読んだら聖地巡礼したくなる!北海道が舞台のおすすめ漫画
更新日:2018/12/4
北海道は豊かな自然に恵まれた場所です。そんな北海道を舞台にした名作漫画がたくさんあるのをご存知ですか?
ここでは、北海道を舞台にしたおすすめの漫画と、その舞台となっている場所についてご紹介します。
現在、旅行を計画している人もそうでない人も、北海道を訪れたくなること間違いなしですよ!
北海道の歴史とアイヌ人の文化に触れる!
『ゴールデンカムイ』
『ゴールデンカムイ』
野田サトル(著)、集英社
明治後期の北海道を舞台に、埋蔵金を巡って繰り広げられる歴史バトル漫画作品。
「不死身の男」の異名を持つ杉元や、驚異のサバイバル能力を持つアイヌ人の少女アシリパなど、個性的なキャラクターが登場します。
埋蔵金の在処のヒントは、日本一厳重と言われる「網走監獄」に収監されていた犯罪者たち。彼らにヒントが隠されているため、作中には監獄に忍び込むシーンが出てきます。
そんな網走監獄は、現在博物館となっており、誰でも訪れることが可能。
また、アイヌ人たちの暮らしを身近に感じたい人には、北海道釧路市にあるアイヌ人集落「阿寒湖アイヌコタン」もおすすめですよ。
農業を通じて命の尊さを学ぼう!
『銀の匙』
『銀の匙』
荒川弘(著)、小学館
『銀の匙』の舞台は、北海道の農業高校です。
有名進学校に通いながらも受験に失敗した勇吾が、農家や養鶏場などの子供たちが多く通う農業高等学校へと進学。
酪農、畜産、農業などを学びながら、自分の道を見出していく物語です。
作品に登場する大蝦夷農業高校(エゾノー)のモデルとなっているのは、「帯広農業高等学校」。作中では、敷地内にある案内看板や校門など、校内の様子がそっくりに描かれていることが分かります。
当然ですが、学校内には許可なく立ち入ることはできません。
聖地巡礼したい人は一般公開が行われる夏の学園祭のときに訪れてみてはいかがでしょうか?
北海道のラジオ局を描いたコメディ!
『波よ聞いてくれ』
『波よ聞いてくれ』
沙村広明(著)、講談社
札幌市のカレー店で働くミナレは、ひょんなことからラジオパーソナリティーとして起用されることに!
さまざまなトラブルを起こしながらも、番組を盛り上げようとするミナレの姿を描いたコメディ作品です。
ミナレがパーソナリティを務めるラジオ放送局は札幌の藻岩山にあるという設定ですが、実際にモデルとなっているラジオ放送局は、札幌駅のすぐ近くにある「FM North Wave」だと言われています。
また、作中に登場する「さっぽろ大通りビアガーデン」は実在のイベントです。
毎年7月下旬から8月中旬頃まで開催されています。ビールが好きな方はぜひ足を運んでみてください!
せつない恋愛漫画の名作!
『僕等がいた』
『僕等がいた』
小畑友紀(著)、小学館
恋人と死に別れた過去を持つ矢野と、そんな矢野に惹かれる七美。両思いとなり付き合い始めるも、家庭の事情によって離れ離れに……。
あまりに切ない展開が、少女漫画ファンの心をわしづかみにしました。
本作は釧路市が舞台となっており、釧路のランドマーク的存在の釧路フィッシャーマンズワーフMOOや、釧路川にかかる幣舞橋(ぬさまいばし)周辺など、地元でも有名なスポットが作中に登場します。
いずれもJR釧路駅から徒歩圏内にあるので、チェックしてみてくださいね。
初心に返って恋愛したくなる!
『君に届け』
『君に届け』
椎名軽穂(著)、集英社
北海道の高校を舞台にした青春恋愛漫画。
暗い雰囲気から「貞子」というあだ名をつけられてしまった爽子が、クラスの人気者である風早と心を通わせるストーリーとなっています。
爽子たちが暮らす街は実在しませんが、モデルとなっている街は北海道苫前郡にある羽幌町です。
羽幌町は作者である椎名さんの出身地でもあります。
羽幌高校や羽幌港、羽幌橋なども、作中に登場する場所のモデルとのこと。「きみとど」ファンなら、一度訪れてみては?
