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田畑精一著『さっちゃんのまほうのて』で子供との向き合い方を考える


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さっちゃんのまほうのて
田畑精一(著)
偕成社
発売日:2010/09/01

 

 

 

あらすじ・本内容

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「先天性四肢欠損」という障害を持つさっちゃん。小さなさっちゃんは自分の障害のことがわかりません。
やがて、幼稚園での出来事や弟が生まれたことをきっかけに、さっちゃんは自分が他の人と違うことに気付いていきます…。

 

子供との向き合い方を考えさせられる一冊

『さっちゃんのまほうの手』は、「先天性四肢障害児父母の会」のメンバーである野辺明子さん、志沢小夜子さんと童話作家・田畑精一さんの共同制作。
この本は子供の障害を本人や周囲の子供たちにどのように伝えればよいか、という悩みと向き合うために5年がかりで制作されました。

制作を依頼された田畑さんは、当初制作を迷ったそうです。しかし、父母の会の活動に参加し親子との交流を通して、障害を持つ子を支える親たちの強い愛情を目の当たりにします。
「希望を持てる明るい作品に」という思いのこもった本作は、1985年の出版から25年間で65万部を超えるロングセラーとなりました。

 

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主人公のさっちゃんは、生まれたときから右手の指がありません。
ずっとお母さんになりたかったさっちゃん。しかし、幼稚園でのままごと遊びのとき、友だちから「指がなかったらお母さんになれない」と言われてしまいます。

さっちゃんはどうして自分だけ指がないのかわかりません。お母さんになれないかもしれないと不安になります。
そんな、さっちゃんに希望を与えたお父さんのひとこととは…?

実際に障害のある我が子と向き合い、悩んできた父母の方が企画した作品だけに、さまざまな思いが込められた作品。
子供たちに障害について教えるだけでなく、子供との向き合い方や、親のあり方についても考えさせられる一冊です。

 

今回ご紹介した絵本
さっちゃんのまほうのて
田畑精一(著)、偕成社

 

子供には、おもいやりのある子に育ってほしいものですよね。
大人も考えさせられる絵本がたくさんあります。