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終末・世界の終わりが描かれた漫画|ポストアポカリプス


世界の終わり、終末が描かれた小説や漫画のジャンルを「ポストアポカリプス」といいます。

文明が崩壊したことによる絶望を描く作品や、すでに世界の終わりを迎えた世界を楽観的に生きる作品など、その描かれ方は多岐にわたります。

それらの作品に描かれる世界は、戦争や災害などによって引き起こされたものも多く、非常に考えさせられる内容ばかりです。

ここでは、筆者が特におすすめしたいポストアポカリプス漫画をご紹介します。

 

近い未来、だから考えたい。
『コッペリオン』

『COPPELION』表紙

COPPELION
井上智徳(著)、講談社

20年前の原発事故により封鎖された東京に送りこまれた女子高生の荊、タエ子、葵。「コッペリオン」と呼ばれる放射能に抗体を持った彼女たちが奔走するアクションSF漫画です。

彼女たちの任務は、「東京に残されている生存者の救助」。地獄と化した東京で、必死に救助活動にあたる3人の運命は……。

原発事故や放射能など、現代の世の中に生きるからこそ考えさせられる内容です。2036年という近い将来が舞台のため、作品の内容によりリアリティを感じられます。

 

「生きること」「自由」を問う。
『BASARA』

『BASARA』表紙

BASARA
田村由美(著)、小学館

文明が崩壊して数百年経った日本の村で、「運命の子」として誕生した双子のタタラと更紗(サラサ)。
ある夜「赤の王」に目の前でタタラを殺された更紗が、「タタラ」として復讐と革命の旅に出ることになります。

少女漫画とは思えないほど壮大な旅と、少女漫画らしい恋愛模様が描かれており、一度読めばその魅力に誰もがハマることでしょう。

「運命の少年」として育てられたタタラに対し、顔が似ているだけの妹と思われてきた更紗が、葛藤しながらも強く生きる姿に思わず感動してしまうはず。

心に刺さる言葉も数多く、生きる勇気をもらえる作品です。

 

世界も人も、少し変。
『地獄のアリス』

『地獄のアリス』表紙

地獄のアリス
松本次郎(著)、集英社

荒廃し、銃を頼りに生きなければいけない世界を舞台に、悪党退治をしているスナイパーの少年・シュウと、セルロイド(人造人間)の少女・アリスの活躍が描かれている作品です。

ある日強姦されかけていた女性・マキルダを助けたことにより、二人は大勢の人々がいる商業都市へ。そこで事件が巻き起こります。

荒々しく尖ったタッチながら、隅々まで細かく描き込まれたイラストが特徴。また、アリスをはじめとする少女たちは、非常に可愛らしくエロティックに描かれています。

グロイ描写や性描写も多いですが、同時に爽やかさも感じられる作品です。

 

突然人型兵器のパイロットに!
『HATRED』

『HATRED』表紙

HATRED
六甲島カモメ(著)、KADOKAWA

「大地の再統結」によって世界は崩壊。人々は都市単位に集まり、生きる場所を求めて日々人型兵器「忌兵」を使用した戦争をしています。

主人公・ジレの住む都市 ティルノーグは、最強の忌兵「ヘイトレッド」に守られており非常に豊かな都市。ところがある日謎の敵襲に遭い、ジレとヘイトレッドだけを残しティルノーグは滅んでしまいます……。

本作は、勘違いによりヘイトレッドのパイロットとして戦うことになったジレの成長物語であり、生死を賭けたロボットアクション作品となっています。
熱いアクションシーンは見応えたっぷりですよ。

 

少女たちが旅の終わりに見るものは。
『少女終末旅行』

『少女終末旅行』表紙

少女終末旅行
つくみず(著)、新潮社

すでに崩壊した世界で、ケッテンクラートという乗り物に乗りながら、たった二人で生きるチトとユーリがあてのない旅を続けていく物語。

チトとユーリは、廃墟となった巨大都市で、ほとんどいなくなってしまった生存者と出会い交流しながら、多層構造になっている都市の最上層を目指します。

また、戦争の痕跡や謎の像などを見ていくなかで、世界はなぜ崩壊してしまったのかを二人は推理、そして理解していくのです。

この作品は「世界の終末」の物語でありながら、どこかほのぼのとした世界観を味わうことができます。

 

世界で唯一の男は希望? それとも……
『テンペスト』

『テンペスト』表紙

テンペスト
阿仁谷ユイジ(著)、講談社

ヒト科のY染色体が絶滅し、男性が「幻の化け物(モンスター)」となった西暦3992年の世界が舞台。
女性しかいなくなった世界で、たった一人誕生した男、安斎・Y・姫の苦悩や葛藤が描かれています。

徐々に短命になっていく女性たち。さらに原因不明のサキュバス現象により女性も絶滅危機にさらされてしまいます。
人工的に男性を生み出そうとする実験が始まる中、世界で唯一の男性である姫の運命は……?

