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子供に読み聞かせしたい色褪せぬ名作絵本


更新日:2018/2/8

子供が小さなころから、本に親しんで欲しいと思う親御さんは多いもの。本の世界へのスタートにぴったりなのは何といっても絵本です。

しかし絵本といってもさまざまな作品があり、どれから読ませたらいいか迷う方も多いのではないでしょうか。

今回は、昔から名作として親しまれてきたおすすめの絵本を5冊ご紹介します。ゆっくりと、お子さんに読んで聞かせてあげてくださいね。

 

 

掛け声がリズミカルで面白い
『おおきなかぶ』

『おおきなかぶ』表紙

おおきなかぶ
トルストイ(作)、内田莉莎子(訳)、佐藤忠良(画)
福音館書店

おじいさんが育てたおおきなかぶを収穫する物語です。
人間の背たけ以上にもなる巨大なかぶを引き抜こうと、おじいさん・おばあさんががんばりますが、かぶはまったく動きません。そこへ色々な動物たちがやってきて、おじいさんたちを手伝ってくれるのですが……?

 

動物が一匹集まるたびに、「うんとこしょ、どっこいしょ」というリズミカルな掛け声が入ります。ここはぜひお子さんと一緒に朗読してみてください。声を合わせて読むのがとても楽しい作品です。

かぶが引っこ抜けたときの達成感を疑似体験できるお話です。

農作業は一人ではうまくいかないもので、みんなで力を合わせることが欠かせません。だからこそ収穫できた時の喜びはひとしおです。
協力すること・働くことの楽しさを小さな子供にもわかりやすく伝えてくれます。

 

みんな大好き大きなかすてら
『ぐりとぐら』

『ぐりとぐら』表紙

ぐりとぐら
なかがわりえこ(作)、おおむらゆりこ(絵)
福音館書店

双子の野ネズミである、赤と青の帽子・洋服がトレードマークの「ぐり」と「ぐら」が主人公のお話です。

食事と料理が大好きな二人は、大きなかごを持って森へ材料探しに出かけます。どんぐりなどを拾っていくと、道の真ん中に巨大なたまごが落ちているのを見つけますが……?

 

このあとぐりとぐらは、巨大なたまごをつかってかすてらを作ります。その匂いにつられてたくさんの動物たちが集まってくるのです。

このお話は、かすてらを自分たちだけで独り占めにしないぐりとぐらの姿が印象的です。森の動物たちにごちそうをしてあげる様子はとても楽しそう。
また、ふわふわで黄色いかすてらはとても美味しそうで、読んでいるうちにかすてらが食べたくなるかもしれません。

 

母ぎつねの温かさが眩しい
『てぶくろをかいに』

『てぶくろをかいに』表紙

てぶくろをかいに
新美南吉(作)、いもとようこ(絵)
金の星社

新美南吉さんによる作品で、心温まるストーリー展開が印象的です。

母ぎつねが子ぎつねの荒れた手を見て、手袋を買ってあげようと考えます。しかし、人間の世界へそのままの姿で買い物に行くわけにもいきません。そこで子ぎつねの片手を人間の手に変えておつかいに行かせますが……。

 

母ぎつねは人間をとても警戒しています。もしも手を出し間違えたら命の危険もあると、よくよく子ぎつねに言い聞かせています。

この作品は人の心の温かさ、人間を信じてみようかと考える母ぎつねの姿が印象的です。母ぎつねの最後のセリフには、温かさがあふれているのではないでしょうか。

 

自分の居場所ってどこにあるの?
『ぐるんぱのようちえん』

『ぐるんぱのようちえん』表紙

ぐるんぱのようちえん
西内みなみ(作)、堀内誠一(著)
福音館書店

象のぐるんぱが、自分の場所を求めてさまざまなところにでかけるお話です。

一人きりで孤独なぐるんぱは、周囲のサポートもあって社会へ出ます。
まずビスケット屋さんで働くのですが、張り切りすぎて巨大なビスケットを作ってしまい、怒られて追い出されます。お皿屋さんでもまたまた大きすぎるお皿を作って失敗。その次の靴屋さんでも……。

 

ぐるんぱは自分なりに一生懸命に働くのですが、何をやってもうまくいきません。そして、一人きりのときと同じ状況になってしまい落ち込みますが、子だくさんのお母さん象に会うことから、自分にピッタリの場所に導かれます。

話の展開の面白さに加えて、ぐるんぱが自分探しに奮闘するというテーマは、大人でも共感できること間違いなしです。大きなビスケット・大きな靴など、子供が喜びそうな絵もいっぱい載っています。

 

ちゃんとねないとおばけが……?
『ねないこだれだ』

『ねないこだれだ』表紙

ねないこだれだ
せなけいこ(作・絵)
福音館書店

時計が夜の9時を指しています。こんな時間に起きているのは、ふくろう・どらねこ・どろぼうだけではありません。誰が起きているのって、それはずばり、おばけ。
こんな遅くに起きている小さな女の子がいます。それに目を付けたおばけは……?

 

昔から読まれ続けており、強烈なインパクトのある絵本です。「怖い。だけど見たい!」と、読み聞かせを親に頼む子供が多いのだとか。

早寝効果抜群の絵本ですが、親御さんの読み方によってはとっても怖い絵本にも、とっても笑える絵本にもなるんですよ。ぜひ読み方を工夫してみてくださいね。

 

子供と一緒に絵本の世界を楽しもう

 

絵本は、子供を本の世界に導いてくれる大切な存在です。

大人になってから読んでも新しい発見があるので、お子さんと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。字がちょっとずつわかるようになってきたら、一緒に読むのも楽しいですよ。

 

今回ご紹介した名作絵本

おおきなかぶ』福音館書店
トルストイ(作)、内田莉莎子(訳)、佐藤忠良(画)

ぐりとぐら』福音館書店
なかがわりえこ(作)、おおむらゆりこ(絵)

てぶくろをかいに』金の星社
新美南吉(作)、いもとようこ(絵)

ぐるんぱのようちえん』福音館書店
西内みなみ(作)、堀内誠一(著)

ねないこだれだ』福音館書店
せなけいこ(作・絵)

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