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隙間時間にも気楽に10分で読める! 短編ミステリーおすすめ5選


ミステリー小説はお好きですか?

巧妙に仕掛けられたトリックや、意外なところに潜む伏線を注意深く読み解こうとすると、本格的な作品ほどページをめくるのが億劫になるという方もいるかもしれません。

ちょっとした隙間時間で読むには集中力が分断されてしまうので、まとまった時間が欲しいものです。

 

その点、短編や掌編、ショートショートと呼ばれる作品は、ちょっとした空き時間などにも読みやすいのがいいところ。

ちょっとの時間でもミステリーにハマっていたい人、ミステリーに馴染みのない人にもおすすめの、気楽に読める短編ミステリーをご紹介します。

 

『このミステリーがすごい!』大賞10周年記念
『10分間ミステリー』

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10分間ミステリー
『このミステリーがすごい!』大賞編集部(編)
宝島社

『チーム・バチスタの栄光』の海堂尊さんや、『さよならドビュッシー』の中山七里さんなど、有名作家を輩出した宝島社の「このミステリーはすごい!」大賞。
本作は「このミス!」大賞創設10周年を記念して刊行され、受賞した29人の作家によるオール書き下ろしの短編が収録されています。

「10分以内に読めるショート・ショート」がコンセプトということで、各作品のページ数も10ページほど。

29人の作家が集まっているため、作品の内容はホラーテイストからユーモアタッチ、戦記物ファンタジーまでバラエティ豊かです。

『もっとすごい!10分間ミステリー』、『10分間ミステリー THE BEST』などのシリーズ作品も出ています。

 

多彩なアイデアを凝縮!
『4ページミステリー 60の奇妙な事件』

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4ページミステリー 60の奇妙な事件
蒼井上鷹(著)、双葉社

「4ページミステリーシリーズ」は『4ページミステリー』、『60の奇妙な事件』、『ロスタイムに謎解きを』の3作があります。

1作目と2作目は、双葉社の月刊誌小説推理で連載された「2000字ミステリー」5年分になる60編をそれぞれ収録したもの。
3作目は2010年に刊行された『11人のトラップミス』を改題したもので、サッカーをモチーフにした短編で構成されています。

蒼井上鷹さんは2004年に『キリング・タイム』で小説推理新人賞受賞でデビューした短編ミステリーで評価の高い作家です。

4ページという制限は、書き手側にとって大きな制約だと思います。
そのなかにもミステリーとしての仕掛けはしっかりと仕込まれており、多彩なアイデアをこの短さに凝縮させて生み出される佳作は、短くても読み応えがありますよ。

 

2分でも手応えあり!
『2分間ミステリ』

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2分間ミステリ
ドナルド・ソボル(著)、早川書房

「見開き2ページの謎解きを2分で解きましょう」というのがコンセプトの『2分間ミステリ』。

ミステリー小説というよりは、どちらかというと論理クイズ的な内容で、答え合わせのページもあります。通勤時間やスキマ時間の暇つぶしにピッタリな1冊です。

当作品もシリーズ作になっており、『まだまだ2分間ミステリ』、『もっと2分間ミステリ』が刊行されています。

原著が米国のペーパーバックなので、日本人にはわからない背景をもつネタがあったりしますが、見聞を広めるという意味で、謎解きとは別に新しい発見を楽しめるでしょう。

ペーパーバックは中学生向けの内容となっていますが、謎解きそのものは結構手応えがあるものも多いため、読んで損はしないはずです!

 

名作ミステリーのパロディも楽しめる!
『5分間ミステリー 容疑者は誰だ』

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5分間ミステリー 容疑者は誰だ
新保博久(著)、 扶桑社

江戸川乱歩の蔵書目録を作成した、ミステリ評論家の新保博久さんの作品です。

『2分間ミステリ』と同様、見開き2ページ分の謎解きから犯人探しをするという形式の短編ミステリー集で、全45編の作品が収められています。

著者が前書きで、「これだけの分量のトリックをオリジナルで生み出すのは無理」と正直に語っています。
先人名探偵のトリックが大幅に加筆修正され、パロディ化されたそれぞれの短編はミステリーファンにとっては元ネタを発見する楽しみも味わえるものとなっています。

ミステリーに詳しいミステリ評論家が、他の多くのミステリーを参考にして書いたものだけあって、『2分間ミステリ』と比べると少しレベルが上がった作品になっています。

 

日常に潜む恐怖!?
『遠い迷宮 阿刀田高傑作短編集』

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遠い迷宮 阿刀田高傑作短編集
阿刀田高(著)、集英社

阿刀田高さんは、日本のショートショート界の大御所的存在です。

数多くの受賞歴を誇り、多作で知られる彼の代表作を集めた短編集。収められた10編のミステリーはいずれも名作ばかり。なかでも『来訪者』は日本推理作家協会賞、『ナポレオン狂』は直木賞を受賞した作品です。

阿刀田さんの作品はブラックユーモアのイメージが強かったのですが、本作には典型的なミステリー小説や、コメディタッチなもの、粋なオチもあったりなど、いつもと違う作風を楽しむことが出来ました。

日常と非日常を行き来する世界観を巧みに描き、最後で背筋にゾクッとくるのは阿刀田さんならでは。この感覚をぜひ多くの方に味わって頂きたいです。

 

短編ミステリー集はトリックを味わいつくすお得な1冊

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「ミステリーのトリックは考えつくされたのではないか」という論評があります。

ミステリー作家は、古今東西の他の作品のトリックが存在することを前提に、新たな作品を創作するわけですから『5分間ミステリー』の新保博久さんが言うとおり、新たなトリックを発明することはそう簡単なことではないでしょう。

今回あげたような短編ミステリーは、気楽に読めるということに加えて、ミステリーのトリックやパターンを一度にたくさん知ることができるということもその魅力のひとつです!

ぜひ一度手に取ってみてくださいね。

 

今回ご紹介したミステリー作品

10分間ミステリー
『このミステリーがすごい!』大賞編集部(編)、宝島社

4ページミステリー 60の奇妙な事件
蒼井上鷹(著)、双葉社
シリーズオトナ買いはこちら

2分間ミステリ
ドナルド・ソボル(著)、早川書房
シリーズ作品はこちら

5分間ミステリー 容疑者は誰だ
新保博久(著)、 扶桑社

遠い迷宮 阿刀田高傑作短編集
阿刀田高(著)、集英社

ミステリーはもちろん、日本・海外の文学小説などの短編を集めてみました!