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これにはうなった!衝撃の結末に驚くはず!すごいトリックのミステリ小説


この頃、「叙述トリック」(読者のミスリードを誘う仕掛け)を使用したミステリー小説が流行っていますね。私も愛好者の一人です。

ですが、”どんでん返し”ではなく、”謎を解く過程”こそがミステリーの醍醐味だ!と言う読者も少なくないのではないでしょうか。

 

今回取り上げるのは『本格ミステリ』。

・技巧的なトリックがとにかくすごい
・世界中もしくは日本中で、知れ渡っている
・衝撃の結末が待っている

そんな作品を中心にピックアップしましたが……、ここで1点ご注意ください!
この先の紹介文中、人によってはネタバレと感じる記述もあるかもしれません。

「予備知識なく作品を楽しみたい!」という方はこの先は読まないでください。

ですが、本当に面白い!と感じた作品をチョイスしましたので、次に読む作品選びの参考になればうれしいです。

あなたも探偵の目線に立って、ペンとメモを片手に、謎を解き明かしてみませんか?

 

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金田一耕助シリーズの傑作!
『獄門島』

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獄門島
横溝正史(著)、角川グループパブリッシング

獄門島――江戸三百年を通じて流刑の地とされてきたこの島へ金田一耕助が渡ったのは、復員船の中で死んだ戦友、鬼頭千万太に遺言を託されたためであった。『三人の妹たちが殺される……おれの代わりに獄門島へ行ってくれ……』瀬戸内海に浮かぶ小島で網元として君臨する鬼頭家を訪れた金田一は、美しいが、どこか尋常でない三姉妹に会った。だが、その後、遺言通り悪夢のような連続殺人事件が! トリックを象徴する芭蕉の俳句。後世の推理作家に多大な影響を与え、今なお燦然と輝く、ミステリーの金字塔!(表紙裏)

500名の推理小説作家やミステリ評論家が選ぶ『週刊文春 東西ミステリーベスト100』(1985年・2012年に開催)で、両年ともに1位を獲得した作品。

主役は、かの名探偵・金田一耕助。なんども映画やドラマになっているので、ご存知の方も多いでしょう。

1947年~48年に連載されていた作品なので、約70年前に描かれた作品ではありますが、今読んでも古さを感じさせないことに驚きます。

日本最高峰のトリックは、ぜひ手に取って確認してみてください。

 

最後の最後にすべてが解ける
『そして誰もいなくなった』

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そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティ(著)、早川書房

それぞれ見も知らぬ、さまざまな職業、年齢、経歴の十人の男女がU・N・オーエンと名乗る人物からインディアン島に招待された。しかし、肝心の招待主は姿を見せず、変わりに見事な食卓が待っていた。不審に思いながらも十人が食卓についたとき、どこからともなく十人の客達の過去の犯罪を告発してゆく声が響いてきた。そして古い童話のとおりに、一人、また一人と…ミステリーの女王アガサ・クリスティーの最高傑作!(表紙裏)

世界中のミステリ好きに愛され、累計1億部以上を売り上げるアガサ・クリスティの代表作。

こちらも『獄門島』と同様、孤島ものです。本書は、孤島ものの走りとも評されています。あまりにも有名な作品ですが、読んでいて背筋が凍るような恐怖感や緊迫感は、さすがの筆致だと言わざるを得ません。

事前知識なしで、この難解なトリックを解き明かすことができる人などいるのでしょうか…?

 

「館シリーズ」の1作目
『十角館の殺人』

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十角館の殺人
綾辻行人(著)、講談社

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。(表紙裏)

アメリカの情報誌「パブリッシャーズ・ウィークリー」が選ぶ2015年・ベストブックを獲得した作品。各国で翻訳され、海外でも評価が高いミステリとして知られています。

クリスティの『そして誰もいなくなった』をオマージュした作品なので、本書を読む前に『そして誰もいなくなった』を読んでいると、ますます面白く読み進めることができますよ。

なお、衝撃的な結末は、叙述トリックの先駆けとしても評されています。

 

島田荘司氏のデビュー作!
『占星術殺人事件』

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占星術殺人事件
島田荘司(著)、講談社

密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。その後、彼の六人の娘たちが行方不明となり、一部を切り取られた惨殺遺体となって発見された。事件から四十数年、迷宮入りした猟奇殺人のトリックとは!?名探偵御手洗潔を生んだ衝撃作の完全版登場!(表紙裏)

”ゴッドオブミステリ”!日本ミステリ界の重鎮として人気が高い、島田荘司さんのデビュー作。

『金田一少年の事件簿 異人館村殺人事件』に大きな影響を与えた作品として、取り上げられたことでも有名な作品ですね。

猟奇的でグロテスクな表現も多々あり、読むのが辛い場面もありますが、トリックのすごさには言葉を失います…(そして読んでよかったと思います)。

なお、「週刊文春 東西ミステリーベスト100」(2012年)3位受賞作品でもあります。

 

S&Mシリーズ第3弾
『笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE』

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笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE
森博嗣(著)、講談社

偉大な数学者、天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」。そこで開かれたパーティの席上、博士は庭にある大きなオリオン像を消してみせた。一夜あけて、再びオリオン像が現れた時、2つの死体が発見され……。犀川助教授と西之園萌絵の理系師弟コンビが館の謎と殺人事件の真相を探る。(表紙裏)

”理系ミステリィ”を描く、森博嗣さんの作品。森作品の中でもっとも”本格ミステリ”である一冊です。

「トリックはわざと簡単にして、もう一つ裏のトリックとも言うべき謎を提起した」と森さんが発言したことにより、裏のトリックとはいったい何なのか?ということが、ミステリ好きの間で話題になりました。

”逆トリック”を堪能したいならこの作品をお勧めします。

 

本格ミステリで謎解きを楽しもう

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本格ミステリの醍醐味は、謎解きまでの過程です。名探偵気分で、謎を解いてみてはいかがでしょうか?

 

今回ご紹介した書籍
獄門島』横溝正史(著)、角川グループパブリッシング
そして誰もいなくなった』アガサ・クリスティ(著)、早川書房
十角館の殺人』綾辻行人(著)、講談社
占星術殺人事件』島田荘司(著)、講談社
笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE』森博嗣(著)、講談社

 

そのストーリーや結末に度肝を抜かれる!?
ミステリ好きなら絶対に読むべき本を集めた特集はこちら。

ライター

飯田 萌
フリーランスのライター。一児のママ。出産前まではリクルートで結婚情報誌を担当。現在はWeb媒体にて書籍、音楽、育児など幅広く執筆中。影響を受けた作家は白石一文。趣味はスイーツを愉しむこととドラマ鑑賞。