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自虐・ご当地ネタ満載の漫画が面白い! おすすめ作品をまとめてご紹介


更新日:2019/2/15

自虐・ご当地ネタ満載の漫画が面白い! おすすめ作品をまとめてご紹介

日本にある47の都道府県。それぞれが豊かな文化を持っており、その場所に住んだことがある人にしかわからないご当地あるあるが各地にあります。

そんななか、マイナーなご当地ネタを盛り込んだ漫画が注目を浴びていることをご存知でしょうか?

自虐か、愛情か分からぬご当地ネタの数々……。
ここでは、分かる人には分かる、知らなくても読んだらハマってしまうご当地ネタ満載の漫画をご紹介します。

 

【埼玉県】痛烈な埼玉ディスが止まらない!
『翔んで埼玉』

『翔んで埼玉』表紙

翔んで埼玉
魔夜峰央(著)、宝島社

~あらすじ~
出身地によって差別があった架空の日本。東京にある名門校に、容姿端麗でミステリアスな転校生・麻実麗が転入してくる。
学園の理事長の孫である百美は彼に心をひかれるが、あるとき麗が「埼玉県民」であることを知ってしまい……。

 

『パタリロ!』の作者として知られる漫画家・魔夜峰央さんの作品『翔んで埼玉』。実は本作、約30年前の作品であり、未完の作品なんです。

なんといっても、埼玉県民と東京都民の間にある不和が見所です!
電気が通ったのが最近など、埼玉県が「未開の地」として表現されており、埼玉をとことんちゃかしたキレのあるギャグを楽しむことができます。

埼玉県と東京都の距離感が、ギャグを通じて巧みに表現されているところも面白さのポイント。さらに、埼玉県よりもずっとひどい扱いを受けている茨城県の存在にも注目です。

【関連記事】美麗ギャグ満載!魔夜峰央おすすめ作品10選

 

【群馬県】県民あるあるが衝撃の漫画に!
『お前はまだグンマを知らない』

『お前はまだグンマを知らない』表紙

お前はまだグンマを知らない
井田ヒロト(著)、新潮社

~あらすじ~
グンマ県に引っ越すことになった高校生の紀(のり)は、「グンマから生きて帰ったものはいない」という噂を聞いて恐怖を感じていた。
転校後、グンマ県民の文化に衝撃を受けつつ、なんとか溶けこもうとしていた紀。ところが、グンマのライバルであるトチギやイバラキとの抗争に巻き込まれることに。

 

作者の井田ヒロトさんは、中学生時代に神奈川県から群馬県高崎市に引っ越した経歴の持ち主。自身の体験が作品に活かされているそうです。

作中に登場するグンマは、他県との争いが絶えないエリアとして描かれています。実在の群馬県の特色や地域性を下敷きに、もうひとつの世界としてグンマを描いているところが見所ですよ。

また、グンマ県民は海を見ると異様に興奮してしまうという内陸にある県ならではのエピソードも。

本作を読めば、群馬県のちょっとした秘密を知ることができるでしょう。

 

【滋賀県】地元愛と自虐ネタが止まらない!
『三成さんは京都を許さない』

『三成さんは京都を許さない』表紙

三成さんは京都を許さない
さかなこうじ(著)、新潮社

~あらすじ~
現代にタイムスリップした石田三成が、滋賀県の県知事特別秘書になった! 滋賀県の知名度や魅力を向上させるために奮闘するのだが……!?

