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「家族」のカタチとは。湊かなえ著『夜行観覧車』あらすじ・内容


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夜行観覧車
湊かなえ(著)
双葉社
発売日:2010/06/06

 

 

 

あらすじ・本内容

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父親は医者、長男は医学部の学生、長女は有名私立の中学生、次男も私立中の受験を控えた小学生。
高級住宅街に一軒家を構える、エリート一家の長である父親が白昼堂々殺された。なぜ殺されたのか?真相と高級住宅街に住む家族の行き着く先とは?

 

著者、湊かなえさんの代表作『告白』のように、本屋大賞などの大きな賞の受賞は叶わなかったものの、サスペンス性が話題となってじわじわと注目を集めた本書。
2013年にはテレビドラマ化され、メディア化も実現しました。

 

イヤミスの女王が描く「家族」のカタチ

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特徴は、これまでの『告白』や『贖罪』などに似た要素を感じながら、少し違うサスペンスだという点。
これまでの湊かなえさんの作品に共通するのは、イヤミスという言葉が出てくるほどの、後味の悪さと、登場人物一人一人へのモヤモヤ感。なかには不快感を覚え人もいるほど人間の奥深くにある欲求や狂気にも通じる部分があり、なんとも興味がそそられる部分でもあります。

そして、『告白』や『贖罪』などこれまでの作品と本作が異なるのが、物語の焦点。
これまでは、どちらかと言うと犯人は誰なのか?真相は?という点に重点が置かれていましたが、本作では、「家族」のカタチが全面に出ています。

実際に本書を手にした読者からは、どんな場所に暮らすのかではなく、家族がどんな生活を送るのか、家族のあり方を考えさせられたという声も寄せられています。

湊かなえさんの世界観を楽しみつつも、本書は一味違った一冊として楽しめるのではないでしょうか。

 

今回ご紹介した書籍
夜行観覧車
湊かなえ(著)、双葉社

→「イヤミスの女王」湊かなえの魅力に迫る!

 

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