美しくも、絶望感や背徳感を感じる壮大なストーリーが魅力的です。また、表情豊かな登場人物も魅力の一つ。誰に感情移入するかで物語の見え方が大きく変わりますよ。

 

いつでも「死」が近くにある毎日
『なぎさにて』

『なぎさにて』表紙

なぎさにて
新井英樹(著)、小学館

突如現れた巨大な豆の木によっていつ死ぬか分からない世界で、自分の幸せを見つけようとする女子高生・渚と、その家族の物語。

世界中に生えた豆の木は、徐々に膨らみ破裂します。そして、破裂したときにまき散らされる樹液によって、何十万という人々が死んでしまうのです。

いつ破裂が起こるか分からないなか、世界の終わりを感じつつある人々は、それぞれ人生の選択をすることに。変わらぬ日常を選んだ渚と家族、そして地球の運命は……?

明日を当たり前に生きられるかが分からなくなったとき、人々はどう生きるのか? を問う作品です。

 

神々によって人類の滅亡が決定!?
『終末のワルキューレ』

『終末のワルキューレ』表紙

終末のワルキューレ
アジチカ(絵)、梅村真也(原作)、フクイタクミ(構成)
徳間書店

本作は、災害や戦争によって人類滅亡が引き起こされる作品ではありません。なんと、1000年に一度開催される神々の会議によって人類の滅亡が決定してしまうのです。

その決定に異議をとなえたワルキューレのブリュンヒルデの発案により、神々と人類との戦いが始まることに……!

三国志でおなじみの呂布奉先や、宮本武蔵と巌流島で決闘をした佐々木小次郎など、誰もが知る歴史上の人物が登場。人類滅亡を賭けた、神と人類の十三番勝負が描かれます。
バトル・歴史・神話などが好きな人にはぜひ読んでほしい作品です!

人類に勝つ術はないと思われていたこの勝負。果たして勝負の行方は。そして人類は滅亡を免れることはできるのでしょうか……!?

 

穏やかで、切ない物語。
『ヨコハマ買い出し紀行』

『ヨコハマ買い出し紀行』表紙

ヨコハマ買い出し紀行
芦奈野ひとし(著)、講談社

地球温暖化の影響で海面が上昇した近未来の日本が舞台。文明が衰退し人口も減少している世界で、人間とロボットが共存していました。

喫茶店を営むロボットのアルファが、行方不明のオーナーの帰りを待ちながら、徐々に滅びていく世界でのんびり暮らす姿が描かれています。

世界の終わりが近づいているとは思えないほど、物語は穏やかに進みます。
しかし、時が経つにつれ老いていく人間と、死ぬことのない心を持つロボットの生き方の違いは、読み進めるほどに切ない気持ちになることでしょう。

変わることなく生き続けるアルファは、どうなってしまうのでしょうか……。

 

映画のその先の物語。
『風の谷のナウシカ』

『風の谷のナウシカ』表紙

風の谷のナウシカ
宮崎駿(著)、徳間書店

「火の7日間」と呼ばれた戦争で文明が崩壊してから1000年後。風の谷で暮らすナウシカを中心に、皇女クシャナが率いるトルメキア国と土鬼(ドルク)諸侯連合の戦いをめぐる物語となっています。

ナウシカは風の谷の人々を守ろうと奔走し、2国間の戦いに巻き込まれていき……。

映画版は、全7巻ある漫画版の2巻分の物語となっており、まだその先があるのです。
読み進めると、人が住むことができない死の森「腐海」に住む蟲や巨神兵、そして人々に関する驚愕の真実が明らかになっていきます。

超壮大な物語の結末を、ぜひ読んで確認してみてください。

 

終末ものを読んでみては?

世界の終わり・終末が描かれた漫画をご紹介しました。

絶望感のある作品やほのぼの系の作品など、みなさんの好みの作品をみつけて、ぜひ読んでみてくださいね!

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