プロ野球選手の本 おすすめ作品|生き方のヒントがある名著!
更新日:2019/9/26
ゲームで結果を出してこそのプロ野球の世界。そんなプロ野球選手が書いた本やその選手たちについて述べた本は、フィールドは違っていても参考になることがいろいろ書いてあるんです。
ここでは、そんなプロ野球関連本の中からおすすめの作品をご紹介します。
野球が好きな方はもちろん、ビジネスマンや、対人関係や人生に迷ったり悩んだりしている方にもおすすめですよ。
落合博満『采配』
『采配』
落合博満(著)、ダイヤモンド社
中日ドラゴンズの監督として、就任中に2年連続を含むリーグ優勝4度、毎年Aクラス入りを果たした落合博満さん。監督時の実績は文句が付けられないほど好成績でした。
本書は、そんな落合さんの「采配論」が詰まった一冊です。
自立型人間の育て方、常勝組織の作り方、プロの仕事論など、具体的な人とチームの育成論が書かれています。
「チームリーダーになったけどうまくいかない。」という方から「子供の教育で悩んでいる」という方まで、多くの「育成」に悩む方に参考になると思います。
落合博満『コーチング』
『コーチング 言葉と信念の魔術』
落合博満(著)、ダイヤモンド社
こちらも落合博満さんの著書。落合さんのコーチング手腕に焦点を当てています。
この本の中で落合さんが説くのは、個が組織の中で付加価値を高め、活躍することに主眼を置いたコーチング。手取り足取り教えるのではなく、自助努力を促すことで人を育て、伸ばすことを重視しています。
画一的なトップダウン型の指示ではなく、ひとりひとりに合った柔軟な指導が重視される現代の指導にぴったりの一冊。野球に限らず、指導や教育現場で働く方には必読の書ですよ。
野村克也『野村克也の「菜根譚」』
『野村克也の「菜根譚」』
野村克也(著)、宝島社
野村克也さんは、現役時代の成績はもちろん、監督としても理にかなった育成で定評がある人物です。
南海ホークスの選手兼任監督時代も含め、24年間の監督生活の中で培われた育成論は、プロ野球というフィールドのみならず、非常に参考になります。
自身で手掛けた著書も多く、野球を軸に人生論や育成論、組織論、戦略論などが語られることが多いことが特徴です。本書では、文字通り「菜根譚」の野村流解説書です。
「菜根譚」とは、中国の古典。ざっくりいうと”生き方”を説いた本です。現代人にも参考になると、さまざまな訳書が出版されています。
本書には、「菜根譚」のエッセンスに野村さんの経験に基づく考え方がプラスされており、よりわかりやすく、得るものも多い内容になっています。
「人間関係の築き方」「ものの見方・人の見方」など、悩みを抱えている人にはズバリ響く内容です。
野村克也『なぜか結果を出す人の理由』
『なぜか結果を出す人の理由』
野村克也(著)、集英社
こちらも野村克也さんの著書。監督時代はデータ重視の頭脳派として知られた野村さんが語る、正しく結果を出すための極意が詰まった一冊です。
同じ努力をしても、結果が出る人と出ない人がいます。彼らの違いは、努力の方法が正しいかどうか。野球でなくても、正しい努力の方法は人生のいたるところで役立つでしょう。
ライバルを「ヒマワリ」、自分を「月見草」と形容した野村さんの言葉には説得力があります。
天才ではないと自評する野村さんだからこそ伝えられる、凡人が結果を出すためのエッセンスが詰まった本です。
赤星憲広『一瞬の判断力』
『一瞬の判断力 ピンチをチャンスに変える53の法則』
赤星憲広(著)、宝島社
社会人野球を経て阪神タイガースに入団。引退後は解説者としても活躍する赤星憲広さんの著書です。
170cmとプロ野球選手としては小柄ながら、5年連続盗塁王、ゴールデングラブ賞6回受賞と大活躍した赤星さん。
この本では、背の低さや非力さなどのハンデをチャンスに変え、自身やチームの成果に繋げた53の法則が紹介されています。
各法則は具体例とともに紹介されているので、野球を知らない方が読んでも難しく感じません。結果を出せるビジネスパーソンになりたいなら、一度は読んでおきたい一冊です。
