小説「ハリー・ポッター」の名言で人生が変わる!
更新日:2019/11/8
あの登場人物のあの言葉で自分は変わった……、そんな経験をした方も多いのではないでしょうか。
ときに小説の中の言葉は、時には人生が変わってしまうほどの影響力を持っています。
「ハリー・ポッター」シリーズ
J・K・ローリング(著)、静山社
ここでご紹介するのは、大ベストセラーになった児童書「ハリー・ポッター」シリーズの名言。
『ハリー・ポッター』は、魔法使いの少年ハリーが、ハーマイオニーやロンら仲間とともに過ごす学校生活や、闇の魔法使いヴォルデモートとの戦いを描いた物語です。
シリーズ第1巻の『ハリー・ポッターと賢者の石』は、作者のJ・K・ローリングがまだ無名だったにも関わらずベストセラーになりました。
全7作のシリーズは、世界で最も売れた児童書シリーズとしてギネスにも認定されています。映画も世界中で大ヒットし、ハリポタ旋風を巻き起こしました。
子供はもちろん、大人にも愛される『ハリー・ポッター』。
物語の中に、どんな名言があるのでしょうか。
運命は自分の手で切り開ける!
アルバス・ダンブルドア
「自分がほんとうに何者かを示すのは、持っている能力ではなく、自分がどのような選択をするかということなんじゃよ」『ハリー・ポッターと秘密の部屋』より
ハリーがホグワーツ魔法魔術学校に入学するとき、組分け帽子は「スリザリンに入れば、間違いなく偉大になる道が開ける。」と 予言。
また、ハリーがヘビ語を話せることから、闇の勢力に加担する魔法使いを多く生み出したスリザリンの継承者では……と、学校中から疑われます。
ハリー自身も、父ジェームズの血縁を知らないために自分を疑い、ダンブルドア校長に悩みを打ち明けました。
上記は、そのときのダンブルドア校長の言葉です。
組分け帽子は、ハリーを勇気があって勇猛果敢なグリフィンドールに入れました。
その理由を自分で知っているはずだとダンブルドア校長に問われると、「スリザリンに入れないでと頼んだに過ぎない」とハリーは言います。
けれども、その選択こそが、ハリーがグリフィンドールにふさわしい生徒である証拠だと、ダンブルドア校長は言うのです。
生まれ持った資質や能力は変えられませんが、何を選択するかは自分で決めることができます。それは、運命は自分の手で切り開けるということなのでしょう。
人生は「来たときに受けて立つ!」
ハグリッド
「くよくよ心配してもはじまらん」「来るもんは来る。来た時に受けて立ちゃええ」『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』より
闇の帝王ヴォルデモートの復活に対抗するため、各国の魔法魔術学校の親睦を深めようと三校対抗試合が開催されます。
その試合でヴォルデモートの罠にかかり、同じグリフィンドールの寮生セドリック・ディゴリーを目の前で殺されたハリー。
それにもかかわらず、魔法省の大臣ファッジは、ヴォルデモートの復活を信じようとしません。
みんなで一致団結しないといけないこの局面で、頼りにならない味方がまさかの出現です。
また、セドリックを死に導いてしまったのは僕だという自責の念を持ち鬱々とするハリー。
そんな場面での、ホグワーツの森番ハグリッドの言葉は、取り越し苦労の多い私の胸にもスッと落ちてきました。
決して頭がいいとは言えないハグリッドですが、本当の賢さというのは、こんなふうに人生の本質をつかんでいることなのでしょうか。
だれでも「光」を選択できる!
アルバス・ダンブルドア
「屋敷しもべ妖精やお伽噺、愛や忠誠、そして無垢。(中略)こうしたもののすべてが、ヴォルデモートを凌駕する力を持ち、どのような魔法も及ばぬ力を持つという真実を、あの者は決して理解できなかった」『ハリー・ポッターと死の秘宝』より
ヴォルデモートの攻撃を受けて死にかけたハリーが、夢と現実の狭間で出会ったダンブルドアの言葉です。
全7巻中、光の部分が少しも描かれなかったヴォルデモートは、誰も愛さず、愛されず、そのことに疑問も持たず最期を迎えました。
ヴォルデモートが人間の光の部分を決して理解できなかったのは、肉親の愛情を知らなかったからということになるのでしょうか。
また、光の部分しか見せてこなかったダンブルドアも、この最終巻では過去の影の部分が明らかにされます。
そして、ダンブルドアは、自分は結局ヴォルデモートよりましな人間だろうかとハリーに問いかけるのです。
ダンブルドアの生き方は、人は誰しも弱い部分や影の部分を持ちながら、それでも光を選択することができるということを示してくれます。
あなたのお気に入りの名言は?
ハリーはもちろん、ほかのどの登場人物も決して完璧な人物としては描かれていないのが、「ハリー・ポッター」シリーズの良さです。
そんな不完全な人々のキラリと光る名言の数々を読んだことのない人は、ぜひ一度ハリー・ポッターの世界に触れてみてくださいね。
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