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フーダニットとは? フーダニットにこだわったミステリー小説の傑作5選


「フーダニット」とは、ミステリー小説用語で「Who done it = 誰が犯行を行ったか」という意味です。

推理小説の醍醐味のひとつと言えば、何と言っても犯人当てですよね。ちょっとした探偵気分を味わえ、頭の体操にもなります。

今回は、犯人当てが面白いミステリー小説の傑作を5冊ご紹介します。

※ネタバレにはご注意ください。

 

フーダニットの傑作
『そして誰もいなくなった』

『そして誰もいなくなった』表紙

そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティ(著)、早川書房ほか

ある孤島のホテルに集められた男女が、謎の殺人事件に巻き込まれます。しかし彼らは、船が来ないため島から逃げることができません。全員で事件の犯人を突きとめようとしますが、1人また1人と殺されて……。

 

世代を超えて愛されるミステリー小説家と言えば、アガサ・クリスティ。

『そして誰もいなくなった』は、数多くの映像化作品を生み出した不朽の名作であり、アガサの数ある小説の中でも最も有名な作品のひとつです。

犠牲者が次々に増えるなか、犯人が誰なのか、みなさんはどの時点でわかるでしょうか?

アガサ・クリスティには『オリエンタル急行殺人事件』という、こちらもまたフーダニットの傑作があります。こちらもぜひ読んでみてください。

 

複雑な人間関係に潜む闇
『不連続殺人事件』

『不連続殺人事件』表紙

不連続殺人事件
坂口安吾(著)、角川書店ほか

昭和22年、山奥にある資産家・歌川家の屋敷を舞台にしたミステリー小説。

歌川家の跡継ぎからの招待で、知人・関係者が集まるのですが、招待客には数々の複雑な人間関係が絡み合っている模様……。

そして、そんな中で殺人事件が発生します。
動機に一貫性がない連続殺人事件は、複数の殺人犯による「不連続殺人事件」なのでしょうか……?

 

総勢30名近くと登場人物が多く、人間関係も複雑なので把握するだけでも結構大変です。読み飛ばすのではなく、じっくりと腰を据えて向かい合わないとなかなか真相にたどりつけないでしょう。

読んでいて、犯人の見当が何となくついたとしても、トリックには気づけるでしょうか?

 

重要なヒントにあなたは気付けるか?
『仮面山荘殺人事件』

『仮面山荘殺人事件』表紙

仮面山荘殺人事件
東野圭吾(著)、講談社

ベストセラー作家・東野圭吾氏のフーダニットの傑作です!

とある山荘で、8人の男女が逃走している銀行強盗と鉢合わせになることで物語は始まります。
8人は強盗から逃れるため、山荘から脱出しようとしますが失敗。ついにその中の1人が殺されてしまいます。しかしその状況では、強盗に犯行は不可能だったのです。ということは誰が……?

 

東野氏らしくとても読みやすい文章なのでスイスイ読めることでしょう。
しかしその軽い読み心地こそが曲者。犯人につながる重要なヒントを見逃してしまう人が多いようです。

よ~く読めばヒントもありますが、最後までしっかり推理しないといけません。これ以上の知識を何も入れずに読んでほしい1冊です。

 

『そして誰もいなくなった』のオマージュ作品
『十角館の殺人』

『十角館の殺人』表紙

十角館の殺人
綾辻行人(著)、講談社

本格派ミステリー小説家として有名な綾辻行人氏が1987年に発表した作品。
先ほどご紹介したアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』のオマージュ作品のため、アガサの小説を先に読んでから本作を読むのがおすすめです。

 

登場人物が次々殺されていく恐怖感が見事に表現されています。そして、その結末には誰もが裏切られること間違いなし!

本作は、綾辻行人氏の「館シリーズ」の最初の作品でもあります。
『十角館の殺人』の次におすすめなのが『時計館の殺人』です。時計をテーマにしたフーダニット・トリックが見ものですよ!

 

犯人当てゲームの行く末は……?
『インシテミル』

『インシテミル』表紙

インシテミル
米澤穂信(著)、文藝春秋

いわゆる「デスゲーム系」というジャンルに属するミステリー小説。生き残りをかけて、ゲームで戦うのです。

時給11万円という破格の仕事に応募した男女は、ある施設に閉じ込められます。肝心の仕事内容とは、11万円より多い報酬をめぐり、12人の参加者同士が殺し合う犯人当てのゲームでした。

 

閉鎖空間で発生する最初の殺人事件をめぐって、参加者たちの推理バトルが行われます。推理した結果、誰が犯人か多数決で決定するのです。

しかし、解決の過程で登場人物たちの推理が外れ、多数決で真犯人とされた人物が殺されてしまいます。そして次々に消えていく参加者たち……。
集団で推理し、犯人を多数決で決めることの恐ろしさを存分に味わえますよ。

 

探偵になった気分で犯人当てを楽しもう!

犯人当てを楽しめる、フーダニット小説を5冊ご紹介しました。気になる小説をぜひ手にとってみてください。

あなたは物語の途中で見事に犯人・トリックを当てられるでしょうか?

 

今回ご紹介した書籍

そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティ(著)、早川書房ほか

不連続殺人事件
坂口安吾(著)、角川書店ほか

仮面山荘殺人事件
東野圭吾(著)、講談社

十角館の殺人
綾辻行人(著)、講談社

インシテミル
米澤穂信(著)、文藝春秋

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