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1日1冊本を読む本好きが選んだ! もう一度読みたい小説5選


更新日:2019/5/22

日々に追われていると、無性に本を読みたくなる瞬間があります。

現実から離れて非日常を楽しみたい、本の世界に飛び込みたい!そんな時、みなさまはどんな本を手に取りますか?

この頃私が読んでいるのは、子供の頃大好きだった児童文学です。
当時読んでいたのは、子供向けの文庫でしたが、改めて完全版を読み直すと、自分の記憶と違っていたり、文庫では省かれていた内容が読めたりします。
また、大人になったからこそ、子供の頃とは違った感性で楽しむことができます。

今回のテーマは「もう一度読みたい小説」。誰もが知っている、児童文学における不朽の名作たちを紹介します。

久しぶりに、懐かしい世界にどっぷりと浸りませんか?

 

映画とは、だいぶイメージが違う……!?
『風にのってきたメアリー・ポピンズ』

『風にのってきたメアリー・ポピンズ』表紙

風にのってきたメアリー・ポピンズ
P・L・トラヴァース(著)、岩波書店

東風の吹く日に、こうもり傘につかまって空からやってきたメアリー・ポピンズ。バンクス家で子どもたちの世話をすることになった彼女は、ちょっと風変わり。子どもたちをふしぎな冒険の世界へと導きます。ユーモアあふれる空想物語。(表紙裏)

 

風に乗って空からやってきた乳母さん、メアリー・ポピンズにまつわる物語。

本書を読んでびっくりしたのは、映画と原作が全然違うこと!
原作で描かれるメアリー・ポピンズは、子供たちに厳しく、高慢ちき。気分屋で、西風にのって突然帰っていく。想像のはるか上を行く「魔法」と行動の数々。

少し不気味とも言える独特の作風に、私はつい引きこまれてしまいました。

なお、シリーズとしては4巻まで出ていますので、面白かった方はぜひ続きを読んでみてくださいね。

「メアリー・ポピンズシリーズ」一覧はこちら!

 

赤毛の少女から、母となったアンの人生を描いた。
『赤毛のアン』

『赤毛のアン』表紙

赤毛のアン
ルーシー・モード・モンゴメリ(著)、新潮社

ちょっとした手違いから、グリン・ゲイブルスの老兄妹に引き取られたやせっぽちの孤児アン。初めは戸惑っていた2人も、明るいアンを愛するようになり、夢のように美しいプリンス・エドワード島の自然の中で、アンは少女から乙女へと成長してゆく―。愛に飢えた、元気な人参あたまのアンが巻き起す愉快な事件の数々に、人生の厳しさと温かい人情が織りこまれた永遠の名作。(表紙裏)

 

そばかすだらけの赤毛の少女、アン・シャーリーが主人公の物語。

牧歌的な作風、自然たっぷりの美しい描写には、疲れた心が癒やされていきます。
そして、過ぎ去った思春期を思い出し、「こんな時もあったなぁ」と懐かしい気持ちになります。

赤毛がコンプレックスで、「にんじん!」とからかわれて傷つくアン。他人から見ると大したことでなくても、本人にとっては大問題なんですよね。

 

なお、「赤毛のアン」は、第1作が広く知られていますが、実はシリーズもの(全12冊)ということをご存知でしょうか。

第2作以降では、就職し社会人になったアン、結婚したアン、子育てに励むアンの物語を読むことができます。アンの人生と自分の人生を照らし合わせながら読むと、面白くて止まらなくなりますよ。

「赤毛のアンシリーズ」一覧はこちら!

