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レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』あらすじ・内容


更新日:2017/6/14

『ロング・グッドバイ』表紙

ロング・グッドバイ
レイモンド・チャンドラー(著)、村上春樹(訳)
早川書房

『ロング・グッドバイ』あらすじ

資産家の娘であるシルヴィアの夫、テリー・レノックスと知り合った私立探偵のフィリップ・マーロウ。
2人は毎晩酒場で杯を傾け友情を深めていくが、ある日レノックスは妻殺しの容疑をかけられ、メキシコで自殺してしまう。
呆然とするマーロウのもとに届いたのは、死んだレノックスからの手紙だった……!

 

チャンドラーの描く「ハードボイルド」の世界

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本書は1953年に刊行された米国人作家レイモンド・チャンドラー氏の翻訳小説です。
原作はハードボイルドミステリの最高峰として知られ、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞を受賞しています。

 

すでに「長いお別れ」というタイトルで翻訳されていますが、タイトルを『ロング・グッドバイ』として永遠の名作が作家・村上春樹氏の翻訳で甦りました。
あとがきで村上氏が触れていますが、『長いお別れ』では意図的に翻訳の細部が削られているそうです。

本書では『長いお別れ』にはなかったエピソードも盛り込まれ、古い本でありながら新鮮な驚きも演出しています。
読者の中には、村上氏の色が濃く出た作品という意見もありますが、むしろ村上氏がチャンドラー氏の影響を多大に受けたのではと思わずにはいられません。

1973年にロバート・アルトマン監督により映画化され、日本でも公開されています。
また、2014年には浅野忠信さん、綾野剛さんらによって、『ロング・グッドバイ』のタイトルでテレビドラマ化もされました。

 

本書は、主人公である私立探偵のフィリップ・マーロウを1人称として書かれています。しかし、語り部としてのマーロウの存在感に圧倒され、すぐさま物語に引き込まれてしまいます。

チャンドラー氏が描き上げるハードボイルドの世界を、マーロウを通して楽しんでみてください。

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今回ご紹介した書籍

ロング・グッドバイ
レイモンド・チャンドラー(著)、村上春樹(訳)
早川書房

 

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