込まれていくので、医療ドラマは見るけど小説は難しそう…と思う人にもおすすめです!

 

メディア化の人気医療小説

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チーム・バチスタの栄光

著者:海堂尊

東城大学医学部附属病院の“チーム・バチスタ”は、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術専門の天才外科チーム。ところが原因不明の連続術中死が発生。高階病院長は万年講師で不定愁訴外来の田口医師に内部調査を依頼。医療過誤死か殺人か。田口の聞き取り調査が始まった。

ここからすべてが始まった大人気シリーズ!外科の医師でもある海堂尊さんだからこそのリアリティが感じられる作品です。また医療の現場を知らない人でも理解できるので楽しめます。第4回このミステリーがすごい!でも大賞を受賞しました。
田口・白鳥(チーム・バチスタ)シリーズはこちら


 

孤高のメス

著者:大鐘稔彦

アウトサイダー医師・当麻鉄彦。国内外で腕を磨き一流の外科医となった彼は、民間病院で難手術に挑み患者達の命を救っていくのだった。ある時、大量吐血して瀕死の状態となった少女が担ぎ込まれる。しかし両親は、エホバの証人であるためその信条により輸血を拒否する。厳しい状況の中、手術を成功させることはできるのか!?

もし手術するならこんな先生がいいと思える当麻先生は、まさに「孤高」という言葉がふさわしい!現在淡路島で地域医療に従事している著者の大鐘さんは、実際にエホバの証人の無輸血手術を担当されたそうなので実話が元になっているのかもしれませんね。そんな物語の中に渦巻く医療ミスの隠ぺいなど医療界のドロドロには余計リアリティを感じさせられます。


 

ノーフォールト

著者:岡井崇

産科医・柊奈智は、深夜の当直で容態が急変した妊婦に緊急帝王切開手術を行う。幸い、子供は無事に生まれたが喜びも束の間、数日後に原因不明の出血が母親を襲う。医師たちの懸命の治療の甲斐もなく、母親は死亡してしまった。救えなかったことでショックを受ける奈智。だが、それはさらなる試練の始まりに過ぎなかった――。

藤原紀香さん主演ドラマ『ギネ』の原作小説。産科医の過重労働や、医師の過失の有無に関わらず被害者に対して補償される「無過失補償制度」など知っておきたいことがリアルに描かれています。著者は、雅子さまが愛子さまの出産時に超音波診断担当医も務めた産科医・岡井崇さんで、ほかにも『デザイナーベイビー』などがあります。


 

白い巨塔

著者:山崎豊子

国立大学の医学部第一外科助教授・財前五郎。確かな技術と経験を持ち、マスコミでも脚光を浴びていた財前は、次期教授の座を確信していた。だが、財前の傲慢さに懸念を抱く現教授の東は、他大学からの移入を画策する。医師会の役員でもある義父とOB会を味方に持つ財前は、あらゆる術策をもって、し烈な教授選に勝ち抜こうとする。

医学界に渦巻く人間の欲望をリアルに描いた、最高傑作の医療小説!これを読まずして医療小説は語れません。全5巻というボリュームも気にせず読み進められます。ラストもいいです。

 

単巻のおすすめ医療小説

使命と魂のリミット

著者:東野圭吾

十数年前のあの日、手術室で何があったのか?笑顔で手術室に入った父は、手術中に亡くなった…。その事をきっかけに医師を目指した氷室夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日、大学病院を前代未聞の危機が襲う――

冒頭部分では単なる医療ミスがテーマの物語と思わせながら、読み進めるごとに見えてくる医者の使命。東野圭吾さんらしい傑作医療ミステリーです!単巻としておすすめさせていただきましたがドラマにもなっています。


 

悪医

著者:久坂部羊

胃ガン患者・小仲辰郎はガンの再発後、外科医の森川医師に、もう治療法がないと告げられる。その事実を受け止められない小仲は、抗ガン剤専門の腫瘍内科、免疫細胞療法、ホスピス等を転々とする。診療を中断した小仲のことを忘れることができず「悪医とは何か」を日々問いかけた森川は?

病院の利益問題や治療についての誤解なども提議している作品で、日本医師会が主催している日本医療小説大賞の受賞作でもあります。同著、「破裂」「無痛」もおすすめ。


 

産声が消えていく

著者:太田靖之

二十四時間体制の医療方針を掲げる病院に入職した産科医・菊池堅一。志溢れた医師生活を始めるも、医師不足、過重労働、医療訴訟と、現実は甘くなかった。そして、分娩中に救急産婦の治療が重なり、新生児に障害を残してしまう事件が起きる……。

産科を舞台にした医療サスペンス小説。産婦にとっても魅力である自然なお産が望める二十四時間体制というシステムは一見理想的に思えますが、産科の現場に考えられなくないリスクにリアリティを強く感じます。


 

見送ル

著者:里見清一

医者だって人間だから、患者との相性の問題やら外科と内科の対立やらも日常茶飯事。疲れてしまうときもあるけれど、輝く笑顔で退院する患者を見送ル。力を尽くしひっそりと命の灯が消えるのを見送ル。どちらの医師の仕事。

医師の現状や苦悩を、医師目線で綴った小説。誰しもいつか必ず訪れる死について考えるキッカケをもらえます。

 

おわりに

現実なのかと錯覚してしまうほど描写がリアルな医療小説。おもわず息を呑む、衝撃的な内容のものばかりです……。医療ものを読んで、自分のことは自分で決めよう!と改めて感じました。

みなさんも、ご紹介した中に気になる作品がありましたら、ぜひ読んでみてください。

 

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