大人におすすめの泣ける絵本8選 号泣間違いなしの感動絵本をご紹介
絵本には、短い物語と絵の中にぎっしりと作者の思いが詰まっていて、子どもだけでなく大人の胸にも響くすてきな作品がたくさんあります。
今回は、筆者の選ぶ「泣ける絵本」を8冊厳選してみました。
子どもに読み聞かせながら泣いてしまって、最後まで読めないかも?
泣ける絵本1『ちいさなあなたへ』
『ちいさなあなたへ』
アリスン・マギー(著)、主婦の友社
母でいることの喜び、不安、子どもへの思い――。「母であることのすべて」をシンプルな言葉とあたたかい絵で伝えてくれる絵本。
アメリカで発売された時は、児童書分野で「ハリー・ポッター」をおさえ堂々の1位を獲得したという話題作。シンプルなのに、なんでこんなに泣けてしまうんだろう…。プレゼントにもおすすめです。
泣ける絵本2『おこだでませんように』
『おこだでませんように』
くすのきしげのり(著)、石井聖岳(絵)、小学館
家でも学校でも、いっつも怒られてばかりいる少年の心の中を描いた絵本。
そんな“ちょっと損”な少年が、七夕さまの短冊に書いた願いごととは――?
親や先生に理不尽に怒られて、嫌な思いをした経験ありませんか?やんちゃな子でも、子どもなりにしっかりと現実を見て、悩んでいるのですね…(涙)男の子をもつお母さん、ぜひ読んでみてください。
泣ける絵本3『よっつめの約束』
『よっつめの約束』
高野優(著)、主婦の友社
パパと交わした4つの約束。でも4つめの約束はなんだっけ……。
お姉ちゃんも弟もまだ小さいのに、大きな大きな悲しみを抱いています。その小さなふたりが悲しみを乗り越えていく、再生の物語。
子育てマンガ&エッセイの作者・高野優さんの絵本。テーマやメッセージは重めで、読んでいて胸がいっぱいになりました。
ずっと心の中にしまっておきたい、やさしくて、そしてあたたかい絵本です。
泣ける絵本4『ママ-Mamiversary-』
『ママ-Mamiversary-』
むろぞのくみ、まなべなほ(著)、主婦の友社
全国のママたちからよせられた声でできた一冊。
はじめてママになったときには、いろんな“はじめて”に出会います。幸せなことも、つらいことも、プレッシャーも。そんな新米ママの心の動きが綴られています。
この本は出産後に読んだのですが、「なんで私の気持ちを知っているの?」と思ってしまいました。今赤ちゃんを育てている方も、もう子どもが大きくなってしまった方も、きっと伝わるものがあると思います。年を重ねると、涙もろくなりますね…
泣ける絵本5『おばけのケーキ屋さん』
『おばけのケーキ屋さん』
SAKAE(著)、マイクロマガジン社
おいしいケーキを作って、みんなをビックリさせるのが好きなおばけのケーキ屋さん。
ある時、ケーキ屋さんにやってきた不機嫌な女の子にケーキをふるまうと…。
イラスト投稿サイトで発表され、たくさんの人々を感動させた作品です。かわいらしいおばけの表紙の絵からは想像できないせつないラスト。こんなせつない話だと思っていなかったので、うるる…となってしまいました。
泣ける絵本6『わすれられないおくりもの』
『わすれられないおくりもの』
スーザン・バーレイ(著)、評論社
みんなが大好きだったアナグマが、冬のはじめに死んでしまった。かけがえのない友を失い悲しみにしずむ仲間たちは、アナグマに教えてもらったことを思い出していきます。
子どものころにも読んだ記憶がありますが、大人になってから読むと「深い」と感じました。いつまでもみんなの心の中に生きつづけるアナグマ。自分もこんな風に、周りの人に何か残せるのかな?そんなことを、ふと考えてしまいました。
泣ける絵本7『アンジュール-ある犬の物語-』
『アンジュール ある犬の物語』
ガブリエル・バンサン(著)、ブックローン出版
車の窓から投げすてられた一匹の犬。犬は追いかけますが、車は走り去ってしまいます。さまよい続ける犬は、やがて一人の少女と出会い……。
この絵本には、言葉も色もありません。全て鉛筆だけで描かれた絵本ですが、物語の中にどんどん引き込まれてしまいます。
手元に残しておきたい、すばらしい絵本です。
泣ける絵本8『やさしいライオン』
『やさしいライオン』
やなせたかし(著)、フレーベル館
いつも震えているみなし子ライオン・ブルブルは、ムクムクという優しい犬に育てられることになり、立派でやさしいライオンに育ちました。しかしそんなブルブルとムクムクは人間の都合で離ればなれにされ――。
アンパンマンの作者、やなせたかしさんの作品。ほのぼのするお話かと思って読んだら……とっても悲しいお話で、何度読んでも涙してしまいます。ブルブルとムクムク、二匹とも幸せになっているといいなぁ。
おわりに
まだまだたくさんオススメしたい絵本がありますが、今回はこちらの8冊をご紹介させていただきました。この記事を書いている途中、何度もウルっと涙ぐんでしまいました。
絵本はとっても純粋で、心にストレートに響いてきます。
そんな絵本を読んで、心のお洗濯をしてはいかがでしょうか。
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