【関連記事】『赤毛のアン』の世界を知ることのできる本

 

てんでばらばらな4姉妹が魅力的!
『若草物語』

『若草物語』表紙

若草物語
ルイーザ・メイ・オルコット(著)、新潮社ほか

虚栄心はあるが温順で信心深い長女メグ、独立心が強く活発な次女ジョー、心優しくはにかみやの三女ベス、無邪気でおしゃれな四女エミイ― ニューイングランドに住むマーチ家の四人姉妹は、南北戦争に従軍した父の留守宅で、母を助け貧しいながらも誠実さと希望をもって、懸命に暮す。著者の少女時代を題材に、人間として成長していく四人姉妹の複雑で微妙な心の動きを捉えた感動作。(表紙裏)

 

牧師一家の4人姉妹(メグ・ジョー・ベス・エミイ)の日常を描いた物語。

姉妹の性格はてんでばらばら。だからこそ、姉妹の会話がとっても面白いんです。貧乏だけれど、愛に溢れた家庭の姿は、暖かい気持ちにさせてくれます。

 

私が一番印象に残っているのは、留守にしている父が重体という電報が届き、父の元へ向かうお金を作るために、美しく長い髪を売ったジョーのエピソードです。

皆の前では「さっぱりして気持がいいわ」と言っていたジョー。しかし、夜になると、ジョーはこっそりすすり泣いていました。「後悔はしていないの。だけど、美しいものをなくしたので、ちょっとばかり泣いただけ」と言って。このシーンにはジーンとしました。

結婚・出産、仕事など、姉妹それぞれが自分の道を進む姿には、どこか勇気付けられることでしょう。

 

大人になって気付く、メッセージ性の高さ。
『オズの魔法使い』

『オズの魔法使い』表紙

オズの魔法使い
ライマン・フランク・ボーム(著)、新潮社ほか

大たつまきに家ごと運ばれたドロシーは、見知らぬ土地にたどりつき、脳みそのないかかし、心をなくしたブリキのきこり、臆病なライオンと出会う。故郷カンザスに帰りたいドロシーは、一風変わった仲間たちとどんな願いもかなえてくれるというオズ大王に会うために、エメラルドの都をめざす。西の悪い魔女は、あの手この手でゆくてを阻もうとするが……。世界中で愛され続ける名作。(表紙裏)

 

竜巻に家ごとふき飛ばされたドロシーが、もとの家に帰るために、オズの魔法使いに会いに行く物語。

大人になって改めて読み返すと、寓話的要素が強く、深く考えさせられるシーンがたくさんあります。

脳みそのないかかし、心をなくしたブリキのきこり、臆病なライオン。それぞれに共感できる点があるんですね。
興味深かったのは、それぞれが欲しがっていたもの(脳みそ・心・勇気)を手に入れたと確信するシーン。なるほど、と感心させられました。

また、オズの正体や仲間たちの結末にもびっくりしましたね。

 

女の子なら、誰もが憧れた存在。
『あしながおじさん』

『あしながおじさん』表紙

あしながおじさん
ジーン・ウェブスター(著)、新潮社ほか

お茶目で愛すべき孤児ジルーシャに突然すてきな幸福が訪れた。月に一回、学生生活を書き送る約束で、彼女を大学に入れてくれるという親切な紳士が現われたのだ。彼女はその好意にこたえて、名を明かさないその紳士を“あしながおじさん”と名づけ、日常の出来事をユーモアあふれる挿絵入りの手紙にして送りつづけるが……このあしながおじさんの正体は? 楽しい長編小説。(表紙裏)

 

孤児のジュディと、謎の男性「あしながおじさん」が手紙を通して交流する物語。

この作品、誰の目線で読むかで、印象が大きく変わります。私は子供の頃はジュディに感情移入していましたし、あしながおじさんのような人が現れないかな、と夢見がちな想像をする時もありました。

 

ですが、大人になった今「あしながおじさん」の目線で読み返してみると、また違った面白さがありました。ジュディの手紙はユニークで、類い稀な才能を感じ、応援したくなるのです。

文中に出てくる「あなたは禿げているか?」と、常にジュディがおじさまの頭を気にしている描写にはつい吹き出してしまいました。

なお、ジュディが育った孤児院の院長・サリーの物語『続 あしながおじさん』も、一緒にどうぞ。

 

あなたの「もう一度読みたい小説」は何ですか?

夕日が差し込む窓辺

誰もが知っている、児童文学における不朽の名作たちを5作品紹介しました。

タイトルを見ただけで、懐かしく感じられた方も多いのではないでしょうか?
久々に読む児童文学は、疲れた心を癒してくれるはず。ぜひ読んでみてくださいね。

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