川﨑宗則『逆境を笑え』
『逆境を笑え 野球小僧の壁に立ち向かう方法』
川﨑宗則(著)、文藝春秋
台湾のプロ野球チームで選手権コーチとして活躍する川﨑宗則さんの著書。※2019年9月現在
憧れのイチロー選手を追ってメジャーリーグに挑戦し、持ち前の明るさで困難を乗り越えた姿は一見順風満帆に見えます。しかしその裏で、彼は多くの挫折を味わい、壁を乗り越えてきました。
壁にぶつかったときにいつも彼が大切にしていたのは、苦しいときこそ前に出ること。
日米で愛された野球小僧の、壁に立ち向かう方法。野球だけに限らず人生で大切なことを教えてくれます。
黒田博樹『決めて断つ』
『決めて断つ ぶれないために大切なこと』
黒田博樹(著)、ベストセラーズ
広島東洋カープ、さらにメジャーリーグでも活躍した黒田博樹さん。
補欠から、アメリカで日本人ナンバーワン投手と言われるまでになった黒田さんの生き様からは、多くのことを学べます。
負けることへの恐怖から鍛錬を怠らない姿。30代で海を渡ったとき、日本での成功体験に捉われずにアメリカ流の方法を積極的に学ぶ姿。
常に目の前のことに最善を尽くす大切さを教えてくれます。
上原浩治『覚悟の決め方』
『覚悟の決め方』
上原浩治(著)、PHP研究所
ボストン・レッドソックスで不動のクローザーとして活躍していた上原浩治さんが、2014年に出した著書。
無名だった高校時代から、ワールドシリーズの胴上げ投手になるまでに何度も下した「覚悟の決め方」が紹介されています。
この本から学べるのは、小さな目標を積み上げて大きな目標へ到達するなど、続けることの大切さ。継続は簡単なようで難しく、成功するまで続けるにはいかに覚悟が必要かがわかります。
この本を読めば、「加齢=衰え」とされがちなスポーツ界において、年齢を重ねても著者が進化し続けた理由を知ることができますよ。
宮本慎也『意識力』
『意識力』
宮本慎也(著)、PHP研究所
著者の宮本慎也さんは、東京ヤクルトスワローズで三度の日本一を成し遂げ、五輪で日本代表キャプテンを務めた名選手のひとり。
プロ選手として決して体格に恵まれていなかった宮本氏が常に心がけていたのは、意識を高く持ち続けることでした。
プレイヤーとしてはもちろん、チームを束ねる主将としての取り組みも見どころ。スワローズや日本代表でリーダーに就任したときの、チームマネジメントにおける奮闘もこの本で明かされています。
野球ファンはもちろん、部下をまとめる立場として奮闘中のビジネスパーソンにもおすすめの本です。
松井秀喜『不動心』
『不動心』
松井秀喜(著)、新潮社
読売ジャイアンツ、ニューヨーク・ヤンキースなどで活躍した、「ゴジラ」こと松井秀喜さんの著書です。
松井さんが目指したのは、技術にすぐれた選手やパワーヒッターではなく、挫折を乗り越える力や逆境に強い力を持つ選手でした。
選手生命を脅かす大怪我という挫折を乗り越え、選手復帰した松井さん。逆境をばねにできた理由には、彼独自の思考法がありました。
マイナスをプラスに変えるポジティブ思考など、日米プロ野球界の第一線で戦い続けて身につけた松井流の心構えを学べます。
新井貴浩『撓まず 屈せず』
『撓まず 屈せず 挫折を力に変える方程式』
新井貴浩(著)、扶桑社
2018年に現役を引退した新井貴浩さんの著書。2016年、広島東洋カープが25年ぶりにセ・リーグを制覇したときの、立役者のひとりです。
この本では、新井さんの野球人生やターニングポイントを振り返るほか、自身の未来についても語っています。
数々の試練を乗り越えてどん底から這い上がった方法や、誰からでも愛される秘訣など、内容は盛りだくさん。
この本で紹介されている苦難に打ち克つための方法はどれも具体的。さまざまな局面で応用可能です。
菊池雄星『メジャーをかなえた雄星ノート』
『メジャーをかなえた雄星ノート』
菊池雄星(著)、文藝春秋
2019年に、西武ライオンズからシアトル・マリナーズに移籍した菊池雄星さんの著書。中学2年生から書き始めたという日記の書き方と、彼が野球人生について語った本です。
