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さとうみつろう『神さまとのおしゃべり あなたの常識は、誰かの非常識』を読むと価値観が変わる!


 

神さまとおしゃべり

神さまとのおしゃべり あなたの常識は、誰かの非常識
さとうみつろう(著)、ワニブックス

「99%の幸せを差しおいて1%の不満を探す人間のなぜ」

-ある日突然、おしゃべりな神さまと出会った。

No.1 人生の教科書!

人生の価値観がぐるりと変わる実用エンタメ小説。(帯)

 

「99%の幸せを差しおいて1%の不満を探す人間のなぜ」

私はこの帯を見た瞬間に、ハッとしました。このような発想は私にはありませんでしたが、たしかにそうだ、と思ったからです。

 

本書を一言で言い表すならば「自己啓発やスピリチュアル要素を兼ね備えながら、実用的で、これまでの常識を覆してくれる本」。
500ページというボリュームながら、1日で読み切ってしまうほどの面白さ。その魅力を紐解いていきたいと思います。

 

「現実」とは、100%その人の思い通りにできている

主人公は、平凡なサラリーマン・二児のパパの「みつろう」。会社でミスを連発している姿を見かねた上司が「心を落ち着かせなさい」と薦めたのを機に、みつろうは早朝に瞑想するようになります。

するとある日、「幸せになりたいんだろう?手伝ってやろうか?」と言って、みつろうの前に「神さま」が現れたのです……。

 

と、まるでおとぎ話のような導入部分ですが、内容はしっかりとした自己啓発書。言葉通り「宝の山のような教え」がいっぱい詰まっているのです。

「みつろう」と「神さま」の対話方式であるのもポイント。難しい理論なども、軽快な会話方式でサクサクと読み進めることができ、頭にも残りやすいです。

 

本書の核となる考えはたった一つ。

「ある人にとっての「現実」とは、100%その人の思い通りにできている」ということ。

 

これだけ読むと、「えっ?望んでいないことが起こっているけど?」と突っ込みたくなりますよね。

実際、みつろうも「神さま」にビシバシと突っ込んでいます。「会社になんて行きたくない。でも会社に行かなかったら、給料がもらえない。給料がもらえなかったら、ごはんが食べれない」と。

それに対する神さまの答えは「ごはん、食べなきゃいいじゃないか」。

このあたりから、私の心はざわつきはじめました。神さまはさらに言います。

 

「死にたくないのか?それがお前の望みなんじゃな?叶っておるじゃないか。お前は今、生きておる。

生きるために、ごはんを食べたいんじゃな?それも叶っておる。

食べるために、給料をもらいたいんじゃな?これも叶っておるぞ。

給料をもらうために、会社に就職したいともお前は願ったんじゃな?全部、叶っとるよ。

君の「現実」はなにもかもが、君の望み通りじゃ!」(p20-21)

 

言葉を失いました。私はこれまでに、このような考え方をしたことがなかったからです。

「死にたくない→ごはんを食べたい→会社に行きたい」と願いながら、「会社になんて行きたくない」と同時に願う、みつろうの気持ちはよく分かるのに……。

 

ですが、読み進めていくうちに、神さまの言葉も一理あるかもしれない、そう考えると神さまのいう通りかも?と思えてきます。
読んでいただかなければ、伝わりにくいと思いますが、とにかく不思議な読後感なのです。

 

あなたの常識は、誰かの非常識

神さまは言います。「目の前の現実は全て、自分が望んだ(信じた)通り」。

みつろうは反論します。「信じたことが現実となるなら、「今すぐ空中から百億円が現れる」と信じたら、それが現実になるとでも?」と。

 

神さまはみつろうに諭します。

いいか、口ではなんと言おうと、心では別のことを信じておる。

例えば、お雨は「物質は空中からは出てこない」と理科の先生に習って信じているし、「簡単に金持ちにはなれない」と大人たちに言われて信じているし、それに、「怪しい人の話は信じちゃダメ」だとも信じておる。ほかにも無数の“信じること”を抱えながら、生きているんじゃよ。

その全ての信念がさっき、「百億円を空中から出すこと」を許さなかった。お前の願い通りにな。(p41)

 

神さまの言う通り「今すぐ空中から百億円が現れる」という言葉の裏側には、「どうせできないだろう」という気持ちが隠されています。それが私たちにとっては常識だからです。

でも、そもそも「常識」って誰が決めたものなのでしょうか。常識とは、各々が勝手に信じ込んだルールにすぎません。

 

たとえば、宝くじを購入した際、「当たればいいのに……」と願う気持ち以上に、「どうせ当たらない」と信じている、その矛盾。

私たちは知らず知らずのうちに、常識に囚われているのですね。
本書のタイトルにある「あなたの常識は、誰かの非常識」。この概念を意識するだけで、人生は大きく変わっていきますよ。

 

まさしく目からウロコの一冊

人間として生きている限り、相反する2つの願いを持つというのは仕方ないかもしれません。ですが、違った目線で物事を考えてみるのも楽しいものです。

そういった意味でも、本書は目からウロコの一冊としておすすめですよ。

 


今回ご紹介した書籍

神さまとおしゃべり

神さまとのおしゃべり あなたの常識は、誰かの非常識
さとうみつろう(著)、ワニブックス


 

ライター

飯田 萌
フリーランスのライター。一児のママ。出産前まではリクルートで結婚情報誌を担当。現在はWeb媒体にて書籍、音楽、育児など幅広く執筆中。影響を受けた作家は白石一文。趣味はスイーツを愉しむこととドラマ鑑賞。