『イニシエーション・ラブ』の魅力を解説!「必ず2度読みたくなる」小説とは?
更新日:2019/1/16
「映像化不可能」「必ず2度読みたくなる」といわれる恋愛ミステリー小説『イニシエーション・ラブ』をご存知ですか?
たくさんの著名人に絶賛され話題となった本書は、2015年に松田翔太さんと前田敦子さん主演で映画が公開され、さらに注目を集めました。
180万部を突破したベストセラー小説には、一体どんな魅力があるのでしょうか?
ここでは、あなたもきっと騙される!? 恋愛ミステリー小説『イニシエーション・ラブ』に迫ります!
「イニシエーション・ラブ」とは
『イニシエーション・ラブ』
乾くるみ(著)、文藝春秋
舞台は、1980年代・バブル期の静岡。
女性経験のない真面目な大学生・鈴木は初めての合コンでマユと出会い恋に落ちる。順調に交際を続けていくも、あるとき鈴木が東京に転勤になったため2人は遠距離恋愛に。
はじめは東京と静岡を行き来していた2人だったが、しだいにすれ違いが……。そして東京本社で出会った美弥子に、鈴木の心が揺らぎ始め――。
著者はミステリー作家の乾くるみさん。名前から女性に間違われるかもしれませんが男性作家です!
ちなみに「イニシエーション・ラブ」とは、
イニシエーション……出生、成人、結婚、死などの通過儀礼
ラブ……愛、恋愛
これらを意味します。
著名人からも絶賛の声が!
『イニシエーション・ラブ』の魅力
「読み終わった後は必ずもう一度読み返したくなる」と称された『イニシエーション・ラブ』。
終盤までピュアで甘酸っぱいラブストーリーが展開されますが、最後の2行でミステリー作品へと変貌するのが魅力の小説です。
衝撃のラストには、誰もが思わず「えーっ!?」と叫んでしまうことでしょう。
著名人からの評価は高く、アンジャッシュ渡部さん、UVERworldのTAKUYA∞さん、ふかわりょうさんなどが本書を絶賛!
また、くりぃむしちゅー有田さんがバラエティー番組で「最高傑作のミステリー」とコメントしたことにより、さらなるヒットとなりました。
エンディングが異なる映画と原作
本書は小説ならではの仕掛けで構成されている叙述トリックゆえ、長年「映像化は不可能」と言われてきました。
そんな作品が実写映画化。原作者の乾さんですら驚いたのだそうです。どうやって映像でトリックを演出するのか? と、公開前から話題になりました。
映画のキャッチコピーは「最後の5分で全てが覆る!」。原作とはエンディングが異なります。
監督は「ケイゾク」や「TRICK」など多くのミステリー作品を手掛けた堤幸彦さん。原作のトリックをどう演出しているのか、まだ観ていない方は、原作とあわせて観てみてくださいね!
2度読みたくなるのは「本当だった」
単なるラブストーリーも良いですが、『イニシエーション・ラブ』は他とは違う面白さを味わうことができます。
衝撃の結末と、読み返して「なるほど!」と納得感を味わえる独創性&意外性を思いきり楽しんでくださいね。あなたは騙されずに読めるでしょうか?
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