この本では、菊池さんの野球人生の歩みとともにノートの使い方の変化を伺えます。
ノートを使ってスランプを乗り越えたり、メジャーリーグ移籍の夢を具現化したりする過程は、ファンならずとも必見です。
また、高校時代に書いたマンダラチャートなどを写真とともに公開しているのもこの本のポイント。ノートの利用方法が具体的にわかります。
新庄剛志『わいたこら。』
『わいたこら。 人生を超ポジティブに生きる僕の方法』
新庄剛志(著)、学研プラス
日米4球団、17年にわたってプロ野球選手として活躍した新庄剛志さんの著書です。
この本には、プロ野球選手時代を含む彼の人生経験に基づいた、人生を超ポジティブに生きる方法が満載。人生のどん底を味わっても前を向き続ける姿勢など、この本を通して学べることがたくさんあります。
ちなみに題名の「わいたこら」は、彼の故郷である九州の方言で「なんじゃこりゃ」というような意味。驚いたり呆れたりしたときに使う言葉です。
アレックス・ラミレス『CHANGE!』
『CHANGE!』
アレックス・ラミレス(著)、KADOKAWA
現在横浜DeNAベイスターズの監督を務めているアレックス・ラミレスさん。※2019年現在
外国人選手として初の2000本安打を達成し、名球会入り。さらに低迷期の続いたチームを監督就任1年目でAクラスに導きました。
そんなラミレスさんの、人材育成と組織論が書かれている本書。データを重視する監督の目線で、チームの作り方、個々の育て方、そしてリーダーとしての在り方を語ります。
日本の文化をどのようにして受け入れたのか? 野球ファンなら必読の書です。
星野仙一『星野流』
『星野流』
星野仙一(著)、世界文化社
中日ドラゴンズ、阪神タイガース、東北楽天ゴールデンイーグルスの3チームで監督を務めた星野仙一さん。異なる3チームそれぞれでリーグ優勝を果たしたのは、史上3人目です。
本書には、星野さんの監督時代の背番号にちなんだ77の心構えが記されています。
人にも、そして自分にも厳しい星野さん。頼れる理想の上司とは、まさに星野さんのような人なのだと思います。
番外編
イチロー選手に関する本
日本野球界、メジャーリーグでも伝説の選手となったイチロー選手。彼について書かれた本もあわせてご紹介します。
『未来をかえるイチロー262のNextメッセージ』
「未来をかえるイチロー262のNextメッセージ」編集委員会(著)、ぴあ
再びイチロー選手の本の登場です。こちらは2005年~2007年のイチロー選手の言葉を集めた本となっています。
言葉だけなので、感じたままに解釈し、気付きを得ることができます。イチロー選手の言葉が1ページに1つ。忙しい毎日でも、毎朝1ページだけ見てその言葉を意識しながら1日を過ごすと新しい発見があるかもしれませんよ。
『イチロー脳力』
児玉光雄(著)、東邦出版
イチロー選手といえば、2016年シーズンにメジャー通算3,000本安打を達成したことは記憶に新しいかと思います。ちなみに4月にはメジャー通算500盗塁も達成しており、イチロー選手に関してはまさに記録の年でした。
本書は、こうした大記録を残すイチロー選手の原動力となる考え方を、その言葉から学ぶ本です。
著者の児玉さんはイチロー選手に関する本を多数執筆しています。本書でも、74の言葉と、そこから学べることが書かれていますよ。
常に自分の決めたことをブラさず、継続する。コツコツと結果を積み重ねる。それによってとんでもない記録が生まれるということが実感できる内容です。
「なかなか結果が出ない」「成長できない」と悩んでいる人にはヒントになるはずです。
プロ野球選手の言葉からヒントが得られるかも!
さまざまな悩みのヒントになることが多い野球選手関連の本。
プロとして厳しい世界で生きてきた人たちの気づきや教訓を知ることができるプロ野球本は、いろいろな人にぜひ手にとってみてほしいと思います!
「プロ野球の本特集」で、数多くのプロ野球本を集めてみました。好きな選手の本や、知っている有名選手の本にぜひ触れてみてください。