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ヨーロッパが舞台の歴史漫画|西洋史、古代から近世までを学ぼう!


「ヨーロッパの歴史」というと、みなさんはどんなイメージを持つでしょうか?

学生のときに習ったけれど、カタカナが多くて覚えられない、国が多すぎて追いきれない……など、さまざまな理由で苦手な方、避けてきた方もいるかもしれません。

ここでは、そんなヨーロッパの歴史について学べる漫画を古代、中世、近代にわけて紹介します。

文字の多い教科書よりも、イラストがメインの漫画なら興味をもてるのではないでしょうか。

※架空の人物が登場するなど、史実通りでない作品もありますのでご注意ください。

 

 

古代ヨーロッパ漫画1
『ヒストリエ』

『ヒストリエ』表紙

ヒストリエ
岩明均(著)、講談社

紀元前343年。スパイ容疑にかけられた、かの偉大な哲学者アリストテレスは、ペルシア帝国の追手から逃亡していた。
そんななかアリストテレスは、奴隷の服を身にまとった、聡明で観察眼の優れた1人の青年エウメネスに出会う。

 

舞台は古代ギリシア周辺。アレキサンダー大王の書記官だったこと以外、あまり詳細が知られていないエウメネスが主人公です。

エウメネスの人生は創作による部分も大きいですが、注目したいのは、奴隷や拷問、殺戮など当時を思わせる描写がふんだんに盛り込まれていること。古代の混とんとした雰囲気を感じられますよ。

 

古代ヨーロッパ漫画2
『アド・アストラ』

『アド・アストラ』表紙

アド・アストラ
カガノミハチ(著)、集英社

紀元前240年ごろ、カルタゴ軍(現チュニジア共和国)はローマ軍との海戦で敗北。
天下は共和制ローマという時代から10数年後。雷神から天命を授けられた子として、ハンニバル・バルカ率いるカルタゴ軍が立ち上がった。

 

カルタゴの英雄ハンニバル・バルカと、共和制ローマのスキピオ。彼らの対決を軸に、第2次ポエニ戦争の様子が描かれます。

切れ者2人の人物対比は見事の一言。また、ハンニバルのみごとな戦術が細かに描かれており、ヨーロッパ古代史が好きな人にはたまらないことでしょう。

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古代ヨーロッパ漫画3
『プリニウス』

『プリニウス』表紙

プリニウス
ヤマザキマリ、とり・みき(著者)
新潮社

博物学者にしてローマ艦隊の司令長官であるプリニウス。
口頭記述係のエウクレスらとともに、この世の自然現象や動植物について観察するために帝国中を旅していくが……!?

 

『テルマエ・ロマエ』の作者が、紀元前1世紀頃に実在した博物学者プリニウスを主人公に、再び古代ローマの世界を描いた作品。
「暴君」と呼ばれたローマ帝国の第5代皇帝ネロの歴史も知ることができます。

非常にマイナーな人物ではありますが、好奇心旺盛なプリニウスの魅力にきっとハマってしまいますよ。

 

中世ヨーロッパ漫画1
『狼の口 ヴォルフスムント』

『狼の口 ヴォルフスムント』表紙

狼の口 ヴォルフスムント
久慈光久(著)、KADOKAWA

森林同盟三邦(シュヴァイツ、ウーリ、ウンターヴァルデン)と、オーストリアのハプスブルク家が対立していた14世紀。ハプスブルク家の作った関所、ヴォルフスムント(狼の口)は、代官ヴォルフラムによって固く閉ざされた。
残酷無慈悲なヴォルフラムにより執行される数々の処刑。盟約者同盟の怒りも限界に達し……。

 

史実的には、14世紀のスイス戦争がモデルとなっています。しかしながらヴォルフラムは架空の人物ですので、当時の状況を知るという意味でためになる漫画です。

漫画の中でさまざまなむごい処刑が執行されますが、どれも中世ヨーロッパの暗黒史として残る事実。平和とはかけ離れた中世ヨーロッパの状況を、想像をうまく織り交ぜながら表現しているので、ぜひ読んでみてください。

 

中世ヨーロッパ漫画2
『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』

『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』表紙

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ
大西巷一(著)、双葉社

1420年のボヘミア王国では、キリスト教のフス派は異端として迫害されていた。
家族を失い、自身も被害に遭った少女シャルーカは、フス派の義勇軍指導者ヤンと出会う。そして自ら兵となり、激動の渦に巻き込まれていく……。

 

15年続いたフス戦争をモデルに、歴史上の人物ヤン・ジシュカなども登場する作品です。
キュートな絵柄に引き込まれますが、内容は残酷そのもの。自ら戦争に身を投じる主人公であるシャルーカには、さまざまな不幸が舞い降ります。

中世後期のヨーロッパの宗教戦争がわかる衝撃の漫画ですよ。

 

中世ヨーロッパ漫画3
『レベレーション(啓示)』

『レベレーション ー啓示ー』表紙

レベレーション ー啓示ー
山岸凉子(著)、講談社

1425年。13歳のジャネット(ジャンヌ・ダルク)は、農村で暮らす普通の少女だった。神のお告げを聞くまでは……。

 

フランスとイギリスが敵対した百年戦争で、ジャンヌはフランスに勝利をもたらした英雄となります。ところが異端裁判にかけられ、19歳という若さで命を落としました。

ジャンヌがどのようにして英雄になったのか? なぜ処刑されなければならなかったのか? などが、史実をもとに丁寧に描かれています。ジャンヌの生涯について読んでみませんか?

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近世ヨーロッパ漫画1
『イノサン』

『イノサン』表紙

イノサン
坂本眞一(著)、集英社

18世紀のフランスで、国王直属の死刑執行人・サンソン一家の次期当主であるシャルル。ところがシャルルは、あまりにも執行人向きではなくて……。

 

実在の人物シャルル=アンリ・サンソンは、死刑執行人でありながら「死刑廃止論」を唱えていました。しかし皮肉なことに、世界で2番目に死刑執行数が多い人物として歴史に名を残しています。

本作は、そんなシャルルの人生を史実に基づき描いた作品。残酷な物語ながらも後味の悪さがないところが特徴です。
内容はもちろん、その線の細い美麗さにも注目して読んでみてくださいね。

 

近世ヨーロッパ漫画2
『栄光のナポレオン―エロイカ』

『栄光のナポレオン エロイカ』表紙

栄光のナポレオン エロイカ
池田理代子(著)、中央公論新社

フランス革命の生き残りであるアランは、1795年、若き日のナポレオンと運命的な出会いを果たす。
若いながらも冷静で、一筋縄ではいかないナポレオンに興味を持ったアラン。ナポレオンの下で彼の行く末を見届けることを決めるが……。

 

メインとなるのは、ヨーロッパを制するナポレオンと、同作者の『ベルサイユのばら』にも登場した架空の人物アラン。
作者の池田さんは、実は『ベルサイユのばら』から本作の構想を練っていたといいます。

ナポレオンのみの視点で描くのではなく、アランなどの複数の視点から描かれていて読み応えがあります。ナポレオンの生涯について深く理解できるでしょう。

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刺激が強い、考えさせられる作品ばかり

古代から近世、ヨーロッパではどの時代でも血塗られた歴史が刻まれてきました。これらは、現代ではとても想像がつかないものかもしれません。

ご紹介した漫画は、どれも戦争や革命など重いテーマばかり。だからこそ、刺激的で、歴史を感じながらより平和など現代についても考えられるのではないでしょうか。

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