おすすめの推理・探偵漫画|コナン・金田一だけじゃない!
探偵が謎解きをする推理小説も面白いですが、それを漫画でも楽しんでみませんか?
推理漫画といえば『名探偵コナン』や『金田一少年の事件簿』が有名ですが、今回はそれ以外の作品で面白い個性的な探偵が登場する探偵・推理漫画をご紹介します。
文章だけでなく視覚でも情報が得られるので、難解な謎解きも登場人物たちと一緒に考えながら楽しむことができますよ。
『ああ探偵事務所』
『ああ探偵事務所』
関崎俊三(著)、白泉社
小説や漫画に出てくる名探偵は、難解事件も次々と解決していくイメージが強いですが、そんな既成概念にとらわれないのが本作の主人公である探偵・妻木(つまき)です。
シャーロック・ホームズに憧れ探偵になったものの、的外れな推理と奇行が目立つ妻木。それでも依頼を真摯に受け止め、一生懸命事件解決に尽力します。ギャグを交えながら謎解きをしていく姿もまた魅力的です。
探偵愛が強すぎる故に空回りしながら奮闘する姿は、読み進めるにつれて愛しく感じて来るはず。さらに、助手である井上涼子との恋の行方も必見ですよ。
『嘘解きレトリック』
『嘘解きレトリック』
都戸利津(著)、白泉社
優秀ではあるものの仕事にやる気をもたない祝が、他人の嘘が聞こえる能力を持つ鹿乃子の能力を利用しながら事件を解決していく物語。
特異な能力がある鹿乃子と祝が二人三脚で事件を解決していきます。
事件の犯人全員が決して悪人というわけではなく、それぞれが抱えた事情も見どころです。
祝と出会い、人との関わりを避けてきた鹿乃子が成長していく様子も伺えます。ゆっくりと育まれる鹿乃子と祝の恋愛模様にも注目してくださいね。
『鎌倉ものがたり』
『鎌倉ものがたり』
西岸良平(著)、双葉社
人間以外に魔物や妖怪が存在し、不思議な事件が次々と起こる鎌倉。そんな鎌倉で暮らしている一色正和が、幼な妻の亜紀子とともに事件を解決していく物語。
鎌倉で育ってきた正和にとって魔物や妖怪は至って普通の存在ですが、初めて鎌倉に住む亜紀子にとって驚きの連続です。
亜紀子同様、魔物や妖怪が人間たちと暮らしているストーリーに、初めは面食らってしまう方もいるかもしれません。
しかし、西岸氏らしいほのぼのとしたタッチで描かれた人情溢れる事件には、どこか心が温まります。
先の読めない展開と、一色夫妻や鎌倉の住人たちの奇妙な生活に、きっと引き込まれてしまうことでしょう。
『CLAMP学園探偵団』
『CLAMP学園探偵団』
CLAMP(著)、角川書店
本作は、『カードキャプターさくら』や『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』を手掛けた漫画家集団CLAMPの作品。
CLAMP学園の小学部生徒会役員である妹之山残・鷹村蘇芳・伊集院玲が、世の全ての女性のために探偵団を結成。頭脳明晰なうえに、膨大な財力を武器に次々と学園内のトラブルを解決していきます。
3人の個性的な性格と、女性たちをことごとく虜にする美少年っぷりやフェミニストっぷりも見所の一つ。小学生探偵といえども、彼らの手腕はなかなかのものです。
事件の内容はもちろん、探偵団以外に登場する生徒たちのハイスペックすぎる設定にも興味が奪われる作品です。
『探偵ゼノと7つの殺人密室』
『探偵ゼノと7つの殺人密室』
杉山鉄兵(著)、七月鏡一(絵)、小学館
記憶消失ながらさまざまな事件を解決し、名探偵と呼ばれるようになった青年・ゼノ。ゼノは自分の記憶を取り戻すために、甲斐七楼が設計した7つの殺人密室を解く旅に出ます。
ゼノとは、「異物」「他人」という意味。ミステリアスで凄腕の探偵だからこそつけられた異名なのかもしれません。
分かりやすいイラストと会話から、読者もゼノとともに謎解きすることができます。