動物漫画の金字塔!
『動物のお医者さん』
『動物のお医者さん』
佐々木倫子(著)、白泉社
札幌市にあるH大獣医学部に通う大学生の公輝(通称:ハムテル)と、シベリアンハスキーのチョビの日常を中心に描かれたコミカルな作品です。
独特の世界設定やチョビの可愛さが評判を集め、日本にシベリアンハスキーブームを起こすきっかけにもなりました。
作品の主な舞台となっているH大は、北海道大学のことを指しています。北海道大学は、動物のお医者さんファンならまさに聖地と言える場所でしょう。
ハムテルとチョビが初めて出会った動物の慰霊碑周辺は、ファンならぜひ訪れたい場所です。
人間と妖怪の交流を描いた名作!
『うしおととら』
『うしおととら』
藤田和日郎(著)、小学館
中学生のうしおが獣の槍を武器に、相棒のとらと共に妖怪と戦っていく少年漫画。バトルだけでなく、ホラーやファンタジーの要素も楽しめますよ。
2015年の連載終了から19年の時を経てテレビアニメ化されていることからも人気のほどがうかがえます。
作者の藤田先生の出身地である旭川市にある神居古潭(かむいこたん)や、幌泉郡えりも町にある襟裳岬(えりもみさき)など、多くのエピソードに北海道各地が登場します。
小樽を舞台にした切ないラブストーリー!
『最終兵器彼女』
『最終兵器彼女』
高橋しん(著)、小学館
ぎこちないながらも交際を始めたシュウジとちせを中心に物語が動く、戦争による危機が訪れている世界を舞台にしたSFラブストーリー。
ある日「最終兵器」に選ばれ徐々に暴走していくちせと、そんなちせを守ろうとするシュウジの姿に涙する人も多い作品です。
シュウジとちせは小樽市で生活しており、小樽市の実在する場所でさまざまな局面を迎えます。
2人が通う高校のモデルとなっている小樽商業高校周辺や、デートで訪れる旭展望台は、作品のファンなら必ず訪れたい場所です。
自然の厳しさに圧倒される作品!
『シュマリ』
『シュマリ』
手塚治虫(著)、角川書店ほか
明治維新期の北海道の広大な原野を舞台に、主人公のシュマリやその家族の生き様が描かれた、歴史ロマンに想いを馳せることができる作品です。
札幌市にある北海道開拓の村へ行くと、より深く主人公たちの暮らしぶりをイメージすることができます。
広大な敷地内に明治期~昭和初期時代の建物を復元した野外博物館になっており、シュマリの家にそっくりな小屋や、養子のポン・ションが通った旧札幌農学校の寄宿舎の復元なども見物することができますよ。
新ひだか町の競走馬に魅入られる!
『じゃじゃ馬グルーミン☆UP!』
『じゃじゃ馬グルーミン☆UP!』
ゆうきまさみ(著)、小学館
北海道をバイク旅行していた駿平が、ひょんなことから競走馬を育成する牧場で厄介になることに。
競走馬の育成へと情熱を燃やしながら、駿平が大人へと成長していく姿は目が離せません。
作品の舞台となっている場所は、北海道日高郡新ひだか町です。作品が連載していた当時は、北海道静内郡静内町という名称でした。
新ひだか町は数多くの名馬のふるさととして知られています。ここを旅の目的地に選べば作品のファンだけでなく競馬ファンも満足できる旅となることでしょう。
事前に馬牧場へ連絡して予約をすれば、見学することも可能です。
北海道へ行って作品の世界を堪能しよう!
作品を読んだらぜひ舞台となっている場所を訪れ、聖地巡礼をしてみましょう。
その作品について深く知ることができるだけでなく、登場人物たちにより感情移入しやすくなるでしょう。
施設によっては一般開放しておらず、中に立ち入ることができない場合もありますのでご注意ください。
そんな時は周辺を散策するだけでも、十分に雰囲気を堪能することができますよ。
【おすすめ記事】旅のワクワク感が味わえる! 海外・国内旅行のコミックエッセイ