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難事件を颯爽と解決!名探偵・明智小五郎シリーズの傑作5選!


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警察でもお手上げの難事件を颯爽と解決するミステリー小説の名探偵たち。

日本の名探偵といえば、明智小五郎を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

明智小五郎は、江戸川乱歩の作品に登場する架空の名探偵ですが、実際に読んだことがない人も多いのではないでしょうか。
今回は、ぜひ読んで欲しい明智小五郎シリーズの傑作を5作品ご紹介します。

 

明智小五郎の初登場作品!
『D坂の殺人事件』

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『D坂の殺人事件』
春陽堂書店

 

明智小五郎が初めて江戸川乱歩の小説に登場した作品で、筆者である「私」と明智小五郎が密室殺人事件に出くわし、解決するまでの物語。

おすすめのポイントは、若き日の明智小五郎が見られるところです。
『D坂の殺人事件』の明智小五郎はまだ探偵にはなっておらず、髪の毛がモジャモジャに伸びており、着物がヨレヨレでも気にしない、少し風変わりな若者として登場します。

探偵として難事件を解決する明智小五郎といえば、きっちりスーツを着こなすダンディな紳士として描かれているので、『D坂の殺人事件』の明智小五郎とはかなりギャップがあり同一人物とは思えないほど。しかし、事件が発生するとたちどころに解決!若き天才明智小五郎の活躍に注目しましょう。

短編で事件発生から解決までスピーディに進むので、一気読みしやすく、明智小五郎シリーズを読むならまず読んでおきたい作品です。

 

執念深い犯人が恐ろしい
『魔術師』

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『魔術師』
集英社

 

宝石商の玉村家の人々を陰湿な手口で次々と殺す犯人と、明智小五郎の戦いが描かれた作品です。

おすすめのポイントは、犯人の執念。
玉村家に復讐するために犯人は殺人を重ねますが、明智小五郎に裏をかかれ犯罪を阻止されても既に次の手を用意しており、犯人の怨みの深さに思わずゾクリとしてしまいます。

なぜそこまで犯人は玉村家を恨むのか?

ぜひ『魔術師』で犯人が犯罪に駆り立てられた理由を読んでみてください。

そして、江戸川乱歩の作品では、手の込んだ方法で殺人が行われることが多いですが、『魔術師』の犯人も時計台や魔術ショーを利用した凄惨な方法で殺人を遂行。江戸川乱歩らしさが発揮された作品になっています。

また『魔術師』では、他の明智小五郎シリーズにはあまり見られない恋愛要素が見られるところもおすすめのポイント。
事件を通して出会う女性に淡い恋心を抱き、平静さを少し失う明智小五郎が描かれています。

江戸川乱歩らしい作品でありながら、いつもと違う明智小五郎が見られる面白い作品です。

 

三重渦状紋が不気味
『悪魔の紋章』

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『悪魔の紋章』
東京創元社

 

明智小五郎はストーリー終盤までほぼ登場せず、代わりに宗像博士という人物が探偵として連続殺人事件の解決に尽力する作品。

『悪魔の紋章』のおすすめポイントは、ミステリー小説のエッセンスがぎっしり詰め込まれているところです。

厳重な警備をすり抜けて侵入する犯人や、密室からのターゲットの誘拐、さらには犯人をかく乱させるために宗像博士とターゲットが逃亡劇を繰り広げるなどミステリーファンならワクワクするような展開が物語の最初から最後まで繰り広げられています。
また、犯人の手がかりとして登場する、渦が三重になった禍々しい指紋・三重渦状紋(さんじゅうかじょうもん)や化け物屋敷など、江戸川乱歩作品のおどろおどろしい世界観もしっかりと描かれている作品です。

なお、『悪魔の紋章』は少年少女向けに殺害方法などをソフトな表現に改稿して『呪いの指紋』としても出版されていますが、大筋のストーリーや犯人などは同じです。

 

小林少年の活躍が光る
『少年探偵団』

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『少年探偵団』
ポプラ社

 

明智小五郎シリーズには必要不可欠な小林少年、そして宿命のライバル怪人二十面相にスポットを当てた作品。

小林少年は江戸川乱歩の『吸血鬼』で初めて登場した明智小五郎の弟子で、子どもらしからぬ行動力と頭脳で明智小五郎の捜査を手助けする少年です。

『少年探偵団』では、謎の人物に連れ去られても機転を利かして手がかりを残したり、二十面相さえも騙してしまうような変装をしたり、と大活躍。また、お互いに相手の裏を読み、追い詰める明智小五郎と怪人二十面相の対決も見ものです。

『少年探偵団』はもともと江戸川乱歩が少年少女向けに執筆したものですが、大人が読んでもワクワクするようなストーリー展開になっています。ぜひ明智小五郎と小林少年の活躍を読んでみてください。

 

妖艶な女盗賊との戦い
『黒蜥蜴』

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『黒蜥蜴』
角川書店

 

妖しくも美しい女盗賊、黒蜥蜴(くろとかげ)に明智小五郎が立ち向かうストーリー。

『黒蜥蜴』のおすすめポイントは、黒蜥蜴のキャラクターです。

黒蜥蜴は、頭の回転の良さと人を虜にする妖艶な美しさを持つ社交界の花形ですが、実は美しいものは全て自分のものにしないと気が済まない性質で、宝石だけでなく若く美しい男女でさえもはく製にして綺麗に保存してしまおうという異常者。
しかしながら、対決するにつれて明智小五郎に恋心のようなものを抱く女らしさも持ち合わせているなど、様々な顔を持っており、敵役でありながらなんとも魅力的な人物として描かれています。

魅力的な脇役がいてこそ、主役は輝くもの。名探偵と女盗賊の戦いをぜひ楽しんでください。

 

明智小五郎の活躍を楽しもう!

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今回紹介した作品以外にも、明智小五郎が登場する江戸川乱歩の作品は多数あります。

時代が変わっても名作の面白さは色あせないものです。

江戸川乱歩の作品を読み、名探偵明智小五郎の活躍にぜひ酔いしれてください。

 


今回ご紹介した書籍
D坂の殺人事件
魔術師
悪魔の紋章
少年探偵団
黒蜥蜴


 

江戸川乱歩の魅力を堪能できる作品、まだまだあります!