次はどんな事件が起きるのか? ゼノは過去を取り戻せるのか? など、トリックはもちろんゼノの過去も気になる作品です。
『美食探偵 明智五郎』
『美食探偵 明智五郎』
東村アキコ(著)、集英社
美食家の探偵・明智五郎は、食を愛し、食に喜びを感じる一風変わった探偵。
イケメンで立ち振る舞いも美しい五郎が、浮世離れした雰囲気を醸し出しながら事件を解決へと導いていきます。
『海月姫』や『東京タラレバ娘』など、コミカルな作品が多かった東村氏には珍しいシリアスな内容ではありますが、弁当屋の苺ちゃんとのやりとりにホッと一息つけるでしょう。
軽快なテンポで進む物語に冒頭から引き込まれ、意外すぎる展開に思わずハラハラさせられる作品です。
『Q.E.D. ー証明終了ー』
『Q.E.D. ー証明終了ー』
加藤元浩(著)、講談社
天才高校生の燈馬想(とうまそう)が、刑事の父を持つ可奈と出会い、世界一のゲーム会社社長が殺されたことをきっかけに難事件に関わっていく物語。
毎話短い中に張られる伏線や謎解きは綿密で、しっかりとした読み応えがあります。事件の内容もバラエティに富んでいるため読者を飽きさせません。
マサチューセッツ工科大学卒の天才すぎる燈馬と、何かと事件に首を突っ込みたがる可奈のでこぼこコンビが病みつきになりますよ。
数学的なパズルが好きな方にもおすすめの作品です。
『ミステリと言う勿れ』
『ミステリと言う勿れ』
田村由美(著)、小学館
アフロ並の天然パーマを持つ大学生・久能整(くのうととのう)の、善悪に捉われない「正義」や「興味」が事件を解決に導いていくという一風変わったストーリー。
ウンチクが多く屁理屈ばかりの久能ですが、物事の核心に触れることをズバッと言うシーンにはグッときます。
『BASARA』や『7SEEDS』を手掛けた田村氏の、主人公の独特な雰囲気が新しい風を吹き込む新感覚ミステリー漫画です。
現場に赴かずに事件を解決する安楽椅子探偵ものがお好きな方ならきっとハマると思いますよ!
『リバースエッジ 大川端探偵社』
『リバースエッジ 大川端探偵社』
たなか亜希夫(著)、ひじかた憂峰(原作)
日本文芸社
東京は隅田川沿いの雑居ビルにある探偵事務所には、ワケありの依頼人がやってくる……。
予想通り奇想天外な依頼を受けた所長、調査員の村木、受付のメグミが、独自に事件を解決に導いていきます。
1話完結型なので読みやすく、その少ないページに重厚な内容をぎっしりと詰めてくるところは職人芸のよう。細かい描き込みはリアルな人間模様をさらに強調させます。
重苦しい事件ではなく、依頼人の思い出や人間関係といったちょっとした謎を解決していく、人情味ある作品です。
『暴力探偵』
『暴力探偵』
東田裕介(著)、講談社
悪いヤツは暴力でぶちのめす、をモットーに学園内の事件を解決に導く“暴力特待生”こと雄鷹陽一郎が主人公のアクションミステリー。
雄鷹は暴力だけでなく、その洞察力の高さからも事件の鍵を掴み取ります。クセ者の犯人に対し、しっかりと真実を見極めていく姿は見ものです。
相棒(?)として活躍するエリート数学教師・月本は、雄鷹とは正反対な性格で雄鷹の暴力を度々静止します。もちろん、雄鷹がそれを聞くはずもないのですが……。
そんな、でこぼこコンビの化学反応が面白い爽快感のある作品です。
漫画だからこそわかりやすく面白い!
小説とは違う面白さを秘めている推理漫画。何度も読み返すうちに新しい発見があるのも醍醐味のひとつです。
また、あまり探偵ものを読んだことがない人にも読みやすいからこそ、推理漫画はおすすめ。
推理漫画をお探しの際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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