 

滋賀県民が抱いているであろう京都府民へのコンプレックスや対抗意識が、自虐たっぷりに描かれている本作。
「琵琶湖だけが取り柄」「千葉や佐賀に名前を間違えられる」など、滋賀県ならではのコンプレックスが、余すことなく披露されています。

石田三成だけでなく、大谷吉継や島左近など、滋賀に縁が深い人物が登場。
「飛び出し坊や」や「平和堂」など、滋賀県民であれば誰もが知っているであろうご当地ネタも満載ですよ。

滋賀県のローカルネタが中心ですが、作品には京都や大阪も登場します。ネタに注釈がついているため、他の都道府県に暮らす人でも理解しやすいところも魅力です。

 

【栃木県】栃木のご当地グルメがいっぱい登場!
『ススメ! 栃木部』

『ススメ! 栃木部』表紙

ススメ! 栃木部
一葵さやか(著)、KADOKAWA

~あらすじ~
家庭の事情で色々な都道府県を転々としている真都は、栃木県へ引っ越すことになった。
真都が転入した高校には、栃木の魅力を向上するための部活「栃木部」があった。栃木部の面々は真都に目を付けて勧誘しようとするのだが……。

 

47都道府県の魅力度ランキングが35位(※2015年地域ブランド調査による)であることを心配する栃木魅力向上部、通称「栃木部」の活動が描かれた作品。

栃木部に所属しているのは、ご当地料理を扱っているお店の娘たちです。
おにぎりを湯葉で巻いた「ゆばむすび」や「宇都宮餃子」など、美味しそうな地元の名産品や料理が登場。珍しい食材も登場し、栃木の新しい魅力を発見できる漫画となっています。

グルメ漫画が好きな人にもおすすめですよ。

 

【福岡県】ブラック企業に勤める社員が墓多(博多)へ!
『社畜! 修羅コーサク』

『社畜! 修羅コーサク』表紙

社畜! 修羅コーサク
江戸パイン(著)、講談社

~あらすじ~
武辣苦(ブラック)商事東京本社に務める図画コーサクは、ある日Fuckokaの墓多死社に左遷されてしまう。
暴力に支配された無法地帯、墓多。コーサクはさまざまなトラブルに巻き込まれながらも、己の持つ「社畜スピリット」で問題を解決していく。

 

弘兼憲史さんの『課長島耕作』のパロディ作品であり、福岡県福岡市の文化やご当地あるあるを、それは滑稽に描いた『社畜! 修羅コーサク』。

「社畜」とは、会社に飼い慣らされて奴隷と化した社員のこと。完全な社畜であるコーサクは、取引先や上司などの無理難題にも身を挺して挑んでいきます。

キワどすぎるネタの数々に驚いてしまうかもしれませんが、ぜひコーサクの社畜スピリットを感じてみてください!

 

【東京都】赤羽に潜むディープな人々の生態を楽しもう!
『東京都北区赤羽』

『東京都北区赤羽』表紙

東京都北区赤羽
清野とおる(著)、双葉社ほか

~あらすじ~
大学卒業と同時に連載を失った漫画家の清野とおるは、実家に居心地の悪さを感じ、幼い頃母によく連れられて行った赤羽に移り住むことに。
そしてとおるは、徐々に赤羽に住む人々の不思議な魅力にとりつかれていく。

 

本作は、作者である清野とおるさん自身の体験談をもとに描かれています。

赤羽の街にある不思議なスポットや奇妙な人々に焦点があてられており、作者が実際に出会った正体不明なものや人について掘り下げられていく展開です。
日常の中に潜むディープな人々との交流が、不思議だけどとても面白いんですよ。

ふとした瞬間に街ですれ違う奇妙な人物や不思議なお店。そんなものに少しでも興味を持ったことがある人であれば、きっと面白く読み進めることができるはずです。

 

【埼玉県】行田市に住む女子高生の日常
『埼玉の女子高生ってどう思いますか?』

『埼玉の女子高生ってどう思いますか?』表紙

埼玉の女子高生ってどう思いますか?
渡邉ポポ(著)、新潮社

~あらすじ~
「どうして自分はこんなにイモいのか。やっぱり、埼玉県民だから?」
自分に自信が持てない小鳩と、そんな小鳩を励ますアグリ、そして東京から引っ越してきたみなと。埼玉県行田市に住む女子高生トリオの日常とは。

 

埼玉県のご当地あるあるがぎゅっと詰まった作品。なんと、第1話から「埼玉貧乳問題」が取り上げられています。
同じく埼玉県について描かれた『翔んで埼玉』とはまた違い、ほのぼのとした雰囲気を味わえますよ。

埼玉銘菓の十万石まんじゅうや、ファッションセンターしまむらにテンションの上がる小鳩の姿はとても可愛らしいです。まんじゅう食べてみたいー!

