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東野圭吾の真骨頂?科学的視点が盛り込まれた小説おすすめ5選


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東野圭吾の科学的視点が盛り込まれた作品には、「ガリレオシリーズ」のほか、DNAを使った科学捜査がテーマの「プラチナデータ」があります。「ガリレオシリーズ」は、各文庫本から1作品ずつ、「プラチナデータ」も含めネタバレ無しのご紹介ですので、安心してお読みください。

 

『転写る(うつる)』(「探偵ガリレオ」収録)

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刑事の草薙俊平には、帝都大学の同窓生である偏屈な友人・物理学者の助教授の湯川学(ガリレオ)がいます。

ある日草薙が姪の通う中学校を訪れると、デスマスクが展示されており、行方不明の兄にそっくりだという女性の話を聞きます。
草薙はデスマスクについて湯川に相談を持ちかけ、デスマスクを作った中学生がアルミのマスクを拾った場所に向かうのです。「仮説は実証して初めて真実になる」という持論どおり、湯川は草薙とともに物理実験を行います。

果たして、デスマスクは本当に女性の兄の顔だったのか、湯川・草薙コンビの推理が冴える作品です。

 

『絞殺る(しめる)』(「予知夢」収録)

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誰も出入りしなかったというホテルの一室で起こった密室殺人を、湯川と草薙が現場で検証する事件。

被害者が、妻を受取人にして多額の生命保険に入っていたことから、2人は他殺の線で推理を進めます。第一容疑者の妻は、殺人が起こった時間にわざわざ店員の印象に残るような買い物をするのですが、決定的なアリバイにはなりません。湯川と草薙は、被害者と妻が経営していた金属加工の工場に行き、事件のヒントをつかみます。

この作品の頃は、湯川のフットワークが軽く草薙とあちこち出かけて一緒に謎解きをしていました。

 

『操縦る(あやつる)』(「ガリレオの苦悩」収録)

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「メタルの魔術師」と言われ、今は引退している湯川の恩師・友永幸正の自宅を、湯川をはじめかつての教え子たちが訪問中に起きた事件。

被害者は友永の息子の友永邦宏で、最初は焼死と見られていましたが、実は日本刀のような凶器で刺されていることがわかります。現場は離れ屋で密室な上に、強力な物証である凶器が特定できないということで、あわや迷宮入り。

湯川が物理学の助教授だからこそ見抜けた、世界的レベルの技術を使った殺人事件でした。

 

『猛射つ(うつ)』(「禁断の魔術」収録)

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単行本では中編の一つであった『猛射つ(うつ)』という作品を、文庫化するにあたり加筆して「禁断の魔術」に長編として収録したものです。

物理を駆使した殺人というのは、操縦る(あやつる)もそうでしたが、やはり遠隔操作がポイントとなります。湯川と湯川の教え子の交流も見られ、いつもクールで物理学のことしか頭にないような湯川の、熱い一面を見ることができるレアな作品。

クライマックスの、湯川と犯人の手に汗握る攻防戦は必見です。

 

『プラチナデータ』DNAを使った科学捜査の恐ろしい裏側!

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DNA法のもとDNA情報がデータベース化され、犯罪捜査に使われるようになった時代の物語です。

DNA検索システムの開発者である蓼科兄妹が殺され、警察庁のDNA検索システム担当の神楽龍平が捜査に乗り出します。現場の遺留品の毛髪をデータ検索すると、システムが犯人と特定したのは、神楽本人でした。身に覚えのない神楽の逃避行と、犯人追求の旅が始まります。

映画版では、神楽龍平役を二宮和也さんが、神楽を追う刑事役を豊川悦司さんが演じていました。DNA検索システムに引っかかることのないプラチナデータとは?

蓼科兄妹の殺害の動機となったモーグルとは?神楽の秘密が明かされる結末まで、一気読みしてみてください。

 

ガリレオ・湯川のいろいろな面が堪能できる「ガリレオシリーズ」は、できれば順番に読みたいものです。湯川と草薙の関係の移り変わりや、テレビドラマ版で活躍した新米の女性刑事である内海薫が、どの作品から登場したのかもわかります。今回ご紹介した「ガリレオシリーズ」は小・中編の作品ですが、「容疑者Xの献身」や「真夏の方程式」などの長編作品もおすすめです。

今回ご紹介した作品
■『転写る(うつる)』
 ⇒「探偵ガリレオ」に収録(探偵ガリレオシリーズ第1弾)(文春文庫)
■『絞殺る(しめる)』
 ⇒「予知夢」に収録(探偵ガリレオシリーズ第2弾)(文春文庫)
■『操縦る(あやつる)』
 ⇒「ガリレオの苦悩」に収録(探偵ガリレオシリーズ第4弾)(文春文庫)
■『猛射つ(うつ)』
 ⇒「禁断の魔術」に収録(探偵ガリレオシリーズ第8弾)(文春文庫)
■『プラチナデータ』(幻冬舎文庫)

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ライター

ワカシマ
ワカシマ
ミステリー小説、マンガ好きな30代主婦です。一度読みだすと、結末が早く知りたくて、一気に読んでしまいます。本を読んでいる時の集中力はハンパないです。