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天才スパイの駆け引き!D機関シリーズが面白い【ジョーカー・ゲーム】


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D機関シリーズとは、「ジョーカー・ゲーム」にはじまる柳広司さんのシリーズ作品です。第二次世界大戦前後の世界が舞台で、「D機関」という架空の諜報組織が活躍する様子を描いたスパイ・ミステリー作品です。

シリーズ累計発行部数は100万部を越えていて、映画化、アニメ化も果たした人気シリーズです。シリーズ第1弾の「ジョーカー・ゲーム」は「吉川英治文学新人賞」と「日本推理作家協会賞」を受賞しています。

そこでここでは、D機関シリーズの魅力を紹介していきます。

 

D機関シリーズの魅力

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――話の質がとにかく高い!

本シリーズは現在4作が刊行されています。4作はどれも短編中編を収録した作品集となっています。どの話にも意外な結末やどんでん返しが用意されていて、読み味は非常に爽快です。説得力のある質の高い諜報戦とミステリー的な筋立ての話は、完成度の高い上質なエンターテイメント作品です。

 

――文章がとにかく読みやすい!

本シリーズは第二次世界大戦前後の日本と諸外国を舞台にして、話が展開されます。こういった現代人にとってあまりなじみのない世界を描く作品というのは、時に設定の説明に終始するなど、読みにくくなることも少なくありません。

ただ本シリーズは理路整然とした文章と、イメージしやすい簡潔かつ的確な情景描写で語られるため、読みにくさはほとんどありません。戦前、戦後の世界の空気を感じられる作品となっています。

 

――登場人物や話の展開にとにかく説得力がある!

D機関の面々はみな、およそ人間離れした頭脳や能力を持っています。そういった天才たちが暗躍し、諜報戦で成果をあげていくのが、本シリーズの特徴でもあります。

こういった話は、作者の技量が足りないとキャラの「天才性」といったようなものが描き切れず、ご都合主義になることも少なくありません。

しかし、本シリーズは、そういったキャラの「天才性」がしっかり描かれているため、説得力があり、展開にご都合主義感はありません。

一見冷徹なD機関の面々ですが、彼らから時折人間味のようなものが見え隠れします。そのため、まるで感情移入できないということもなく、非常に魅力的なキャラクターとして描かれています。

 

刊行作品一覧

◆『ジョーカー・ゲーム

時代は戦前。大日本帝国陸軍にスパイ養成学校が設立される。その名もD機関。D機関には、およそ人間離れした能力を持つ精鋭たちが集められ、彼らは、日本及び諸外国で次々と成果をあげていく。

参謀本部からD機関に派遣された佐久間は、D機関の面々と共にスパイ疑惑のかかったゴードンというアメリカ人の自宅を家宅捜査する。憤慨するゴードンから、何も出てこなかったら腹を切れと言われる佐久間。そこで参謀本部の失態のしりぬぐいをさせられていたことを察した佐久間は、参謀本部のみならずD機関の面々からもハメられていたことを悟り、切腹の覚悟を決める――

(「ジョーカー・ゲーム」他4編収録)


◆『ダブル・ジョーカー

陸軍中佐の風戸は、陸軍内に諜報組織を設けたいと軍上層部に申し出る。しかし、陸軍にはすでにD機関の存在があった。諜報組織は2つもいらないとされながらも、風戸は諜報組織「風機関」の設立を認めてもらう。この設立の裏には、軍の理念を無視したD機関の他に軍の精神を持った諜報機関が必要であるという軍上層部の思惑があった。

しかし、諜報組織が2つもいらないという意向までは変わらない。そこでD機関と風機関には同じ任務が与えられ、成果を上げたほうを陸軍内の正式な諜報組織として認められることとなる。D機関と風機関。残る組織は果たして――

(「ダブル・ジョーカー」他5編収録)


◆『パラダイス・ロスト

英国タイムズ紙極東特派員アーロン・プライスは、D機関の創立者の結城中佐の過去を探り始める。アーロンは、その調査の最中、有崎晃という男に目をつける。有崎晃はかつて陸軍幼年学校に首席で入学したのにも関わらず、退学をしているという異色の経歴を持っていた。有崎の過去を追うアーロン。そこで次第に明らかになっていく有崎の過去から、有崎こそが結城中佐だと確信を深めていくが――

(「追跡」他3編収録)


◆『ラスト・ワルツ

華族生まれの顕子。陸軍中将の妻となった彼女だったが、何も起きない退屈な毎日に倦んでいた。アメリカ大使館で催された舞踏会の中で彼女は、かつて出会った謎の男のことをふと思い出す。そこでその男の調査をはじめる顕子。ただ、その男を追っていると意外な事実が浮かび上がってきて――

(「舞踏会の夜」他3編収録)

 

まとめ

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以上がD機関シリーズの魅力でした。

既刊作品は全て文庫化していて、さらに刊行されている作品が4作と少ないため、気になった方はこの機に全作集めてみてはいかがでしょうか。

読みやすく、エンタメ性の強い作品ですので、万人にお勧めしたいシリーズ作品です。

アニメや映画も面白いので、気になった方はそちらもお勧めです。

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ライター

ツナシ
青春小説とミステリー小説が好きな20代。ライトノベルから純文学まで読みますが、浅く広くといった感じです。小説は読むのも好きですが書くのも好きです。
先日某小説新人賞を賜り、現在出版に向けて作業中。