同じ埼玉県でも、女子高生たちが大宮に行ったときの様子には「あー、なんか分かる」と思わずうなずいてしまいました。

 

【静岡県】しぞーか県にUターン!
『ローカル女子の遠吠え』

『ローカル女子の遠吠え』表紙

ローカル女子の遠吠え
瀬戸口みづき(著)、芳文社

~あらすじ~
都会での生活に疲れた三十路手前のりん子は、実家のある静岡県に戻って再就職することに。
仕事熱心なりん子の静岡での生活や、職場のちょっと変わった同僚や友人たちとの交流を描く4コマコメディ。

 

新幹線のぞみに完全スルーされるなど、静岡県あるある満載なのがこちら『ローカル女子の遠吠え』。ちなみに作品内では「静岡」は「しぞーか」と読みましょう。

元都民でご当地グルメを愛する雲春や、富士山過激派の水馬など、個性的なキャラクターたちにりん子がツッコミを入れまくっています。

都会での生活に馴染めずに、地元へUターンしたことのある方にはぜひ読んでほしい作品です。

 

【鳥取県】日本の首都が鳥取に!?
『四十七大戦』

『四十七大戦』表紙

四十七大戦
一二三(著)、泰文堂

~あらすじ~
47都道府県のゆる神同士が、次の首都を決める戦いをすることになった。
これは、日本の最果てにある消滅可能性都市・鳥取県の「ご当地神」鳥取さんが、自分の県を守ろうと奮闘する物語である。

 

47都道府県が擬人化して戦うバトルアクション!
鳥取あるあるはもちろん、他の県のあるあるもふんだんに盛り込まれています。特に中国地方の方は共感してしまう内容が多いのではないでしょうか。

「地理は苦手!」という方でも、バトル漫画として十分に楽しめます。

自分の住んでいる都道府県はどんな姿をしているのかも確認してみてくださいね。

 

【47都道府県】地元への愛が止まらない!
『ジモトがジャパン』

『ジモトがジャパン』表紙

ジモトがジャパン
林聖二(著)、集英社

~あらすじ~
故郷の山形県から東京へ引っ越してきた時生は、転校初日に「都道府拳マスター」と自称するリーゼント頭の少年・日ノ本ジャパンと出会う。

 

ご当地ネタをふんだんに盛り込んだ「地元愛」がテーマのバトルギャグ漫画です。

「都道府拳」とは、ジャパンが日本を旅して身につけた拳法のこと。これを武器に戦うジャパンや、東京にナメられたくない時生、ジャパンのライバル・マスラオといったキャラクターのちょっと変わった日常が繰り広げられます。

『進撃の巨人』(大分県出身の諫山創さん作)や『クレヨンしんちゃん』(埼玉県育ちの臼井儀人さん作)がオマージュされているなど、驚きの内容にも注目です。

 

ご当地ネタ満載の漫画を読んで世界を広げよう

ご当地ネタを盛り込んだ漫画作品には、地元愛があるからこそ描くことが可能な世界が広がっています。自分の出身県のご当地漫画を読めば、楽しい気持ちになること間違いなしです。

また、出身県の漫画がない人は、行ってみたい地域のネタが含まれる漫画を読んでみてはいかがでしょうか。
きっと新しい世界が広がるきっかけになるでしょう。

【関連記事】ご当地名物の歴史をひもとく本

 

ライター

ウメモト
ウメモト
読書とバードウォッチングを愛するフリーライターです。最近「おじさまと猫」を読んで号泣してしまいました。よく読む本のジャンルはホラー・ミステリー・雑学・児童文学・エッセイ・少年漫画など。来年こそ妖怪検定を受けたいです。