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10月7日のミステリー記念日=エドガー・アラン・ポーの命日


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10月7日は「ミステリー記念日」です。いまや小説の一ジャンルとして、年末には「このミステリーがすごい!」(宝島社)などでも盛り上がるミステリー小説に記念日があったなんてご存知でしたか?

実はあのエドガー・アラン・ポーが亡くなった日として制定されているんです。

 

初代推理小説家!エドガー・アラン・ポー

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“世界初の推理小説”として名高い『モルグ街の殺人』や、暗号小説『黄金虫』などで知られるアメリカ人作家エドガー・アラン・ポーは、1849年10月7日に満40歳という若さで亡くなりました。死因は不明で、その死に至る状況にも謎が多いことから様々な説が取り沙汰されています。

ポーの作品の中でも屈指の知名度を誇る『モルグ街の殺人』は、1841年に発表された作品で、ポーが編集者を務めていた『グレアムズ・マガジン』の4月号に掲載されました。同作は前述のとおり、”世界初の推理小説”とされていて、「名探偵」や「密室」など、いまや定番ともいえる推理小説の要素が揃っている作品でした。

推理小説の分野で名高い古典的名作といえば、コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズシリーズ』なんかを思い浮かべますが、『ホームズ』の初出は1887年なので、ポーの『モルグ街の殺人』は、これより46年早く世に出たわけですね。

ちなみに日本では、やはり推理小説の大家といえる江戸川乱歩のペンネームがエドガー・アラン・ポーに由来することは有名です。

 

”ゴシック小説”も得意なエドガー・アラン・ポー

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『モルグ街の殺人』などのミステリージャンルの代表作を持つエドガー・アラン・ポーですが、『アッシャー家の崩壊』や『黒猫』など、現代の「ホラー」や「SF」ジャンルの源流とも言われる”ゴシック小説”の作品にも代表作といえる著名な作品がいくつもあります。

『アッシャー家の崩壊』は、精神疾患を患う旧友ロデリック・アッシャーの家に招かれた語り手が出会う奇怪な出来事とその数奇な結末を描くホラーテイストの作品で、実際に起きた事件に着想を得たものです。初出は1839年で『ジェントルマンズ・マガジン』に掲載されました。『モルグ街』以前の作品ですね。

一方、『黒猫』は、動物好きだった男が酒乱に陥り、飼っていた黒猫を殺してしまい、その後、よく似た別の黒猫によって、復讐とも言える運命に導かれる話です。やはりホラーテイストの作品ですが、初出は『モルグ街』よりも後の1843年でした。

いずれもポー作品の中でも、特に多くの人に読み継がれている名作です。短編ですので、忙しい方にもオススメ。一度手にとってみてはいかがでしょうか。

 

後進に影響をあたえたエドガー・アラン・ポー

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ミステリー記念日はエドガー・アラン・ポーの亡くなった日ということで制定されていますが、ポーはここで紹介したような推理小説やゴシック小説などの他にも、風刺小説やユーモア小説なども書いています。

しかし、いずれにせよ、その後の文筆家に大きな影響を与えた作家であることは間違いありません。多くの後進の作家が彼自身やその作風の影響を受けており、彼を題材にして書かれた作品も多数あります。

現在では『名探偵コナン』や『金田一少年の事件簿』など、小説のみならず漫画にも名作が登場し、多くの人に読まれている「ミステリー」というジャンル。その起源とも言われるエドガー・アラン・ポーの名作をあなたもぜひ読んでみてください。

★『モルグ街の殺人』『アッシャー家の崩壊』『黒猫』が収録されている本

モルグ街の殺人事件」(岩波少年文庫)

エドガー・アラン・ポーの作品をもっとみる

 

なお、ミステリー好きな方には「極上ミステリ小説30」特集もオススメです。古今東西30の名作を独断と偏見でピックアップしました。ポーの作品も『黄金虫』をチョイスしています。

ライター

サカモト
サカモト
中学生の頃に歴史にハマった歴史好き30代。毎日のように本屋に行っては面白そうな本をあさってます。歴史関係のほか、漫画も好きです。