翻弄されたい!? 「魔性の女」が登場するおすすめ漫画
更新日:2020/1/14
単に美しいだけでなく、周囲を翻弄するように立ち回る女性は、物語にたびたび波乱を巻き起こします。
実際に翻弄されたら大変ですが、現実に体験できない世界を覗けるのが漫画の魅力です!
美貌を武器に男を引き寄せ、意のままに操り破滅に導く……。そんな「魔性の女」たちが登場するおすすめ作品を、筆者が独断で決めました!
あなたも魅力的な彼女たちにハマってみませんか?
『バトル・ロワイアル』相馬光子
『バトル・ロワイアル(8)』より相馬光子
田口雅之(著)、秋田書店
修学旅行へと出発した3年B組の生徒たちは、バスの中で眠らされてしまう。
なぜか見覚えのない場所に連れてこられ、クラスの中から「優勝者」が決まるまで殺し合いをすることになってしまう――。
女性の弱さを効果的に魅せるコツを熟知している相馬光子(そうまみつこ)。
天使のように可愛らしい顔をしていながら、その本性は残忍そのものです。生き残るため、10人近いクラスメイトを容赦なく殺していきます。
可愛い顔で相手を油断させ、暴力的な手段で目的を達成するところが本当に恐ろしいです……。
その一方で、母親から壮絶な虐待を受けていた過去を持っており、その生い立ちは涙なしには読めませんでした。
『シティーハンター』野上冴子
『シティーハンター 完全版(8)』より野上冴子
北条司(著)、集英社
新宿のとある伝言板に「XYZ」と書き込むのが依頼の合図。
「シティーハンター」と呼ばれる凄腕スイーパーの冴羽獠と、その相棒である槇村香が、事件を解決に乗り出す――。
作中に登場する野上冴子(のがみさえこ)は、「警視庁の女狐」の異名を持つ女性刑事です。その美しい顔立ちとスタイルの良さを利用し、自らの魅力を武器にしています。
自分の身体をエサに取引を持ち掛け、有利な条件で獠を動かすところが魔性の女たる所以。しかも約束は守ることなく、曖昧にかわし続けるのです。
捜査能力や射撃技術も高い冴子。実は一途な面もあり、上辺だけでない魅力を持っています。
『封神演義』妲己
『封神演義 完全版(2)』より妲己
藤崎竜(著)、集英社
紀元前11世紀、殷の王朝時代。
邪心を抱いた仙女の妲己(だっき)は、その美貌で皇帝紂王(ちゅうおう)を誘惑し、皇后の地位を獲得する。
国が乱れるなか、その後も悪政を続ける紂王と妲己。新しい王朝を作るため、教主元始天尊の弟子である太公望(たいこうぼう)が「封神計画」を遂行する――!
絶世の美女である妲己は、他人の体をのっとることができる仙女です。
権力者である夫を思いのままに操り、自身の欲望を叶えていく姿は魔性の女そのもの。気にくわない人間を残酷な方法で処刑したり、厳しい税収で国民を苦しめたりと、本当にやりたい放題です。
その一方で、チャーミングで妹想いな一面も持っており、憎み切れない不思議な魅力を持ち合わせています。
『富江』
殺したくなるほど美しい 富江
『伊藤潤二傑作集(1) 富江』より富江
伊藤潤二(著)、朝日新聞出版
「富江(とみえ)が死んだ」
先生の口からそう告げられ、どよめく教室。ところがその直後に教室の扉を開けたのは、バラバラに解体されて死亡したはずの富江だった――。
誰もが振り向く美少女でありながら、意地悪で高飛車な富江。
彼女に夢中になる男たちは、さまざまな理由で富江に対して殺意を抱き始めます。そして富江は、殺されるたびに蘇るのです……。
本作では、富江に翻弄される人々の姿が描かれています。
殺されても死なない「怪物」の富江と、周囲に注目され愛されたいと願う「少女」の富江が混在しているところが見所。とにかく怖い、その一言に尽きます。
『吉祥天女』叶小夜子
『吉祥天女(1)』より叶小夜子
吉田秋生(著)、小学館
謎めいた雰囲気と、高校生とは思えぬ美貌を持つ叶小夜子(かのうさよこ)。自分目当てに近づいてくる人間、叶家の財産を手に入れようとする大人に憎しみを抱いていた――。
自分の身を守るため、小夜子は自分に言い寄ってくる男性を利用して賢く立ちまわります。邪魔者の耳を容赦なくナイフで切り落とす残酷さも持ち合わせているから驚きです……!
邪な気持ちを抱く人々をやり込めなければ、生きていくことができなかった小夜子。その苦しみや悲しみが生々しく描かれており、心を強く揺さぶられました。
魔性の女は一筋縄ではいかないところが魅力!
あなたにとっての魔性の女キャラクターは誰でしょうか?
魔性の女たちが男性を翻弄している「目的」に注目しながら読み進めるのも面白いですよ♪
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ライター:ウメモト