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最終回を迎えた名作少女漫画『君に届け』を振り返る


集英社「別冊マーガレット」で2006年1月号から連載が始まった『君に届け』。そんな『君に届け』が2017年12月号で、ついに最終回を迎えました……。正直、寂しい!

 

今回このコラムでは、連載当時のことを思い出しながら、作品を振り返りたいと思います。わたしのように『君に届け』を読んでいたよ! という方は、一緒に思い出にひたってみませんか?
まだ読んだことがない、途中で読むのをやめちゃってた……そんな方は、これをきっかけに漫画を読んで、ぜひときめいてほしい!

※振り返るということで、ネタバレにはご注意ください。

 

読んだきっかけは1巻の表紙

『君に届け』(1巻)
椎名軽穂(著)、集英社

全123話。2017年12月現在、既刊29巻。少女漫画ではかなりの長寿作品です。

わたしは、この作品の連載が始まったときはまだ学生でした。連載開始から最終回を迎えるまで約12年、気づけばすっかり社会人です。わたしと同じように、この作品を読みながら大人になった方も多いのではないでしょうか?

 

わたしがこの作品と出会ったきっかけは、本屋で1巻の表紙が目に入ったことです。1巻表紙の見つめ合う爽子と風早に、当時胸キュン漫画を探していたわたしは「これは間違いなく胸キュンする作品だろう!」と迷うことなくレジへ持っていきました。

『君に届け』は、心から「青春サイコ―かよ!」 と思えた作品です。実際にこんなことが起こるわけないって、分かっているんですけどね……トキメキたいじゃないですか!

ちなみにわたしはコミックス派のため、実はまだ結末を知りません……。

 

少女漫画の主人公が「貞子」!?

振り返るということで、簡単なあらすじをご紹介します。

~あらすじ~
クラスメイトと仲良くしたいけれど、その見た目と名前から「貞子」と呼ばれ、怖がられている高校生・黒沼爽子。
そんな爽子が、クラスの人気者・風早君や、クラスメイトのあやね・ちづる達と交流していくことで、徐々にクラスに馴染んでいき、成長していきます。やがて恋や勉強、進路に悩むようになり……。

 

そう、本当に連載開始当時の爽子はこんな感じでした。
しかしもともとクラスメイトと仲良くしたかった爽子。その純粋で真っ直ぐな気持ちがまぶしかったですねぇ……。爽子がどんどんたくましく成長していく姿に感動しました。

もちろん爽子だけでなく、風早、友達のあやね・ちづる、龍の恋や進路のエピソードなど、どこを切り取っても先が気になり見逃せません。

 

最強ライバル・くるみ!

ところで、みなさんは『君に届け』の中で好きなキャラクターは誰でしょうか。どのキャラクターも魅力的だし一人に決めるなんて……と言いたいところですが、わたしは絶対にくるみこと胡桃沢梅ですね。

 

爽子と風早の距離が縮まってきたとき、爽子にライバルが現れます。それがモテモテ美少女のくるみ。

『君に届け』(4巻)

くるみは中学生のころから風早が好きで、人気者の風早に彼女ができないように良い子ちゃんのフリをして計算しまくってきた腹黒女子。

これだけ聞くと「なんて嫌な奴」と思うかもしれません。しかし世の中の多くの女性は、爽子よりもくるみに共感する人の方が多いはず。だれでも好きな人の前ではいい子のフリをしてしまうものです!

しかし、自分と風早との仲を応援してほしいというくるみの願いを断った爽子に、くるみは素の自分を見せるようになります。くるみのハッキリものを言う姿、めちゃくちゃかっこいいんですよ~!
今までたくさんの少女漫画を読んできましたが、ライバル役の中ではくるみがナンバー1だと思っています……。

 

爽子とくるみは、恋だけでなく、のちに目指す進路も同じであることから、友達であり、やっぱりライバルとなるのです。あやね・ちづるとはまた違った二人の友情を、わたしは応援したくなりました。

 

祝☆アニメ化・映画化!

■アニメ化

2009年。連載開始から約3年、日本テレビでアニメ化されました。

アニメ『君に届け』
(株)バップ

『xxxHOLiC』や『ハイキュー!!』などを手掛けたProduction I.Gがアニメーションを制作。爽子役は能登麻美子さん、風早役は浪川大輔さんが演じられました。

「アニメになっても爽やか!」これがアニメを見た第一印象です。漫画と変わらずドキドキじれったい展開ですが、そこに声や音が加わると、作品をよりリアルに感じますね。2011年には第2期が放送されました。

 

■実写映画化

アニメ化の1年後に、なんと実写映画化が決定。

誰がどのキャラクターを演じるのか? 気になって気になって仕方ありませんでした。特に風早は「爽やか」を絵に描いたような人なので、それはもう爽やかな方に演じてほしい! と願うばかり……。

 

そして決まったのが、爽子役が多部未華子さん。風早役が三浦春馬さんです。

映画『君に届け』
(株)バップ

「ありがとう……!」そう思ったのはわたしだけではないはず。
実写化には賛否あるかと思いますが、多部未華子さんのちょっと影のある感じと、笑顔から「爽やか」が溢れる三浦春馬さんは、役にぴったりじゃないか! と思いました。

そして実際に映画館で観たのですが、三浦さんの爽やかさにやられました……!

 

このほかゲームや小説にもなった『君に届け』。さまざまな世代の人に愛された作品ではないでしょうか。

 

青春最高! と思えた『君に届け』に感謝

最終回に向けて、爽子と風早だけでなく、他の登場人物の恋の行方や進路にも決着がついてきました。爽子たちはついに高校卒業を迎えます。全員無事に卒業できるのか、進路はどうなるのか? コミックス派としては、最終回がとっても気になります……!

 

コミックス1巻から読んでいて、青春を共にしてきた作品が終わるというのは寂しいものです。しかし、この作品に出会えて良かったな、と心から思います。

2017年12月現在、次巻の発売日は決まっていませんが、心して読みますよ。結末を本誌で見たという方も、もう一度ラストをコミックスで見届けましょう!

 


今回ご紹介した作品

君に届け
椎名軽穂(著)、集英社

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