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ハリー・ポッターはなぜ人気?ハリポタ初心者が今更『賢者の石』を読んでみた


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こんなにも世界中で大人気なのに、ハリポタ人気の波に乗り遅れて早15年以上――。

今回2016年11月に、ハリー・ポッターのシリーズ最新章「ハリー・ポッターと呪いの子(特別リハーサル版)」が発売されるのですが、またしても時代に乗り遅れそうなマツキです。

乗り遅れたといっても映画は2作くらい観ていまして、ハリー・ポッターが魔法使いで、同級生のロンとハーマイオニーとかと一緒にヴォルデモートと闘ってた……くらいのざっくりとした話はわかります。でもなんだか興味を持てず、お恥ずかしながらあまり記憶に残っていないのです。

なんでハリーポッターってここまで人気なのでしょうか?

もしかして原作を読んだら魅力がわかるのか?と思って、今更ですが1巻目の『ハリー・ポッターと賢者の石』(J.K.ローリング、静山社)を読んでみました。

すると、お………おもしろいではないか。

というわけで、私のようにハリポタ人気に乗り遅れてしまった人に向けて、私なりにハリー・ポッターの原作を読んだ感想やハリー・ポッターの魅力を書いていこうかと思います。

 

魔法の世界なのに、なんだか現実っぽい

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私がハリー・ポッターにのめり込めなかったのは、おそらく「ファンタジーが得意じゃない」という理由もあると思います。現実にありそうな物語の方が好きなんですよねー。

今回原作『ハリー・ポッターと賢者の石』を読んでみると、現実離れはしているものの、現実からの延長のように感じる部分が多く、まるで自分がその世界に入ってしまったような気分になりました。

 

魔法使いとは知らずに叔母の家で育ち、ひどい扱いを受けていた主人公のハリー・ポッター。そんな彼の11歳の誕生日間近に「ホグワーツ魔法魔術学校」への入学許可証が届きます。それをきっかけに、自分の生い立ち・両親の死の事実を知ったハリーは、入学を決意します。

入学する「ホグワーツ魔法魔術学校」へは、汽車で行くそうです。ハリーは、バーノンおじさんにキングス・クロス駅まで送ってもらうため、切符に書かれた乗り場を説明します。

「ただ、汽車に乗るようにって。9と4分の3番線から、11時発」

ハリーは切符を読み上げた。おじさん、おばさんが目を丸くした。

「何番線だって?」

「9と4分の3」

「バカバカしい。9と4分の3番線なんてあるわけがない」

「僕の切符にそう書いてあるんだ」

(p135-136)

以下は駅でのやりとり。後に親友となるロンのお母さんとの会話です。

「はい。でも……あの、僕、わからなくて。どうやって……」

「どうやってプラットホームに行くかってことね?」

おばさんがやさしく言った。ハリーはうなずいた。

「心配しなくていいのよ。9番と10番の間の柵に向かってまっすぐに歩けばいいの。立ち止まったり、ぶつかるんじゃないかって怖がったりしないこと、これが大切よ。怖かったら少し走るといいわ。さあ、ロンの前に行って」

(p140-141)

現実にもあるキングス・クロス駅の9番線と10番線の間に「9と4分の3番線」があって、ホグワーツへつながっている――。現実からの延長線上に魔法の世界が広がっているなんて、なんだかワクワクしてきます!

ほかにも、入学に必要な教科書や杖を買いに行った「ダイアゴン横丁」なども、行ってみたくなるようなお店ばかり。ただ「さぁ入学だ!」というのではなく、準備や学校に向かうところまで一つ一つ丁寧に細かく描かれているところも、どんどん惹きつけられてしまう魅力なのだと思います。

 

学園ものとして読んでもおもしろい

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ホグワーツに入学してからのハリーたちの学校生活もまた、魅力的です。

親友のロンをはじめ、先生も生徒もたくさん登場します。何をやっても失敗ばかりのネビル、ロンの双子のお兄さん、ハリーを目の敵にしている教師のスネイプ。とにかくたくさん出てきますが、活字がそこまで得意ではない私でも、すぐにキャラクターを覚えることができました。

ハラハラする騒動が多いですが、「友情」もしっかり描かれています。

それ以来、ハーマイオニー・グレンジャーは2人の友人になった。共通の経験をすることで互いを好きになる、そんな特別な経験があるものだ。4メートルもあるトロールをノックアウトしたという経験もまさしくそれだった。

(p262)

私はただの「友達」として記憶していましたが、ハリー、ロン、ハーマイオニーの友情にはきっかけがありました。ハーマイオニーとはもともとあまり仲が良くなかったハリーとロンは、巨大なトロールを退治したことにより、お互いの隠れた一面を目にします。気まずさもあり、お互い顔を見せずに「ありがとう」と言って走り去った3人が、なんだか可愛かったです。

とにかく一人一人のキャラクターが丁寧に描かれているので、この人がどう成長するか?これからどうハリーに関わってくるのか?など、ワクワクが頭の中で広がっていきます。

 

ハリー・ポッターを今からおさらいするなら原作がおすすめ!

映画もあれだけ人気なのでまた観たら面白いんだろうな~と思いますが、原作の方が描写が細かく、キャラクターも魅力的と言われています。

2~3時間で終わる映画では描き切れなかった部分がしっかりと描かれていて、映像がなくても魔法の世界に行った気分に浸れてしまうんですよね。

また映画の場合は、できれば1度で1作を最後まで観てしまいたいですが、原作であれば空いた時間に少しずつ読み進めることができるので、子育て中でまとまった時間のとれない私でも無理なく読むことができました。

今回は『賢者の石』しか読まなかったので、2作目も読んでみようと思います!

もし、同じようにハリー・ポッターの人気の波に乗れなかった人や、ファンタジーが苦手という人は、ぜひ原作を一度読んで魅力を味わってみてください。

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